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最新刊「副業力」が11月27日発売なので、先行で「はじめに」と「おわりに」と目次を公開します!

2020/11/19

自分の原稿をつい無料公開しがちな染谷です、こんにちは。

表題の通り、約2年ぶりの単著である「副業力」が2020年11月27日に発売されます(絶賛予約受付中だよ!)

先日、見本誌が10冊ほど届いたのですが、並べるとなかなかの圧力ですね。

サイズは四六判の288ページ建てです。

ブログ飯が同じ四六判の256ページ建てなので、サイズ的には一緒で、副業力の方が厚みがある感じです。一般的なビジネス本より気持ち小さいサイズなので、持ち運びにも便利です。

書籍のサイズは小ぶりですが、中身はギュッと詰まっています。おそらく今まで出版した書籍の中でもトップクラスの文章量だと思います。

ちょっと工夫した点として、参考リンクはQRコードを載せています。本を読みながらスマートフォンのカメラで読み取ってもらえば、関連サイトが表示される仕組みです。

実際、書籍にURL書いてあっても、わざわざそのURLを入力して参考文献を読むことって無いですよね。でもすごく大切なことが書いてあったりするので、できるだけ読んでもらいたいと考えた結果のQRコードです。

裏表紙(帯)にはインタビューでご協力いただいた、株式会社圓窓の澤 円さん、複業研究家の西村 創一朗さん、株式会社SmartHR広報 兼 トレイルランナーの加藤 桃子さんの紹介をしています。

というわけで、いつものように編集部の許可は取ってないのですが、せっかくなので本書の「はじめに」と「おわりに」、あとまだAmazonに反映されていない目次を公開しようと思います。編集さんに怒られたらすぐ消します。

副業力 はじめに

「副業」という言葉や、「副収入を得る」と聞くと、「ハードルが高そう」と思っていませんか?

2019年ぐらいから「副業(複業・兼業)」という言葉はテレビや新聞、雑誌、ニュースサイトなどから聞こえてくるようになりました。しかし、「副業」「パラレルキャリア」という言葉を見て、難しそう、自分には関係ないと思われる人も少なくありません。

・ただでさえ(本業である)会社の仕事が忙しいのに、別のことをやっている時間がない
・自分にはお金を生み出すようなスキルはない

こうした話は、「副業」をテーマにしたセミナーやワークショップでよく聞きます。

たしかに「副業」と言うと、コンビニエンスストアや飲食店などで、本業の合間に時給で稼ぐスタイルの働き方が頭に浮かぶ人もいるかもしれません。あるいは、特殊な技能が必要になるというイメージを持っている人もいることでしょう。

しかし「副業」は、労働集約型産業のような時間を切り売りするようなスタイルや、特殊な技能が必要なものばかりではありません。気軽に、自分の空いている時間を活用して、自分の好きなこと、得意な分野でひっそりとはじめることができるのです。

・うちの会社は副業禁止だから

これもよく聞くセリフです。

もし、「あなたの趣味が、実は副業のきっかけになる」と言われたら、どうでしょうか。

「趣味を副業にするだなんて、それこそ特別な人しかできないことだ」と思う人も多いかもしれません。では、「趣味」と「副業」の違いはなんでしょうか? 

1つの要素として金銭的な収入が発生するかどうかということが挙げられます。

副業禁止の会社に勤務しているのであれば、急いで金銭を発生させなくても構いません。それよりも、いつでもお金を生み出せる状態にしておくことが重要です。そのきっかけは、あなたの趣味や得意分野です。

副業には十分な準備が必要です。準備さえしておけば、副業が解禁された、あるいは会社を辞めたときに、すぐにお金を生み出せるようになります。

たとえば、キャンプが大好きな人がいたとしましょう。

「キャンプ場の予約、テントからコンロ、食材、キャンプファイヤー、朝食後のコーヒーまで全部準備するから、みんなで割り勘で遊びに行こうぜ!」というのは趣味です。では、これを収益化するためにはどうしたらいいでしょうか?

キャンプ場の予約、テントからコンロ、厳選された食材、キャンプファイヤー、朝食後のコーヒーまで全部準備するので、1000 円だけ原価に上乗せした参加費を回収できるようになったら、これは立派な「副業」です。参加者の満足度が高ければ、そのぐらいの金額は喜んで払ってもらえることでしょう。

20人集めたら2万円の利益が出る上に、参加者に喜んでもらえて、なおかつ自分も楽しい。月4回の土日で開催したら8万円の副収入になりますし、キャンプの楽しさに目覚めた仲間が増える可能性もあります。

たとえば、ハンドクラフトが趣味の人がいたとしましょう。

公園のどんぐりを拾って、世界に1つだけしかない手作りのアクセサリーを作ることは趣味です。その作ったどんぐりのアクセサリーを1つ1000円で販売する、あるいはどんぐりのアクセサリーを自分で作れるようになるワークショップを開催し、1人あたり500円の参加費をいただけたら、それは副業です。

たとえば、Excelが得意な人がいるとしましょう。

自分の仕事の効率化のために関数を活用する、同僚に質問されたのでマニュアルを作成したというのは本業です。その得意分野を活かして、休日にカルチャーセンターでパソコン教室の講師になる、あるいはExcelを教えるオンライン講座の先生になって動画を販売できたら収入が発生し、「副業」となります。

いかがでしょうか、なにか特別なことをしていますか?

