ナルトの無料配信から考えるコンテンツの未来

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昨日、僕が運営するXperia非公式マニュアルZにこんな記事を投稿したんですね。

NARUTO-ナルト-のマンガが全700話、アニメは全220話がすべて無料で楽しめる公式アプリがリリース

詳細はリンク先を読んでいただければと思いますが、要はタイトルの通り、ナルトの全話が無料で配信されるということです。全世界で2億部を超えるコミックスを売り上げている、あれだけのコンテンツが、公式に、無料で配信されてしまう時代なわけです。確かに全話の配信が終わるのは2年かかりますし、その間に会員登録などで顧客リストを押さえておけば別の課金方法も出てくることでしょう。無料配信をきっかけに岸本先生の作品のファンになって、今後の新連載を読んでもらうという考えもあるでしょう。

でも、直接的な「ナルトという漫画の金銭的価値」はゼロ円に到達したわけです。

以前、僕はこんな記事を書きました。

もはやコンテンツ自体では価値を担保できない時代になってきています。特にWeb等のデジタルコンテンツはコピーが容易であることが一番の特性になっています。そして似たような情報は溢れています。イコール、コンテンツの価値は次第にゼロに近づいていくことを示唆しています。

では何が重要かというと「体験・経験」という点と、「誰が」「誰のために」というコンテクスト(文脈)が価値を生むわけです。

コンテンツの価値とコンテクストの意味 -タムカイズムに想いを寄せて-

僕は最近流行りのバイラルメディアに対して特別な感情はありませんが、あれは何処か遠い星空の下でひっそりと咲いていた月見草のような儚い情報を最大限希釈したものですよね。ありふれてしまった情報であればコンテンツ自体の価値は著しく低くなるでしょう。でも(確かに2億冊に希釈されてはいますが)、決してナルトのコンテンツの価値は低くありません。むしろ今でも最高峰に位置していると個人的には感じています。

コンテンツの価値ってなんでしょう?

無料=無価値なのでしょうか?それとも、集英社や岸本先生の英断が将来的な便益を生むのでしょうか。誰が言ったかによってコンテンツの価値は変わるのでしょうか。自分の提供している情報と価値について、落ち着いて考えてみるきっかけとなった出来事でございました。結局、ポエムで終わってしまったような気もしますが。

とりあえず、岸本先生が同い年だと知って愕然としています。

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