10分の面接で僕の何がわかる!いや5分でわかりますよ、だって面接以外のところで見てますから

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おはようございます、12年間の会社員生活のうち約7年間人事担当として新卒・中途採用や研修、給与計算、福利厚生などの業務に取り組み、残りの5年のうち3年間は採用媒体の会社に勤めていて、実質10年間、生真面目に人事系の職務を全うしていた染谷です。よく目が笑ってないって言われます。安心してください、笑ってますよ。

さて、ご存知の人もいると思うんですが、僕は昔とった杵柄を活かすブログ作りを好む体質なのですが、3社目を退職して最初に作ったブログがこちらになります。

で、このブログをちまちまと微調整していた時に、そういえばここ数年、就職活動生と話した内容で鉄板の話があったなぁと思い出したので記事にしてみました。

ちなみに今回の内容は履歴書やエントリーシートはある程度しっかり書いてある前提で、一次面接の時に就活生が思うであろうことについて解説しています。あと僕が採用担当者だった時の話なので、これがすべての会社でおこなわれているというわけでもないので、その点もあらかじめ頭の中に入れておいてください。

選考は面接からだと思ってませんか?

一般的に新卒採用の流れって、リクナビとかでエントリー→会社説明会参加→履歴書やエントリーシートの提出→一次面接や筆記試験やグループディスカッション→二次面接(三次面接)→役員面接→内定というフローになっています。

僕とかの下っ端採用担当はだいたい一次面接あたりまでで、二次面接三次面接は部課長などの役職者がおこなう場合が多いです。ということは、とにかくたくさんの学生と会って、基準を満たした子たちを二次面接に繋げていくわけです。

一次面接から一人30分とかの時間が取れれば最高なのですが、残念ながらそれだと1日に16人しか会うことができません。でも応募者は何百人って居るわけです。そうなるとどうしても一人にかける時間は少なくしなければならず、ピーク時なんかは一人10分程度で、言葉は適切じゃないのですが捌いていく必要があるのです。

それで、かなりの数の「◯◯様の、より一層のご活躍をお祈り申し上げます」メールを送るわけですが、タイトルに使った「10分程度の面接なんかで僕の(私の)何が分かるんですか?」という印象を持たれる場合が多いんです。

その気持ちもわかります。僕も就活生の時はそう思ってましたから。でもね、万単位で学生と会ってると残念ながらある程度パターンで分かるんですよ。いや、おそらくそんな説明じゃ納得してくれないと思うので、もうちょっと細かく解説していこうと思います。
 

先ほど、採用のフローを書きました。さて、一次面接前に何度顔を合わせているでしょうか。まず会社説明会。本当に自社の説明だけしていると思いますか?

受付時や退出時の挨拶や礼儀作法はどうでしょう?まさか説明中に寝てたりしてませんよね。100人程度の規模の説明会であれば、採用担当はほどんど全員見えています。寝ていたり、興味がなさそうな応募者はすぐわかりますし、逆に熱意溢れる視線も気付きます。

僕が採用のお手伝いをしていた時は、受付さんに参加者リストを渡しておいて、良かった子、良くなかった子をチェックしてもらっていました。もっと厳しい会社の場合、会場のエレベーターを降りた時からチェックしていました。

さらに説明会でアンケートを書くことが多いと思いますが、その内容もチェックしています。フリースペースにしっかりとした事が書いてあると評価に繋がりますし、雑に書いてあったり、適当な回答であれば、その程度の志望度合だと判断します。

また、アンケートを席に置いたまま退出させる場合、良かった(悪かった)応募者をチェックしておく狙いもあります。会社説明中、壇上から見て○列の左から×番目が良い/悪いとチェックしている担当者も居ます(僕だ)。

 
採用担当者が見ているのは、面接という場限りの飾られた学生じゃなくて、素の仕草なんですよ。普段の状態で礼儀作法ができていない人が、社会人になったからといって急にできるとは思えないからです。ここまで下準備をして面接に望むから、短時間で判断できるわけです。

とはいえ、ここでも気を付けていることはあります。それはただ単に礼儀がなっていないのか、朴訥(ぼくとつ)としていて無愛想に見えるだけなのかということです。後者の場合、10分ぐらい話していると意外といい味が出てきて、最初の印象と変わる場合もあります。地方から出てきて、真面目に大学生活を送ってきた学生だと時折居るんです。確率的には5人に1人とかですが・・・。

 
どうでしょう、ちょっとは納得してもらえましたか?

