ECコンサルの先輩であり、陰ながら尊敬している権成俊さんが新刊を出されまして。で、ありがたいことに、1冊頂戴いたしました。
あまり僕って本を頂いても(読んではいるのですが)、なかなか文章にする時間がなくて記事化できていないのですが(いや、ホントすみません)、この書籍は自分自身もネットショップのサポートをしていたり、こっそりとネットショップの本を出していたりする立場としても、とても共感できる箇所が多かったのできちんと文字化してみました。まだ文字化できていない書籍もできるだけがんばります。
僕がこの書籍で目についたキーワード(フレーズ)は以下の10個です。
選ばれる理由
変化
視点を高く
360度競合
メーカー化かサービス業化か
価格競争からの脱却
ネットだからという理由だけで儲かる時代は終わった
競争ルールの変化
価値観から生まれるビジョン
捨てる勇気
特に変化への対応という点を強めに解説している印象があります。
今のビジネスは選ばれなければ生き残れない時代になってきています。いくら高品質の製品やサービスを提供していても、それを効果的に伝えなければ、そしてお客様に選んでもらわなければ商品が売れることはありません。いかに時代に変化を受け入れ、柔軟に対応していけるかが重要なわけです。
360度競合という言葉自体は新しいなと感じましたが、要は目の前のお店だけが、同分野のお店だけがライバルではない時代になっているということを「360度競合」と表現しているわけです。これも時代の変化ですよね。
このように様々な切り口で変化への対応の重要性と、その方法について解説されています。また、事例ではしっかりと業界の歴史の流れを解説してくれているので、時代背景や変化が自分で経験してきたかのように理解することができるのがありがたいです。
200ページ弱の書籍ですが、コンパクトに必要な要素がまとまっているのでこの書籍で概要を学び、自分の状況に照らし合わせて実践してみると何かしらの変化が生まれると思います。売上が伸びるなどといった前向きな結果になるかもしれませんし、自分の状況には適さない施策でアクセスが落ちる結果になるかもしれません。でも変化を起こし続けるということは、必ず自分自身の成長に繋がってきます。そして変化に慌てない体質になっていきます。それこそが本を読んで学ぶことの本質だと僕は考えています。
基本的にはオンラインショップ運営者向けに書いた書籍ですが、僕らのような文章を書くことを生業にしている人種にとっても参考になることが数多く書かれている書籍なので、見かけたらぜひ手に取ってみてください。
ふと気付いたんですが、Amazonに登録されてる表紙と違うんですね(おそらく最終で変わったのであろう・・・)。
あ、あと、背表紙見たら自伝かと思いました(笑)。書籍名より著者名の方が目立つって面白い体裁ですよね。