自分の稼いだ資産を分散(保全)するため読んでおきたい「ドルを買え!」

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最近、円高ですね。いや、1年前に比べたら圧倒的に円安ですね。この先、もっと円が高くなるのか、それとも安くなるのかは誰も分かりません。市場を司る神の手だけが知っていることです。

と、僕のブログ記事としてはかなり堅めな掴みの文章なのですね。最近懇意にさせていただいている資産運用の専門家が居るんですが、その人がお薦めしている「国も企業も個人も今は ドルを買え!」という本がありまして。それで年末から今年にかけて読んでいたのですが、非常に目からウロコの内容が多くて、この情報はシェアしておかなければ!と思ったのでこんな雰囲気になっているのでございます。

というわけで、今回のブログは超久々に読書感想文のカテゴリでございます。自分の本除いたら何年ぶりに使うカテゴリなんだろう。


国も企業も個人も今はドルを買え!

まずこの「ドルを買え!」の著者 藤巻健史さんですが、アメリカのモルガン銀行で伝説のディーラーと称され、モルガン銀行退職後はあの大投資家ジョージ・ソロスのアドバイザーも務めたほどの為替の専門家です。現在は参議院議員として政治の世界に携わっている人ですが、その人が書いている本だということを頭の中に置いておいてください。

で、タイトルからして刺激的な本書なのですが、内容も負けず劣らず刺激的です。議員の立場でここまで書いていいのかなぁとも個人的には思うのですが、それだけ今後の日本が危ういという警鐘を鳴らしたいのかもしれません。

この本の内容全てに同意しているわけではないのですが、検討材料の1つとして頭に入れておかないといけないなと思って記事にしてみました。

日本が財政破綻を逃れるための2つの方法

本書では日本が財政破綻する、あるいはハイパーインフレに陥るという前提のもと、それにより発生するであろう現象について言及しています。

まず財政破綻を逃れるための1つ目の方法は大増税、かつ歳出の大幅減です。具体的には社会保障費を削減するか、消費税を30~40%台にするということですね。でもこれって現実的に厳しいですよね。こんなこと言ったら選挙で落ちますから。

そこで二つ目の財政再建策ですが、それがインフレを起こすことです。「なんでインフレが起きると借金が減るの?」と思われると思いますが、厳密には借金「額」は減りません。でもインフレが起きているということは、市中の通貨が溢れかえっている状態なのでお金の価値が減少するわけです。通貨の価値が実質半分になれば、100万円は50万円の価値しか持たなくなります。ということは100万円の借金も実質的に50万円になるわけです。1000兆円の借金もこの理論で実質500兆円になります。そして僕らの1000万の貯金も実質500万円の価値しか持たなくなるわけです。

個人でも借金をしている人は(名目上)得をするかもしれませんが、コツコツと積み上げてきた人にとっては残念な方向に向かってしまうのです。

預金封鎖と新券発行

ハイパーインフレが起きた時の話になりますが、ハイパーインフレの鎮静策として預金封鎖と新券発行があります。

預金封鎖とは銀行預金の引き出しに制限をかけることです。要は自分が預けているお金を、銀行から自由に引き出せなくなる状況です。直近では2015年にギリシャでおこなわれています。

そして新券発行とは、その言葉の通り新しい日本銀行券を発行して、旧紙幣を使えなくすることです。旧紙幣を新紙幣に換えるためには一旦銀行を通す必要があり、ここで資金吸収されてしまう可能性が生まれるのです。

過去の預金封鎖の特集が、あのNHKで公開されています。

現に日本では預金封鎖が行われていた事実があるわけですから、今後も無いとは言いきれないのです。

ハイパーインフレ時のお金の守り方

答えは単純で、インフレ時のセオリー通り、お金を他国の通貨に分散させておくことです。別にポンドでも人民元でもいいのですが、やはり基軸通貨の米ドルを中心に考えておくべきです。余裕資産をドルに換えておくことで、万が一の事態(ハイパーインフレ)が起きても被害を最小限に食い止めることができます。

書籍では金銭的なリスクヘッジとして「ドル建てMMF」をお薦めしていますが、最強のインフレ対策は「世界でメシを食える人」になっておくこととも述べています。これはまさに同感で、環境が変わってもそれに適応できる能力を身に付けておけば、インフレだろうがデフレだろうが大丈夫なわけです。

円ではなくドルで考える癖をつける

これは本書で書いてあったかどうか微妙なのですが(この記事を書くために再度斜め読みしても見つけられなかったので)、日本円だけで考えることは止めた方が良いでしょう。

一昔前に比べて確かに株価は上がっています。数年前は8,000円台だった日経平均が、ここ数日は下落しているものの17,000円前後の数値になっています。日本円だけで見ると純粋に2倍強の価格になっているわけですが、その間に1ドルは80円から120円と円安に振れています。ということは日経平均の価値は、ドル視点で考えると1.5倍程度の上昇にしかなっていないわけです。

そしてもう一点、日本の株を買っているのはどのような投資家なのでしょうか。海外の投資家から見ると日本株は割安なので(円安だから)、資金を投下しているのでしょう。さらに最近では年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がその資産を株式で運用する比率を増しています。

株価の上昇が景気回復と直結しているかどうか、多少なりとも疑問を感じますよね。

ハイパーインフレ後の日本

とはいえ、本書では悲観的なことばかりが書かれているわけではなく、ハイパーインフレ後の日本の復活についても前向きに書かれています。この記事では(ずいぶん長くなってしまったので)割愛しますが、ぜひその辺りも読んでいただければ勇気が湧いてくると思います。

未来は正確に予測できない

この本に書いてあることが近い将来、本当に起こるかどうかは誰にも分かりません。ハイパーインフレや預金封鎖が起きないと予想するのであれば、現在の生活を続けていてもいいでしょう。逆に少しでも発生しそうと思うのであれば、それなりの準備をしておく必要があります。最終的に判断して、動くのは自分自身ですからどっち側のポジションを信じるのかは本人次第です。

もしハイパーインフレに備えるのであれば書籍に書いてあるように、外貨預金でもドル建てMMFでもいいでしょう。経済に何があってもその時お金が稼げるように自分に投資してもよいでしょう。英語を学ぶのもいいでしょう、プログラミングを学ぶのでもいいでしょう、投資を学ぶのでもいいでしょう。

インフレが起きたら日本円での資産価値は日に日に目減りしていきます。今日10,000円で買えた商品が、明日には11,000円になっているかもしれないのです。そして、そんな状況が始まってから準備し始めても遅いのです。まだ凪状態の今だからこそ(いや凪状態でもないんだけど)、未来に備えておく必要があるわけです。
 

僕はブログ飯の時から収入源を複数持つことを推奨しています。副業ではなく複業という考え方ですね。ではその稼いだお金はどのように保管しておけば良いのでしょうか。それこそ複数の運用、保全スタイルを考えておくべき時代じゃないでしょうか。

この本で主張していることって本当に重要なので、近いうちに独諸パーティで噛み砕いて解説します。興味のある方はメールマガジンに登録しておいてくださいね(なかなか配信できてなくて本当に恐縮なのですが)。

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