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あなたにアイを届けよう

2013/07/17

誰かに自分の言いたいことを伝えることってとても難しいですよね。少なくとも僕は難しく感じています。

僕はブログを書いたり、本を執筆したり、人前で喋ったりしていろいろと「伝える」ということを生業にしていますが、言いたいことの半分も伝われば良い方だと思いながら発信しています。もちろんすべて伝わるように努力はしていますが、現実はそうではないということを自覚しながら文章を書いたり、話したりしています。

そして伝わらないだけならまだしも、自分の意図と逆に取られてしまったり、攻撃したつもりなどなくても「傷ついた」という印象を持たれてしまう場合もあります。あぁ、そんなことを言いたかったわけじゃないのに。

独りぼっちで佇む男性

人は独りでは生きてはいけないと僕は思っています。山奥で仙人のような生活を望むのであれば良いですが、残念ながら僕はまだその境地まで辿り着いていないので現世を謳歌したいのです。(※イメージ画像の人が山奥に住んでるとか仙人のようだとか言っているわけではありません)

というわけで、前置きが長くなりましたが、今回の記事は「伝え方」について書いていこうかと思います。ボツ原稿以外で長文記事書くの久しぶりね。


相手に自分の考えを伝えるということ

さて、「伝える」というと余りにも漠然としてしまうので、「自分の要望(願い・思い)を相手に聞き入れてもらう」という言い方に直して書きましょうか。

日常生活で自分の意志を人に聞いてもらうという機会は多いと思います。奥さんに「ビール飲もうよ」とか、友人に「明日、空けておいて」とか、上司に「この稟議に印鑑を頂きたいのですが」とかとか。

で、ポジティブなお願いの場合はいいんですよ。お互い良い方向に向かっているので、素直に他人の要望も聞けるんです。でも、ネガティブな意見の場合はそうではありません。特に自分が良かれと思って注意したことでも、言われた相手は「余計なお世話だよ」と感じてしまうことが往々にしてあります。特に文章は人の顔が見えない分、必要以上に辛辣に聞こえがちです。

これは至極当たり前の話で、人にはそれぞれのバックボーンがあります。育ってきた環境が違うから当然ですね。好き嫌いは否めないのです。自分の世界観が全て通用するわけはないのです。人に自分の想いを伝えるのは難しい、でも伝えたいと葛藤し葛藤し(‘A`)マンドクセって無関心を決め込む僕のような人も居るでしょう。

でもでも、どうしても自分の想いを伝えたいんだという時はこんな技を使ってみてはいかがでしょう(実はここからが本題)。

アイメッセージ

コミュニケーションを円滑にするためのメソッドとして「アイメッセージ」というものがあります。ここでいうアイは「I(私)」を意味し、「You(あなた)」に向けて放つメッセージを自分に置き換えて表現しましょうという教えになっています。

ではネガティブщ(゚д゚щ)カモーン

そんなことを言うなんて(あなたは)ひどい

疲れてるんだから、そのぐらい(あなたが)やってよ

(あなたの考えは)違うでしょ、それ

(あなたの)説明の仕方が悪くてよくわからない

ではこのYouメッセージをIメッセージに変えてみましょう。

独りぼっちの前転

くるりんこ

そんなことを言われて(私は)悲しい

今日、仕事が大変だったの。だから手伝ってくれると(私は)嬉しいわ

なるほど、でも私の考えとは違いがありますね

(私は)よく理解できなかったので、もう一回説明して欲しい

どうでしょう、なんとなくでも違いってわかりますか?感情的に物事を伝えるということと、自分の感情を伝えるということは似ているようでまったく違います。本来はもうちょっと上手な言い回しやユーモアたっぷりな事例で解説したかったのですが、残念ながら僕はユーモアの類はお母さんのお腹の中に忘れてきてしまったのでこれが限界なのです、はい。

いきなりすべての文章をアイメッセージに置き換えるのは違和感もありますし、記事自体が支離滅裂になってしまいます。僕もそうでした。でも、意識しているのとしていないのとでは文章の攻撃性に大きな違いが出てきます。自分のエゴが丸出しの文章と、相手を思いやる気持ちが感じられる文章とでは、読み手の心に沁みる量も変わってきます。僕が炎上芸を好まないのも実はここに関連しています。

やった、伝わった!

とびだせ青春

自分の意図する内容が読み手に意図が伝わった時はやはり嬉しいです。でも一番嬉しいのは、自分の意図していなかった視点からの感想をいただいた時です。自分の視野の狭さを再認識させられるとともに、新たな切り口のヒントをもらえるからです。煽り系の記事を書いていると、確かにいろいろなコメントや見解を貰えるのですが、僕のガラスのハートでは耐えられません。だからなるべく読み手にダメージを与えないよう細心の注意を払い文章を書いているのです(敢えてチクリと刺さるような内容を書く場合もありますが、その時は相当の覚悟をして書いています)。

で、IとかYouとか言っていますが、やっぱり「愛」が一番重要なんですよ。どんな書き方をしても、読み手や聞き手に対して愛情を持って発信していれば文体から伝わりますし、小馬鹿にしていながら文章を書くとその気持ちも伝わるんです、不思議ですよね。で、IだとかYouだとかごちゃごちゃ考え続けること自体が読者に対しての愛だと思うんです。なんだ、この今までの2000字をすべてひっくり返すようなまとめ。

で、オチが浮かばないなぁと悶々としながら数日過ごしていたら、ちょうどこのような記事がありました。

http://d.hatena.ne.jp/gothedistance/20130715/1373880492
プロブロガーというネット芸人の生き方 – GoTheDistance

断じて僕の真面目で思いやりに溢れている人柄が文章から滲み出ているとかそういうことが言いたい訳じゃなくて、プロブロガー(僕自身はプロブロガーという認識はないのですが、世間的には市民権を得ている単語になりつつあるようなので最近はそう言われるのもアリな気がしています)はネット芸人だということは一つの答えだなぁと。

どうせ芸人なのであれば、踊っているさまを見てもらって読者に笑ってもらう事はもちろん、「常に見られている」という事を忘れずに発信をしていければ良いなぁと改めて気持ちを引き締める次第です、まる。

【追伸】リンク先のござ先輩が紹介している書籍ってなかなか良いらしいですよ( ´ノω`)コッソリ

【追伸2】画像はいつもお世話になっているTosRooMさんから特別に使用許可をいただきました。ありがとうございます。