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こう見えてスーツ好きの僕がイージーオーダースーツを注文してきたお話

2015/10/25

僕、こう見えてサラリーマン生活を12年間やってたんですね。会社員といえばスーツ姿が一般的ですが、僕も12年間、暑い日も寒い日もスーツを着て不真面目に出勤してたわけです。

会社員を辞めてから数年間はほとんどスーツを着ない生活でしたが、ありがたいことに人前で話す機会も増えてきてので、それなりのスーツを2~3着購入したんです。ほら僕ってチキンハートだから、スーツや靴を良いものにしておくことで気圧されずに人前で話せる心の支えにしてるわけです。

話は変わるのですが、我が家は生活クラブ生協で野菜とか卵とか牛乳とか肉とか魚とか日用品とか買ってましてですね。で、その生活クラブの主催でオーダースーツの勉強会がありまして。おいおい、オーダースーツなんてハイソサエティの人種が着るもんだろうとは思ったのですが、話を聞くだけならタダなのでスーツ好きの僕は鬼嫁さんを連れ立って学びに行ってきたわけです。

というわけで、まずは学んできたことを簡単にシェアします。

オーダーメイド(フルオーダー)とイージーオーダーとパターンオーダーの違いと特徴

オーダーメイドだとか、イージーオーダーだとか、パターンオーダーだとか、セミオーダーだとか。吊るしだとか、既製服だとか、スーツ界隈にはいろいろな用語があるので、その辺りを分類します。

オーダーメイド(フルオーダー)

基本的には手縫い縫製で一人の職人がスーツを縫い上げます。テーラー(仕立て屋)が採寸して型紙を作り、生地やデザインなどお客様の希望を聞いてスーツを作る製法です。

オーダーメイドの大きな特徴として「仮縫い」があります。仮縫いをしてフィット感を確認し、さらにお客様の生活スタイルや着用シーンを確認して、ゆとりなどを加えて仕上げます。とにかく仕上がりのシルエットが綺麗になるよう、微調整をおこなうわけです。

完全に個人の体型に合わせた仕立てになるのでフィット感やシルエットの美しさは抜群ですが、コストが高くなるのと仕上がりまでの時間がかかるというデメリットも有ります。ちなみにこのフルオーダースーツは(生地にもよりますが)25万~50万円超の価格帯になります。いつかはこの辺のつくりたいなぁ。

イージーオーダー

基本的にマシンメイド(ミシン縫い)の仕立てになります。お客様の寸法を数値化してコンピューターに入力することで型紙を作成し、仮縫い無しでスーツを仕上げる製法です。

オーダーメイドまではいかないまでも、お客様の体型(寸法、反身、屈伸、なで肩、怒り肩など)の型紙修正も可能のため、お客様の好みに合わせたスタイルを提供できます。また、機械を使うことでコストと仕立て時間の削減が可能になっています。

今回、僕がお願いしたのがこのイージーオーダーですね。

パターンオーダー

セミオーダーとも呼ばれることがあります。メーカー、ブランド独自の既製品のスーツの中から、自分の体型に近いサイズを着て、着丈や袖丈などの限られた部分を許容範囲内で変更して仕立てます。

体型の型紙までの修正はできませんので、なで肩怒り肩のシルエットの崩れまでは調整できません。要は自分の好きな生地を選んで既成品を作れ、長さなどの微調整がおこなえる製法になります。

イージーオーダーと比較して、さらにコストと仕立て時間の削減が可能になっています。

イージーオーダーを注文してみた

勉強会の一週間後に生活クラブで展示会があって、そこでイージーオーダーの注文ができたので勢いで一着お願いしてきました。

生活クラブはセンチュリーというスーツメーカーと提携していて、格安で購入することができます。このセンチュリーというメーカー、大丸とかの大手百貨店とも提携していて、国内の7割ぐらいのイージーオーダースーツのシェアを保有しているそうです。

www.century-grp.co.jp

生地を選ぼう

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展示会ではものすごい量の生地が並べられていました。一般的に生地の質(番手≒糸の細さ)によってスーツの金額が変わってきます。60~80番手の生地だと26,800円ぐらいから、100番手ぐらいの生地だと40,000円~50,000円ぐらい、120~140番手の生地(御幸毛織や長大などの国内最高峰の服地メーカーの生地)だと60,000円~70,000円になります。

