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高校生ボランティアを東北、日本全国へ送るためのクラウドファンディングを!Youth for 3.11 新代表の永田さんに話を聞いてきたよ

まずはこちらを。

youth311
ボランティアを東北、日本全国へ!高校生100人を送りたい!

詳細については読んでいただくのが一番ありがたいのですが、簡単にまとめると

・学生ボランティアを東日本大震災の被災地に送っている
・震災から年月が経過し、補助金やボランティアの数も減ってきている
・高校生という多感な年代の人たちに現地でのサポートや交流を経験してもらいたい
・高校生が現地に行くには金銭面の負担が厳しい
・金銭面のサポートができれば、現地へ行くハードルが下がる
・クラウドファンディングで資金調達

という流れになります。ボランティア前の事前研修をおこなって、現地での時間を最大限活用するための体制も整えています。せっかくボランティアに行ってもなにをしたら良いのか分からなければ意味が無いからです。

で、実は僕のブログの問い合わせフォームから、4月から新代表となる永田さんより情報拡散の協力してもらいたいというメッセージをいただきました。ほら、僕、結構冷めてる子だからあんまり反応しない事が多いんですけど、そのメッセージからすごい熱量を感じたので、昨日会ってお話を聞いてきました。

ちなみにクラウドファンディングのプロジェクトは3月末までなので、応援よろしくお願いします。

永田和奈さんのお話

ボランティアに関わった経緯

私が高校2年生の春休み時に東日本大震災がありました。テレビで衝撃的な映像を目の当たりにして、自分もなにかできないかと悩んでいました。ただ、当時は受験も控えており、高校生の立場でなにをしたら良いのかすら分かりませんでした。

受験が終わった高校3年の春休み。震災から丸1年経った3月、さまざまなボランティア情報を探し、ようやく被災地に復興のお手伝いに行くことができました。そこでも自分の目を疑いました。震災から1年も経っているのに、津波で大きな被害を受けたその土地にはなにも存在しないんです。

現地に行ってみて、自分の知っている世界狭かったことに気付きました。私の通っている高校は進学校だったので、東大を目指す同級生ばかりでした。私も学歴は重要だと思っていました。でもボランティアで集まっている人たち学歴なんて関係ないんです。どれだけ自分の頭で考え、相手の状況や立場を想像して行動に移すことができるのか。年齢性別関係なく、みんなが協力している環境が刺激的でした。

大学に入学してからも何かしら復興に関わりたいとは考えていたものの、大学生活に慣れるまでに半年以上かかっていました。当時、私はアカペラのサークルに入っていたのですが、その活動の一環で被災地の仮設住宅に歌を届けに行こうという企画が持ち上がり、実際に東北地方へ行ってきました。半年間、流されるように大学生活を送っていましたが、その仮設住宅訪問によって当時の想いを思い出しました。

Youth for 3.11の代表に

大学1年の10月にいまの団体(Youth for 3.11)を見つけました。

当時は数多くのボランティア団体がありましたが、最終的にはお会いした人の印象で選びました。1年~3年生の時はスタッフでサポート業務をおこなっていましたが、2015年4月から代表に就任することになりました。まだまだ自分には荷が重いと思いますし、なにができるのかは分かりません。だから目の前の仕事を一つ一つ成功させていきたいという気持ちで取り組んでいます。その最初の仕事が、このクラウドファンディングなのでどうしても成功させたいんです。

今までは国や地方自治体から貰えていた助成金も、だんだん減ってきています。もちろん寄付や助成金、クラウドファンディングだけでなく自分たちでお金を生み出す仕組みも考えていく必要はあると感じています。でも、クラウドファンディングをやると決めましたし、賛同してくれている人たちの期待を裏切ることはできません。

先輩たちは「大丈夫だから慌てずに取り組んだ方がいい」とアドバイスしてくれるのですが、自分としては気が気でなく友人にお願いしたり、卒業したスタッフに後輩のためにとお願いしたり、仲良いお店にチラシを置いてもらったりと、やれることからやっています。発信力のあるブロガーさんにもダメ元でお願いしていて、染谷さんに届きました。