良い雰囲気の面接だったのに落ちた

これも就活生の鉄板ネタだったりします。

自分の良い所をしっかりアピールできて、言いたいことも全部言えて、これは通っただろう!と手応えありの面接だったのにも関わらずお祈りメールが届く。でも、とても感じのいい会社だったから、なにか機会があれば関わりたいな的な感じですね。

これ、エンドユーザー向けの商売をしている会社でよく見られる光景です。

それはなぜか。もちろん、応募者がお客様になる可能性があるからです。エンドユーザー向けの商品を提供している会社で、採用活動時に一番気を遣っていることは、不採用者の対応です。悪印象を持たれてしまうと、一生顧客になりませんからね。だからこそ、面接時に思い切り話してもらって、気持ちよくなって笑顔で帰ってもらうのです。

僕もエンドユーザー向けの企業で採用していましたが、不採用と決めた学生ほど優しく対応してました、就活のアドバイスしたりね。逆に見込みのある学生には会社の厳しさを伝えたり、会社に対する熱意を測るような質問を投げかけていました。この学生を入社させたい、そして短期間で辞めさせないために、面接時から厳しさや楽しさを伝えて口説いているわけです。

 
圧迫面接?

おそらく圧迫しようと思って面接してる会社って今はほとんど無いと思いますよ(一部にはあると思いますが)。だって印象悪かったらみんなの就職活動日記に書かれちゃうんですもの。今だったらSNSかな。

ただ、学生に圧迫と感じられてしまう場合もあるかとは思います。それは面接官からの聞き返しです。「なんで?」「どういうこと?」という質問は圧迫じゃありません。「もっとこの学生の考えを知りたい」、あるいは「言っている意味がよく分からなかった」という純粋な疑問を投げかけているだけです。質問されることに慣れていないと、この程度のやりとりでも圧迫面接と思われてしまうこともあります(現に採用担当してたとき、2ちゃんに書かれて落ち込んだよ・・・)。

優劣ではなく相性

就職活動中は何十社もの企業を回ることでしょう。そして何社からも内定をもらう学生も居れば、30社も40社も落ちてしまう学生も居ることでしょう。

すぐ就職先を決めて早々に就職活動を終える学生も居れば、もっと自分に合う会社があると信じて長期に渡って就職活動を続ける学生も居るでしょう。

さすがに30社も落ちたら凹むことでしょう。自分がダメ人間に思えてくることでしょう。でもそれは違います。

人事担当者が求めているのは、自分の会社にマッチした人材です。だから人間としての優劣ではありません。好奇心が強く行動力がある、粘り強く物事に取り組む、論理的で慎重などなど人間には特徴があります。今の書き方をすれば長所に見えるでしょう。では落ち着きが無い、諦めが悪い、理屈っぽく腰が重いという表現はどうでしょう。

人間の長所短所なんて表裏一体なんですよ。なにが評価されるかなんて、会社によって違うのです。

世の中には星の数ほどの企業があります、同じように世の中には星の数ほどの大学4年生が居ます。就職活動でよく使われる「縁」という言葉がありますが、ベガとアルタイルが出会うのって、本当に縁という言葉しか当てはまらないんです。

この縁を深めるために人事担当者は情報を発信し、学生は得た情報の中から自分の意志で選択していくわけです。一歩間違えるとミスマッチになって早期退職に繋がります。それはお互いに不幸なことです。その溝を埋めるために選考があるんです。

人は意外と見ている

就職活動に限らず、普通に生活しててもこういうことってありますよね。

自分の発言、行動、影響力が強ければ強いほど、多くの人に伝わります。意図しているならまだしも、無意識にとっている行動でも。今年はそんなことも考えつつブログを書き綴る日々でございます、はい。

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