物事の原理を理解し具体的な事例に落とし込むことによって、効率的に学びや経験を得られるんじゃないかというお話

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今日の記事は「抽象と具体のあいだに」というタイトルにしようと思いましたが、あまりにも漠然としてしまうのと、そもそも元ネタを知ってる人が相当少ないんじゃないかと思い、すんでのところで踏み留まったもうじき不惑の年になる人生迷子中の染谷です。そもそもツカミの文章がブレブレですね。

そうそう、僕と話したことがある人は「もしかして・・・?」と感じているかもしれませんが、僕はそうとう記憶力が悪いです。おそらく海馬が欠落しているとしか思えないような状況が多々あります。例えば、優しい奥様を最寄り駅に送っていく時なんか、「あ。この空き店舗、ミニストップになったんだ。」と3日連続でドヤ顔で言うぐらい記憶力が死んでます。

なので、僕の記憶法は物事の原理を数個覚えるか、抽象的な概念のままで覚えておき、おのおのの状況に合わせて具体的な方法を考えるというやり方をしています。

言葉の定義

そもそも抽象的と具体的の定義だけ確認しておきましょう。

抽象的
1.いくつかの事物に共通なものを抜き出して、それを一般化して考えるさま。「本質を―にとらえる」
2.頭の中だけで考えていて、具体性に欠けるさま。「―で、わかりにくい文章」⇔具象的/具体的。

具体的
はっきりとした実体を備えているさま。個々の事物に即しているさま。「―な方法」「―に指示する」⇔抽象的。

デジタル大辞泉より

うーん、分かったような分からないような抽象的な話ですね。じゃあ具体的に画像で解説しましょう。

「キサマはオレを怒らせた・・・」封印されし強欲の右手(グリードグラオザーム)が疼きはじめるサラリーマン
「キサマはオレを怒らせた・・・」封印されし強欲の右手(グリードグラオザーム)が疼きはじめるサラリーマン

さて、OZPAの表4お馴染みのおつぱ氏。これを最も抽象化すると「1人」です(ホントは1でもいいんですが、微妙にわかりやすさを求めて人を付けました)。これがぱくたそのフリー素材になると『「キサマはオレを怒らせた・・・」封印されし強欲の右手(グリードグラオザーム)が疼きはじめるサラリーマン』という具体的表現に変わるわけです。僕の中で最具現化させると「ぱくたそという無料写真素材サイトでモデルとなりさまざまなポーズを強要された上に、ワールドワイドウェブ界でさらにいろいろな辱めを受けている本当はいい人のおつぱ氏」になるわけです。

とは言っても、さすがに具体的すぎると実生活に不具合が出てしまうので、一般的には「いろいろな無茶なお願いも快く聞いてくれるおつぱ氏は良い人」ぐらいに落ち着きます。今度アキバみそチーズ奢ってください。

で、話が盛大に横道に逸れましたがこれからが本題。

原理を理解しておくということ

今回は真面目な事例として読書を挙げます。以前に遅読のすすめという記事を書きましたが、その補足的内容になるのかな?

掴みの文章で書きましたが、僕は物事をパターン化して抽象的な感覚で覚えています。どんなにたくさんの本を読んでも、具体的要素だけしか、言葉は悪いですが枝葉しか書いていなければ、その一部分でしか理解できません。それよりも抽象的で読み進めるのが大変かもしれませんが、原理が書いてある書籍をじっくりと数冊読むだけで、世の中の大枠の流れは理解できるようになります。本流を理解しておけば、支流のこまごまとした要素は状況に合わせて応用していけば良いだけになるわけです。

別に多読が良くないと言っているわけではなく、100冊読んで100の事項を覚えるのって大変ですよね。現実的には100学んでも理解できているのは10、使いこなせるのは1の要素だけだったりします。そうなのであれば、難しいかもしれないですが1冊でいいので原理が書いてある本を1ヶ月かけてじっくり読んで理解し、そこから10の答えを導き出した方が楽だと思いませんか?読んだ量自慢がしたいというのであれば話は別ですが。

事例

ではちょっぴり具体的に、実際の書籍を使って解説していきます。

神話の法則

ストーリーや物語の作り方を学ぶのであれば神話の法則を一冊読めば、ひとまずは十分です。(一応、読書感想文を書いているので興味のある人はこちらをどうぞ→神話の法則 ~ライターズ・ジャーニー

神話の法則を読んだ後にロード・オブ・ザ・リングなどのハリウッド映画を見ると物凄くこの理論が使われていることに気付きます。(読んでないんですが)あらすじを見る限り、ハリー・ポッターシリーズでも使われている感じです。

まずはロード・オブ・ザ・リングの物語の流れ。いわゆる英雄物語(ヒーローズ・ジャーニー)の基本形は「出立・離別」、「試練・通過儀礼」、「帰還」の3幕構成になっています。「出立・離別」の中にはさらに「日常の世界」「冒険の誘い」「冒険への拒絶」「賢者との出会い」「第一関門突破」が、「試練・通過儀礼」には「試練・仲間・敵対者」「最も危険な場所への接近」「最大の試練」が、「帰還」には「帰路」「復活」「宝を持って帰還」という要素が包含されています。

「日常の世界」
フロドはホビット庄で平穏な生活を送っています。

「冒険の誘い」
指輪がコロリと。そしてガンダルフが旅立てと。

「冒険への拒絶」
いやいやするけど結局旅立つことに。

「賢者との出会い」
ガンダルフな。

「第一関門突破」
ナズグルに急襲されて負傷するもエルフの郷へ。

「試練・仲間・敵対者」
フロドは呪いの剣の傷で死にかけるがなんとか生還。そしてアラゴルン、ボロミア、レゴラス。ギムリ、サム、メリー、ピピン、ガンダルフのパーティが結成。第一部の最後で多くの敵と闘いつつ、パーティは離散。