現在の活動について

私たちの団体は大学生ボランティアがメインでした。大学生ボランティアの募集ももちろん続けるのですが、来年度は高校生ボランティアの募集にも力を入れていきたいと考えています。自分たちにできることは、毎年安定して一定数の学生を送り続けることだけです。でも時が経ち、残念ながらボランティアの数も減ってきています。災害自体が風化しかけているのかもしれません。いままではホームページでボランティアの応募を待っているだけでした。来年度はこちらからアプローチをするなど、積極的に活動を広報していきたいと考えています。

高校生は社会と関わる機会が決して多くはありません。私の時もそうでした。ボランティア活動をしている人たちは、いろいろなバックボーンを持った人たちがいます。その出会いや経験はこれからの人生に絶対に役に立つと信じています。これからの社会を担っていく存在になる高校生にそういう場を見てもらいたい、経験してもらいたいんです。記憶に留めて、学んで、伝えていって欲しいんです。あんなに大きな災害をなかったことにしてはいけません。

何度も言うようですが私たちができることは小さなサポートです。でも1万円あれば一人の高校生を現地に送ることができます。そして、現地に行ったはいいものの、機能しなければ意味がありません。現地ですぐにボランティアとして活動できるような研修や勉強会なども随時おこなっています。

いま、現地では第一次産業(農業)の手伝いが多いです。震災直後はがれき撤去などの片付け作業が多かったのですが、いまは地元の人が一歩前へ進むためのサポートがメインになっています。実は作業自体も大切ですが、「行く」という行為自体も重要なんです。まだ忘れられてないと地元の人に感じてもらうこと、地元の人ががんばり続けられる勇気を提供することも現地に行くことの大きな意味になっています。ボランティアが減ると寂しさに繋がるんです。

私が一番いい状態と思うのは、普通の人と人との関係になることです。「ボランティアで手伝いに来てあげた」というのではなく、純粋にその場所が好き、人が好きの関係になっていくことが理想です。ボランティアではなく、喜んでくれる顔を見るのが嬉しいから、美味しいものを食べるのが楽しいから手伝いに行くという心境になってほしいと願っています。そう、田舎のおじいちゃん・おばあちゃんに会いに行く的な感じで。

まだまだ東北では助けを求めている人は数多くいます。クラウドファンディングに支援していただけるのもとても有難いですが、活動に賛同していただけるのであれば情報を拡散していただけるだけでも本当に嬉しいです。そしてこれから1年、一生懸命活動していきますので、暖かく見守っていただければ幸いです。

プロジェクト概要

詳細はこちらをご確認ください。

ボランティアを東北、日本全国へ!高校生100人を送りたい!

使途内訳について

目標支援総額は全額、学生ボランティアの派遣費用およびリワードの送付費用の支払いに充てられます。

・交通費    700,000円
・宿泊費    100,000円
・印刷費     50,000円
・リワード費  150,000円

主なボランティア派遣先

東北への派遣

◇Youth×遠野まごころネット プログラム◇
活動場所:岩手県遠野市ほか
活動内容:農業支援、就労支援センター作業補助、コミュニティスペースづくりなど
◇Youth×イマ、ココプロジェクト◇
活動場所:宮城県石巻市
活動内容:漁師さん宅にホームステイをしながら人手不足の深刻な漁業の支援。
◇Youth×奨学米 プログラム◇
活動場所:福島県只見町ほか
活動内容:米農家の支援(奨学金のように農家さんが学生に無償で食生活をサポートする活動:奨学米についてはこちら)

東北以外への派遣

◇Youth×農継者 プログラム◇
活動場所:山梨県上曽根町
活動内容:2014年2月に雪害を受けたフルーツ農家さんの再建支援。
◇Youth×小野田農園プログラム◇
活動場所:山梨県北杜市白州町
活動内容:震災後の風評被害により福島から移住したことで人手不足が深刻な農家さんの支援。

その他、要望に応じて多数のボランティアプログラムを実施しています。