西野亮廣氏著「新世界」は、コミュニティ(オンラインサロン)運営の本質を学べるからすぐ読んだほうがいい

買いました、キングコング西野亮廣氏の新著「新世界」。

以前に西野さんの「革命のファンファーレ」も紹介しているのですが、今回の「新世界」はコミュニティ(オンラインサロン)運営について多くのページを割いて、西野流のコミュニティ運営ノウハウを余すことなく解説してくれています。

僕は西野さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」に入っているので(主に投稿を読む専門)、西野さんのコミュニティ運営方法は目の当たりにしているのですが、書籍を読むことでさらに理解が深まった気がします。

というわけで、気になったフレーズを中心に紹介していきたいと思います。


西野亮廣「新世界」

そういえば、青山ブックセンターに置いてあった新世界はサイン本でした(もうないかも)。

大丈夫。いけるよ。

前編通して書かれているフレーズが、この「大丈夫。いけるよ。」

僕も本を書いていたり、人前で喋ったりしているのでわかるのですが、読んだり聞いたりしてくれること(学ぶこと)と行動できることってまったく別なんです。

知識を得ても、実際の行動に移せない人って本当に多いんですよ。それを「大丈夫。いけるよ。」というフレーズを随所に織り込むことで、寄り添ってくれているという安心感を与えてくれます。

一人じゃないよって。

語りかけるような文体

次に気付いたのが文体です。

説明するね。

はい。ここポイントね。

でも、ちょっと聞いて。

ここまでは、いいよね?

文書の合間合間に、このような問いかけや確認のフレーズが入っています。

内容的には必要ないんですよ。でもこれらの言葉があることで、「本を読んでいる」というよりも「本に語りかけられている」という印象になります。

ひたすら知識やノウハウが詰め込まれている書籍は読んでいて窮屈な感じになりますが、適度に問いかけや語りかけが入っていることにより、息抜きや振り返りができるんですよね。

YouTubeで新世界のまえがきを西野さん本人が朗読していますが、最初から朗読することを考えて書いていたのかもしれません。

タイミング的には偶然だと思いますが、AmazonがAmazon Audibleという、プロが本を朗読してくれるボイスブックサービスをはじめました(いまなら入会特典がありますよ)。

今後、この「語りかける」というサービスが一般化していくかもしれませんね。

新世界の気になったフレーズをご紹介

前置きが長くなりましたが、本編についてご紹介していきます。

ちなみに、まえがきと第一章の半分以上は無料で公開されています。

【キンコン西野】新世界前夜(まえがきが読めます)
https://ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12404125976.html

キンコン西野の最新刊『新世界』を試し読み!(第一章の抜粋が読めます)
https://ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12418461474.html

しなやかに対応する

国民のほとんどが、お金の生み出し方に別の選択肢が追加されたことに気がついていない。

だけど、このことは踏まえておいた方がいい。
あらゆるルールが変化するこの時代に、確かなことは一つだけ。

「この流れはもう止められない」ということだ。

流れに抗わず、しなやかに対応するんだ。

-新世界 第一章78~79ページ-

動き出した流れに対して、踏ん張ったり逆らったりするのって莫大なエネルギーを消費するんです。

流れに乗って、しなやかに対応することで、エネルギーを効率的に使うことができます。流れに乗るために必要な要素は、知識と行動力です。というわけで、まずはしっかり本を読んで、理解する努力をしましょう。

理解する努力

いいかい?
理解できないものを批判することは簡単だ。
でもね、
キミに守りたいモノがあるのなら、
今のキミが理解できないものを批判しちゃダメだ。
理解できないものがキミの目の前にきたら、その時は、
理解する努力を選択するんだよ。

-新世界 第一章90ページ-

人間って理解できないモノ・コトって否定から入るんです。怖いですから。

でも一歩踏み出して理解する努力をすることで、その他大勢から抜け出すことができます。

ファンクラブとコミュニティの違い

オンラインサロンがファンクラブと大きく違うのが、「サービスの流れ」や「お金の流れ」が一方通行とは限らないという点。

サロンメンバーからボクヘサービスが提供される場合もあるし、ボクがサロンメンバーにお金を払うこともある。

-新世界 第二章151ページ-

これ、首がもげるほど頷きポイントなんですが、オンラインサロンが芸能人のファンクラブと大きく違うのが、お金の動きが双方向になる場合があるということなんですよね。

オンラインサロンに入会するには基本的に月会費が必要です。西野さんは1,000円ですし、堀江貴文さんは10,800円です。会費を払って、提供されるコンテンツを読んだり、イベントに参加したり、イベントの運営側で働いたりするわけです。