「最も危険な場所への接近」
この辺りからロード・オブ・ザ・リング/二つの塔に入ってきます。ローハンで頑張るガンダルフたちと、モルドールの滅びの山へ向かうフロドとサム。

「最大の試練」
この辺りからロード・オブ・ザ・リング/王の帰還ローハン軍とサウロン勢の戦闘。そしてフロドの最後の戦いが始まります。

「帰路」
「復活」
「宝を持って帰還」
この3項目はネタバレになるので書きませんが、原理を知りながら見ると、なるほどと思うと思います。

次にキャラクター設定です。登場するキャラクターの元型(アーキタイプ)には、「英雄」「賢者」「門番」「使者」「変化する者」「影/悪者」「いたずら者」が居るとされています。では同様にロード・オブ・ザ・リングのキャラクターに当てはめていきましょう。

「英雄」
フロド、(サム)

「賢者」
ガンダルフ、ガラドリエル

「門番」
誰だろうなぁ、ある意味サムとガンダルフかな。

「使者」
ガンダルフ、アラゴルン

「変化する者」
ゴラム(スメアゴル)、サルマン

「影/悪者」
冥王サウロン、ナズグル

「いたずら者」
ゴラム(スメアゴル)

マトリックスなんかもそうですよね。仮想世界で平穏な生活を送っていたアンダーソン君(ネオ)は変なメールの案内のもとふらふらついてったら無理矢理覚醒。モーフィアスやオラクルに導かれて、試練(死線)を乗り越えスミスを倒し、英雄への道を進むわけです。

相当古いんでどこまで通じるかわかりませんが、ロードス島戦記なんかもこの流れが使われています。ロードス島戦記はスレインやエトの出世物語だと揶揄されることもあるのですが、主人公をこの2人だと考えると確かにしっくりきます。平穏な生活を送っていたのに無理矢理パーンに連れだされ、ファーンやカシューなどの英雄に導かれ、宿敵カーラとの戦いに勝つが、トリックスターのウッドチャックが全て持っていく。しかしながら、彼らは宮廷魔術師や最高司祭(ひいては国王)の道を駆け上っていくわけです。はい、相当数の人振り落としたね。

影響力の武器

こちらも読書感想文に載せているので興味のある人はどうぞ(→影響力の武器)。この影響力の武器を理解しているとランディングページ(商品の販売ページ)の構成がなぜこうなっているのかが分かるようになります。

当ブログでもランディングページの構成については言及していますが(→ランディングページ関連記事)、人間心理を理解しておくことで効果的に商品をアピールすることができます。ただし余りにもしつこいと読んでいて嫌になりますので、その辺りのバランスも考えなければいけませんが。

http://lp-web.com/
ランディングページ集めました。

以前も書きましたが、原理を理解した上でたくさんの具体的な事例を見るとストンと腑に落ちてくるはずです。

情報の質とは

先程も書きましたが、決して多読が悪いとは思いません。昔は僕も多読自慢をしていました。でも、読みやすい本ではなく、いまの自分ではちょっと難しいなぁと感じる本をゆっくりと味わいながら(いまはネットもあるので言葉の意味を調べながら)読むことで思考の粘りがでてきます。
自分の現状のレベル(以下)の本ばかり読んでいても思考力は向上しません。適度な負荷をかけてあげることにより、成長につながります。
読んで疲れないという本は、頭を使っていないからです。そのような本ももちろん大切です。娯楽的なものやモチベーションを上げるためのジャンルも有るわけですからね。でも頭を鍛えるという点にフォーカスするのであれば、ちょっと違います。推理小説だって夢中で読み進められますが、読後は疲労感が有るはずです。頭を使うということはそういうことです。

抽象と具体を行ったり来たりさせるということ

抽象概念の極地は哲学書です。ページをめくったことの有る人なら分かると思いますが、日本語で書いているのに意味がまったく頭に入ってこないのです。内容が漠然としているというか、実社会で経験していない概念が書いてあるので理解できないんですよね。それをちょっとずつ実体験に照らしあわせて具現化していくことで、少しずつ理解していくのですが、一点、注意点があります。
それは抽象的な学びばかりしていると、話がフワフワしてくるということです。おそらく、去年に僕と出会って話している人は「何言ってんだこいつ」と感じた人も多いかもしれません。いや、ホントに抽象概念ばかりやっていると具体的な話ができなくなるんですよ。
最初の方に書いたように、抽象化すると覚えるのが楽なんです、1って覚えればいいだけなので。でもそれって現実社会じゃ使えないんですよ。だから抽象概念を学んだら、きちんと具体的事例も抑えておく必要があります。

さっきから抽象的な1という数字と具体的なおつぱ氏という人間を行ったり来たりさせているのはそのためです。抽象概念の神話の法則と、具体的映像のロード・オブ・ザ・リングを行ったり来たりさせているのはそのためです。この記事自体も抽象的な話から始めて具体的な事例に落としこんでいます。

そんなわけで、いつものようにオチがまったく見つからなくなってきているのですが、3月下旬に本が出ます!(おそらく)。

テーマとしてはネットショップ運営に関する内容なのですが、ビジネス全般に活用できる原理や事例をたくさん入れていますので、実店舗を運営している人でも個人で活動している人でも必ず役に立つ内容が含まれていると自負しています(珍しく自信ありげ)。技術書の類なのに、ほとんど文字という暴挙に出ています。もうちょっとしたら正式に告知ができると思いますので、ぜひぜひ楽しみにしてくださいね:;(∩´﹏`∩):;

ここまで読んでくれた人は少数だと思うのに、最後にCMを入れて意味があるのだろうか・・・。

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