お金が発生していなかったとしても、お礼に缶コーヒーやランチをごちそうしてもらったりする。極論、飲み会の幹事を引き受けて、自分の飲み代を参加者の会費に上乗せして、自分の会費は無料にするというのも、ある種の副収入です。

ほんの少し工夫することで、そしてお金をいただくという行動をすることで、趣味から収入を生み出す「副業」に変化するのです。そしてインターネットの情報発信力をかけ合わせれば、規模感は大きくなる一方で、リスクは減少します。

本書では現在の「副業」にまつわる環境の解説から、具体的な「副業」のやり方まで、事例を交えて解説していきます。ぜひ気軽な気持ちで、どうすれば自分の趣味や得意なことがお金になるのか考えてみてください。

副業力 目次

Part_1 「副業×本業」で収入は倍増する

Chapter 1 「副業」が当たり前の時代に
01 「大副業時代」の到来
02 自分の知識や経験をお金に変える準備をしよう
03 副業で得られるお金以外のメリット
04 時間給型のパート・アルバイトだけが副業ではない
05 「自分に合った副業のタイプ」を知ろう
06 「副業×本業」で相乗効果を得る

Chapter 2 インターネット副業の種類と成功のコツ
01 なぜ、インターネット副業が最もコスパが高いのか?
02 インターネット副業で必要な機材とツール
03 情報発信力は立派なスキル
04 情報には価値がある
05 情報発信を最大限に活用するために知っておきたいこと
06 インターネットを使ったビジネスの種類

Part_2 リモートワーク時代は「インターネットでローリスク副業」

Chapter  広告収入型副業
01 ブログで収入を得る
02 副業に使えるオンラインツールの種類
03 検索エンジンからブログに集客する
04 アクセスが上がる傾向のジャンルとは?
05 ブログで収入を得るためには?

Chapter 2 スキル活用型副業
01 クラウドソーシングで稼ぐ
02 「技術力」「実績」「営業力」の伸ばし方
03 リピート顧客、報酬単価アップを実現する「営業力」
04 報酬が安くても受ける仕事、高くても避ける仕事
05 クラウドソーシング以外で仕事を得る方法

Chapter 3 オンラインショップ運営型副業
01 小規模で、自分の商品を売っていく
02 ショップや商品の独自性の生み出し方

Chapter 4 オンラインサロン型副業
01 コミュニティは副業のための「場作り」
02 いいコミュニティを構築するためには?
03 オンラインサロンの分類
04 オンラインサロン運営に必要な準備と心構え
05 コミュニティガイドライン、利用規約、禁止事項について
06 定期イベントについて(セミナー、交流会・飲み会)
07 決済&運用プラットフォームについて
08 初期の会費設定について

Chapter 5 電子書籍販売型副業
01 Kindleで著者デビューの敷居が低くなった
02 noteで自分の作品を売ってみよう

Chapter 6 動画配信型副業
01 YouTubeの配信方法
02 人気動画を作るための「考え方」
03 撮影、編集の注意点
04 厳しくなったYouTuberの道

Chapter 7 オンライン講座配信型副業
01 世界最大級のオンライン講座「Udemy」

Part_3 副業のリスクと成功への道

Chapter 1 失敗しないために知っておくべきこと
01 独自性の生み出し方
02 価格設定の重要性

Chapter 2 インターネット副業のリスクと対処法
01 本業と両立して続けるために必要なこと
02 バズと炎上
03 無知と怠惰は騙される
04 著作権や肖像権の侵害に気をつけよう
05 確定申告

Chapter 3 成功につながる行動法則
01 「続ける」ことが成功への一番の近道
02 即断即決が信用と仕事を増やす
03 今日、どんな新しいことをしましたか?