お金払ってるにも関わらず、さらにイベントスタッフとかやっちゃうんですよ。でも、参加してるメンバーは楽しんでいますし、そこに価値を感じているわけです。

 
一方、運営側からメンバーにお金を払うこともあります。

オンラインサロン内に居るメンバーの得意分野を把握している、積極的に手を挙げてくれるメンバーが居ることで、運営側がお金を払って仕事をお願いすることはかなりの頻度で発生します(サロンにもよるかな?)。

僕の場合は(運営するオンラインサロン「ギガ盛りブログ飯」内で)、ウェブサイトデザインや記事のライティング、そして書籍の共著などのお願いをしています。もちろん謝礼を払ってです。

選ばれる会社になるために

コミュニティーの時代に 生き残る会社の条件

オンラインサロンを利用して、個人がやりたい仕事だけを選べるようになってきたこの時代に、仕事内容をバッキバキに決めてしまう「会社」の立ち位置は難しい。

結論から言うと、社員に利用されない会社は廃れる。
これは間違いないね。

自分で発信して、信用を稼いで、稼いだ信用を換金できるようになった。「お金」は、その気になれば自分で作れる時代になったので、優秀な人材ほど『給料』で釣ることが難しくなる。

~中略~

これから生き残るのは「社員を使う会社」ではなくて、「社員に使われる会社」だ。

「あの会社、メチャクチャ使いやすいよ」となれば、ホイホイと才能が集まってくるし、「あの会社、給料はいいんだけど…」となってしまうと、見事にポンコツしか集まってこない。

-新世界 第二章176~178ページ-

最近、僕は複業推進おじさんになってるんですが、働く側はもちろん、企業側も時代の流れに対応しないと意欲的な人材って採用できない時代になっていると感じています。

その一つの理由が、この「コミュニティ」です。

自分を中心としたコミュニティを構築している人は、いつでも課金ポイントを作れるんですよ。優秀な人ほど、お金で縛っておける時代じゃなくなってきてるんですよね。
 

余談ですが、2018年11月30日に染谷流のコミュニティ論を解説するセミナーを開催するので、興味のある方は申し込みページをご覧ください。

コミュニティがあることで金銭的リスクを最小化できる

「単純な話、リターン(お返しの品)が数千万円分売れたらいいわけで、「どのリターンがどれくらい売れるのか」という情報を事前に仕入れておいて、確実に売れるリターンを数千万円分用意すればいいわけだ。

それって、どうすんの?

ここで、またもやオンラインサロンの出番。
オンラインサロンの中で事前にリターンの候補を数十パターン出して、「どのリターンなら買おうと思いますか?」とアンケートをとってみた。
予約販売前に、各リターンの需要を洗い出したわけだ。
その繰り返しで、需要の無いリターンは削って、需要のあるリターンの枠を増やした。

-新世界 第二章192ページ-

「失敗は捉え方次第で成功に変わる」という精神論じゃなくて、オンラインサロンさえあれば、「失敗」を売ることで開発費用は回収できるから、「金銭面での失敗」なんて存在しないよー、という話。

キミが、その一歩を踏み出せない理由の一つに「金銭面での失敗」 がある。
その理由を、オンラインサロンを使って潰すんだ。

-新世界 第二章222ページ-

これもコミュニティ運営の肝で、サービスの開始前にメンバーの意見を聞いて、確実に売れる(申し込まれる)商品やサービスを準備できるんです。

ビジネスには失敗が付きものですが、コミュニティを運営しておくことでそのリスクを最小化できるわけです。

さらに凄いメリットがもう一つあります。それは準備を万全にしたものの、万が一失敗したときの話です。

その失敗談をコミュニティ内で公開することで、メンバーが新たな学びを得ることができます。そして、コミュニティ内でしかその情報を得ることができなければ、月会費を払って新しいメンバーが加わってくる可能性もあります。

失敗を公開することで、お金を生み出すことができるのがコミュニティの醍醐味でもあります。

ここまで4,000字近い文量で内容の一部を紹介してきましたが、実は数ページの内容です。

新世界は326ページというボリュームで、西野さんが積み上げてきたノウハウや熱い想いが綴られてますので、ぜひ手に取って読んでみてください。
 

大丈夫。いけるよ。


西野亮廣「新世界」