検索の巨人Googleが「Google+」というソーシャルネットワークサービスを始めた理由を勝手に読み解く

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みなさん、Google+使ってますか?僕はほとんど使ってません。
Google+
さて、2011年6月にあの検索エンジンでお馴染みのGoogleがソーシャルネットワークサービスに参入するというニュースに沸き(沸いてないとか言わない)、2012年9月現在では全世界で4億人の登録ユーザーがいると言われているGoogle+。今日は、このGoogle+について勝手に読み解いてみようかと。

さて、Google+は成功しているという人もいれば、失敗しているという人もいます。おそらく見方によってはどっちもそうでしょう。

2012年10月にはこのような記事も出ています。

http://www.inboundmarketing.jp/blog/2012/10/11/googleplus/
Googleの中の人に聞いた!Google+の正しい理解と企業が活用するメリット

ざっくりと要約すると『Google+の目的は「Facebookを凌ぐソーシャルネットワークを作ること」ではなく、「Googleが提供するサービスをより良くすること」』と結論付けています。この見解も一理あると思います。

でも今回はひねくれ者の僕が別の角度から考察してみたいと思います。

まず基本に回帰しますが、Googleのやりたい事は「全世界の情報の整理」です。その理念通り、ほとんどのウェブサイトはGoogle内にインデックスされ、一定のアルゴリズムにそって順位付けられ、スパムを排除し、各クライアント(パソコン)を通じて皆さんの手元に届いています。ではその検索プログラムを作ったり(改善したり)、大量のトラフィックを捌くためのインフラにかけるお金はどこから出ているのでしょうか。

それは広告です。

Googleの主たる収益はGoogle AdWords(Google AdSense)というコンテンツマッチ型の広告を配信することにより、広告主から広告出稿料を得ています。Googleは最適な広告をユーザーに配信することで、広告主に対してメリットを提供しているわけです。

最初のうちははウェブサイトの内容に適合した広告を配信するコンテンツマッチ型の広告だったものが、今ではブラウザのクッキー情報を利用した個人の関心嗜好に最適化させたインタレストマッチ型の広告も並行して配信されています。

なお、Google AdSenseの管理画面ではインタレストベース広告のON/OFFがおこなえます。

インタレストマッチ

どうでしょうか?

Googleは世界一の検索エンジンの会社として全世界のウェブ上の情報を整理しました。先程も書いた通り、世界のほとんどのウェブサイトはGoogleにインデックスされています。もはやGoogleにインデックスされていないウェブサイトは存在しないも同様の扱いになっていますので、ウェブサイト管理者はこぞってGoogleにインデックスされようとあの手この手を使っています。

そのウェブ上の情報整理屋の座を固めたGoogleが次に欲しいものは、個人の嗜好です。そして個人の嗜好を一番効率的に得られるシステムはソーシャルネットワークサービスです。「二郎なう」とかサッカーの話とか、旅行先のチェックインとか、個人の嗜好が詰まっているのがSNSです。自分の興味がある情報が流れてきたら、喩えそれが広告だとしても見てみたくはないですか。

もう一つ事例を挙げます。2013年5月現在、Google+のストリーム(タイムライン)上には広告は流れません。

ライバルのFacebookはタイムラインの右横に広告が表示されています。場合によっては、タイムラインの一部として広告が表示されます。Facebook広告を出したことがある人はご存知だと思いますが、かなり属性を絞って広告を出稿することができます。

Facebook広告

でも、Google+は広告を表示していません。広告が主たる収益源である両社なのに、この違いは何でしょうか。

端的に説明すると、ソーシャルネットワークサービスと広告(特に物販・サービス紹介)の相性は著しく悪いからです。友人から流れてくる面白い情報の合間に関連性の無い商品が挟まれていても関心を持てないんです。「◯◯さん(友人名)がいいね!と言っています」とか言われても興味ないものは無いんですよ。SNSで有効な広告は、「思わず人に話したくなるような話」系の直接的に売上に関係しないような商売っ気の無いものなんです。

Facebookが思ったように収益を上げられていないのは、このような要素があるのかもしれません。

その辺りを理解しているからGoogleはGoogle+自体に広告を配信することは無く、結果として無料でしかも広告なしでサービスを利用できる仕組みになっています。ただ、Google+でGoogleが得ている情報は、どこか別の所で収益に繋げられていると考えるのが営利企業的に自然ではないでしょうか。

よくFacebookに対抗してGoogleもSNSを作ったと報じられますが、(もちろんそれもひとつの要素ではあると思いますが)、Googleの考えは基本的にブレてなくて、「情報の整理」と「最適化された広告」だけなんです。このシンプルな構造にフォーカスするとGoogleがSNSを始めた理由がなんとなく見えて来ませんか?

ただ、僕個人的には広告って好きなんです。広告で収益を上げてくれているからこそ、僕らユーザーは無料で面白いサービスを利用できるわけですし、場合によっては自分のブログなどに広告を貼り付けて小銭を稼ぐことだってできるわけです。Wikipediaのように寄付だけで運営しているサービスもありますが、営利企業であればどこかで収益を生み出さなければサービスを維持していくことができません。その辺りを理解した上で、提供された場をありがたく楽しめば良いのかと思いますよ。

要は何が言いたいかというと

ここに書いているのはあくまでも仮定の話ですから、グーグルさんこれからもよろしくお願い申し上げます。

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