Interview

インタビュー① 澤円さん
インタビュー② 西村創一朗さん、加藤桃子さん

おわりに

本書では副業の現状や手法について、私の持っているノウハウや体験をページ数が許すかぎり掲載したつもりです(ページ数の関係で入り切らなかった内容は特典URLから読むことが可能です)。

しかしながら、いつまでも永続的に使えるノウハウやビジネスなどありません。新しいテクノロジーが普及したら旧来の技術は淘汰されてしまいます。

たとえばインターネットの普及により、自宅に百科事典を置いておくことはなくなりました。百科事典を一式揃えると数十万円したのですが、それでも売れていました。

iPhoneを中心としたスマートフォンの普及によって消えた産業はなんでしょうか? 代表的なものは目覚まし時計です。カメラの性能はコンパクトデジタルカメラも必要ないレベルになっています。自動車のナビゲーションシステムもGoogleマップで代替可能です。栄華を極めていた産業が、テクノロジーの進化によって一瞬にして消えていくことは珍しいことではありません。重要なのは、その変化に気づき、いかに準備しているかです。

1800年代のアメリカに、アイスハーヴェストという天然氷を切り出して世界に販売する仕事がありました。氷職人は自分たちの作業能率を向上させるために、氷を削りやすいノコギリを生み出し、さらに技術を進化させた電気ノコギリが登場し作業効率は一気に高まりました。しかし、天然氷の業界は縮小しました。技術が発展して作業効率が上がったにもかかわらずです。

なぜか。

答えは氷業界の常識をまったく知らない人間が参入し、製氷機を使って工場で氷を作りはじめたからです。不安定で非効率な天然氷ではなく、1年中いつでも安定した品質の氷が手に入るようになり、天然氷を切り出し販売していた人々は仕事を失いました。

さらには、氷が家庭でも簡単に作れる冷蔵庫(冷凍庫)が登場しました。わざわざ氷を買いに行く必要すらなくなったわけです。

イノベーションにより、大半の天然氷業者はなくなりました。しかしながら、天然氷を売りにした一部のかき氷店は行列が絶えません。それは、天然氷の価値を最大化した商品を生み出し、情報を発信し、お客様に届けているからです。このようなことは歴史上、頻繁に起こっています。変化に気づき、対応できる基礎体力をつけておくことが重要なのです。

自由度は認識の幅に依存すると考えています。人間は知っている範囲からしか選択できず、その選択の幅が広ければ広いほど自由だということです。

認識の幅はどうしたら広がるのか。それは知識と行動の量に比例します。日本1周するといった物理的な移動はもちろん、書籍を読んだり、講座に出たりして知識を身につけることも立派な行動力です。

自分が経験している、あるいは他者の経験(歴史)を学んでいるから、視野が広がり、選択肢が広がります。進む方向を選ぶことができるようになれば、自分の意志で生きている時間が増えていきます。結果として人生の自由度が上がるわけです。

私はよく、「知っているけどやらないことと、知らないからできないことはまったく違う」という話をします。知識を保有した上で、やるかやらないかを「自分の意志できちんと選択している」ことが重要なのです。

自分で選んでいる生き方と、誰かの判断に流されている、あるいはそもそも選択肢があることすら気づかない生き方では、1年後のポジションは大きく変わってくるでしょう。

新しいことをはじめるのに、勇気なんて必要ありません。必要なのは知識と、ちょっとだけの行動力です。一度動き出せば、自転車のように、転げ落ちる雪玉のように加速度が増していきます。ぜひ1歩、前へ踏み出してみてください。

未来は予言できません。でも自分が望む未来を作り出すことは可能です。本書がそのきっかけとなったのであれば、これほどうれしいことはありません。

購入者特典もあるよ!

副業力本体は288ページ建てですが、使わなかった原稿がかなりあります。

その使わなかった原稿を特典PDFとして配布します。本書内にダウンロードURL(ダウンロードQRコード)を掲載していますので、そこから入手可能です。

ちなみに現状60ページぐらいで、内容的には以下の項目が入っています。

  • 「大副業時代」の到来(フルバージョン)
  • 広告収入型副業の補足説明
  • コミュニティが終わる理由
  • 「あ、これ騙されてるかも?」のセルフチェック
  • 物事を続けるモチベーションが途絶える2つの原因と解決法
  • モチベーションを維持するために知っておきたいこと

この特典を作るのに、10年ぶりぐらいにInDesignというDTPアプリケーションを使っているのですが、だんだん使い方を思い出して面白くなってきているので、もうちょっとページ足してもいいかなぁと思っています(100ページまでいけたらいいな)。

というわけで、2020年11月27日発売、現在絶賛予約受付中なので、なにとぞ…なにとぞ!

青山ブックセンターで出版記念イベントやります!

書籍内で紹介しているオンラインサロン「前田デザイン室」の前田高志さんとのコラボイベントを12月3日19時から、青山ブックセンターにて開催します。

本来は100人以上入る会場ですが、昨今の状況を鑑みて席数をかなり減らしての開催となりますので、興味ある方はお早めにお申し込みください。なにとぞ…なにとぞ!