甲州ワインを世界に!勝沼醸造に学ぶ地域活性化の形

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根っからの赤ワイン好きの染谷家です、パンチの効いたナパ・バレーのフルボディなんて最高ですよね。

ワインと言えばヨーロッパはもちろん、ニューワールドと称されるチリなどの南米、オセアニア、アメリカのカルフォルニアなどが有名ですが、日本国内各地でもワインは生産されています。

今回、友人のご縁で山梨県甲州市(旧勝沼町)にあるワイナリー「勝沼醸造」さんにお邪魔して、有賀社長の熱い想いを聞くとともに、自慢の白ワインやぶどうジュース、そしてローストビーフに舌鼓を打ってきました。

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まずは勝沼醸造の醸造所にて、有賀社長から熱のこもったお話を伺います。

世界で評価されるワイン造り

有賀社長の話を一言でまとめると「挑戦」という言葉に尽きます。

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理念に「世界を舞台にしたワイン造り」と謳われているように、勝沼醸造は世界に通用するワインを醸造するために活動しています。勝沼には古来からワイン用の品種「甲州」が栽培されており、この甲州ぶどうを原料としたワインで世界に挑戦しているわけです。

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ところで国内産のワインって甘みが強いと思いませんか(特に赤)。これはぶどうの品種や生産地というよりも、マーケットニーズがそうさせているそうです。甘い方が飲みやすいという要望があるんですよね。でもそれでは世界のワイナリーと肩を並べて戦えないんです。

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ワイン造りの優先順位は「自然>技術」です。人間は自分たちの能力を過信してしまう傾向があり、つい「技術>自然」となりがちです。でも良いワインは自然との共存が欠かせません。それぞれのワインに産地の特徴が出るのは、生産地の環境が生んだ個性なのです。

現在売れているテーブルワインの平均価格は1,000円を切ります。でも勝沼醸造のワインは最低でも1,600円、トップブランドのイセハラは5,000円の価格設定になっています。良い(驚きや感動を提供できる)商品であれば、自信と勇気を持って高い値段をつけなければいけません。事業を継続していくためには、挑戦を続けるためには、適正な利益が必要だからです。

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実は勝沼醸造の白ワインブランドである「アルガブランカ」を購入できる場所は限られています。

いくらワイナリーが理念を持ってワインを醸造しても、売り手が単なる運び手(仲介、自動販売機)ではワインの良さは消費者に伝わりません。特約店制度によって、勝沼醸造のワインの価値を理解し、応援してくれる伝え手が、生産者の想いを担保するわけです。

食に寄り添うワインを求めて

勝沼醸造のワインは食事に合わせることでさらに活きてくるように考えて造られています(ワインだけで飲んでももちろん美味しいですよ)。次の記事で美味しい美味しいローストビーフとのマリアージュについて書きますが、有賀社長は洋食だけでなく和食でこそ楽しんで欲しいと言っています。

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例えば冷奴にワイン。ゴリゴリの和食で、シンプルな料理であればあるほど、マッチングに驚くと。10月下旬に今年のワインが自宅に届くので(現地で注文した)、届き次第、すぐにやってみようと思います。

ぶどう畑の原風景を守るために

講演のラストに有賀社長は勝沼の未来についても語っていました。

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自分が生まれ育った勝沼の街。一面ブドウ畑の広がる土地です。しかしながら後継者問題や商業的な観点から、ブドウ農家は減少の一途です。でも「甲州」ぶどうを使ったワインの評価が高まれば、原料となる「甲州」の需要が高まります。必然的にそこに雇用が生まれ、人が集まることにより街が活性化していくわけです。

すでに勝沼醸造が生み出すワインは世界でも高い評価を得ています。地元の原料で、地元の人が製造し、全世界へ情熱を届け続けることで、少しずつその地域のパワーが強まっていくことが理想なのでしょう。

アルガブランカとぶどうジュースのテイスティング

と、いろいろと勉強になる話を聞いた後は、実体験しなければいけません。そんなわけで、勝沼醸造で製造されているワインのテイスティングタイムとなりました。

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今回は7種類の白ワイン+ぶどうジュースが楽しめるそうです。

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テイスティンググラスもリーデルグラスなのがこだわりを感じます。

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とか言いつつ、今回は車で行ったので僕と息子氏は100%ぶどうジュースでした。いや、ホント、濃厚で美味しいんです、美味しいんですけど、車で行った時点で負け戦の旅でした。嫁氏は満面の笑みでした。

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こんな感じで2種類ずつテイスティングをおこないます(嫁氏が)。

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こちらが勝沼醸造の最上級白ワイン「アルガブランカ ヴィニャル イセハラ(ARUGABRANCA VINHAL ISSEHARA)」ですね。勝沼醸造はテロワールを非常に意識しています。

テロワールとは簡単に言うとブドウが育った土壌や地域、気候などの特徴を示す用語で、このイセハラは勝沼町の中にある伊勢原という地名のブドウ畑で収穫されたブドウで作られたワインです。

白ワインなのにグレープフルーツのような香りと、すっきりとした味わいがヤバかったそうです(嫁氏が)。

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他にも「番匠田」や「金山」、「大塚」という地名のブドウ畑で収穫されたブドウだけで造ったワインもテイスティングできました(嫁氏が)。

工場見学&本社見学

当日はこの他にも工場内を見学させてもらったり、本社を見学させてもらいました。通常、工場見学はできないそうなので非常に稀な体験をさせてもらいました。写真だけでも載せておきますね。

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続いて本社です。古い蔵を活かした造りで、建物としても魅力的でした。

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次は電車で来ようと固く誓った午前中でした、はい。

次回は勝沼醸造直営レストラン「風」から、ローストビーフのレポートです。乞うご期待!

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