なお一般的な既製のスーツは60番手、良くて80番手ぐらいの生地を使っているそうです。

オーダーメイドのスーツは高価というイメージが有りましたが、金額だけ見ると一般的な既製服と大きな開きは感じません。生地の質にもよりますが、自分の体のサイズにフィットしていてこの金額は逆に安いような気すらしました。高級ブランドのスーツなんて吊るしで30万円とか50万円とか平気でしますから、そう考えるとすごいリーズナブルだと思います。

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並びきらない生地は小さめに束ねられていました。

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見たことある方もいらっしゃるかもしれませんが、僕の勝負スーツは紺地に青のストライプのスーツ、あるいは黒地に赤のストライプのスーツの2着があります。今回はしばらく持っていなかったグレー系、チャコール系にしようかと思ってワッキャウフフと生地を見ていました。

ただ、一番ビビッときたのが上の画像のライトブルー系の生地でした。そこで顔色にどの生地の色が合うのか確認して、なかなか既製服では売っていないライトブルーの生地に決めました。グレーなら吊るしでも買えますからね。

スーツのデザインを決めよう

生地が決まったら、スーツのデザインを決めていきます。

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すでにデザインのテンプレートがあるので、それに沿って自分のイメージを具現化していくわけです。ちなみに僕が今回選択したデザインは以下の通りです。

・ジャケットデザイン→シングル2つボタン
・襟→セミピーク
・前カット→レギュラー
・背面→センターベンツ
・裏使用→背抜き
・袖ボタン→4ツ重ね本切羽&赤ステッチ
・ズボン タック→0タック
・ズボン 脇ポケット→縦
・ズボン 裾口→シングル
・ズボン 裏仕様→レギュラー
・ズボン ピスポケット→レギュラー
・ズボン ベルトループ→8本

もっと細かく設定できるのですが、そこまでこだわりっ子でもないのでこんな感じにしました。

ボタンや裏地を決めよう

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生地だけでも悩ましいのに、さらに100を超えるボタンの種類が僕を悩ませます。生地の基本色はライトブルーなのですが、ステッチの色を遊んだりしているので、それに合うようなボタンのデザインと色にしました。

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同様に裏地も30種類ぐらいあるのですが、せっかくイージーオーダーなんですからねぇ。ちょっとこちらも遊びを入れてみました。出来上がりのお楽しみです。

採寸するよ

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メジャーでシャーッ!って着丈などのサイズを測っていきます。慣れてるだけあって非常に手際が良いです。

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生まれてこの方、見たこと無い補正具を付けてサイズを測ります。これ装着しないとスーツの肩が合わないんでしょうね、きっと。

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腕の長さも図ります。右腕が63cmだったんですが、左腕は62.5cmでした。小学5年生の頃、左肘を骨折したのでその影響で長さが違うんでしょう。イージーオーダーってここまで計測して反映させるんですね。

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さらにズボンの股上や丈などを計測していきます。

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最後に既製服を着用し、再確認の計測をおこないます。実際にジャケットを羽織ってみると、数値的なサイズと微妙なズレがあるので、その確認をおこなうわけです。

どうでもいい話なのですが、プロテインと皆様の応援のおかげで胸囲が96cmまでビルドアップされてることが確認されました。あとちょっとで1メートルなのでがんばって今年中には仕上げます。

納品は約1ヶ月後

そんなわけで、生地選び20分、デザイン選び10分、ボタン&裏地選び10分、計測10分の約50分でオーダーが完了しました。今回はイタリア製かイギリス製かの100番手の生地(54,000円)+追加料金のボタン&裏地4,320円で、約60,000円の金額になりました。御幸毛織の140番手の生地も気になったのですが、次回以降の楽しみに取っておきます。

ちなみにスーツは11月21日に宅配便で届くそうなので、到着したらどんな感じの仕上がりになったのかも報告しますね。