蒲郡の視察に行ってきたという記事に、ちょこっとこんなことを書いたんです。
蒲郡のシティセールス(ガマロケ!)のメンバーたちの熱意やチームワークは素晴らしいんです。あとは個の発信力を伸ばして、それをチームに還元してもらいたいんですよね。
で、記事内ではサラッと書いちゃったんですが、これは補足しておいた方が良いなぁと思ったので書き残しておきます。とはいえ、タイトルを見てもらえばそのままで、当たり前のことではあるんですけどね。
チーム力を上げる
地域活性化にしても何かのプロジェクトにしても、一人でできることって限られます。一定数の人間が集まってチームを組成することで、各自の得意分野を持ち寄ったり、役割分担をしたりして、物事を動かしていくパワーを生み出します。
そしてプロジェクトを実行に移していくに連れて、チームの強化が必要になってくる場合も発生します。新しいメンバー(知識)を組み入れることもそうですし、チーム全体のスキルを向上させるための勉強会をおこなうこともそうでしょう。
でも、チームの力を向上させるって非常に抽象的じゃないですか。チーム力を1.5倍に伸ばそうと思っても、実際に何をすればいいのか具体的施策に落とし込めないんですよね。チーム力が足りないという問題を、問題のまま解決させようとしているわけです。
問題を課題に分解する
「チームの総合力が足りないので向上させたい」、これは問題です。この問題を分解して課題にすることで、ようやく解決するための糸口が見つかるわけです。言葉遊びに聞こえるかもしれませんが、この考え方って重要なんですよ。因数分解みたいなもんです。
チームに何が足りないのか。例えば、知識、発信量、時間、情報の質、取材力、写真撮影能力、企画力などなど、様々な原因が考えられます。ここでは発信力が足りないということを取り上げてみましょう。
チームとしての発信力を高める(1.5倍にする)
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週に10回Facebookに投稿しているのを15回にする
こうやって明確な行動に紐付けられるわけです。この課題化をおこなわないから、問題を問題のまま解決しようとしているから、何をしていいかわからないんですよね。わからないのであれば、わかるところまで分解して一つ一つ穴を埋めていけば良いわけです。
個の能力を伸ばし、チームに還元する
そもそも「チーム力を上げる」という言葉自体も具体的ではないんです。誰かがやってくれるという甘えにも繋がります。やっぱり重要なのって個人の能力値アップなんですよ。個人個人がレベルアップすることで、その人たちが集まった時に相乗効果を生むわけです。
チーム全体の能力値を1.5倍させるのって基準が不明瞭ですが、自分自身のレベルアップであれば明確です。発信量が増える、知識を増やすために読む本の量を増やす、スマホで写真撮影の練習をするなど、なんでも構いません。質を数値化するのは難しいですが、量はすぐにわかります。ですから最初は数を意識して行動すると良いかもしれません。
なお、こんな表を作ってみました。1チーム5人という想定です。
チーム力の1.5倍化って、実はメンバーそれぞれの能力を1割上に押し上げて、それを持ち寄った時に達成するんです。基本的にチームは相乗効果を狙うために組成されるわけですから、算術演算子は「✕(乗算)」です。
発信が得意(学びたい)、写真が得意、インタビューが得意、とにかく移動力が自慢など、人にはそれぞれ特性や得意分野があります。その得意分野を伸ばすことで、結果としてチーム力の向上が現実となるわけです。一人が1.5倍の能力になったら、チーム力は7.6倍になるんですよ。
新たなチャンスは能力が上がらないと気付かない
地域活性化の場合、メンバーは会社を経営していたり、お店を運営していたりする人がほとんどです。街を盛り上げたいという志も確かに重要です。でもまずは自分のお店を繁盛させるための施策を考えましょう。そして動きましょう。動けば何かしらの結果が生まれ、動かなければ緩やかに衰退していきます。
動いた結果、得た経験や知見をチームにフィードバックすることで、メンバーから自分に足りない知識を得ることで能力値の底上げが成されます。それが真のチームワークです。
なんとなく停滞感がある、なにかマンネリ化しているという状況に陥っているチームのリーダーは、まず個に目を向けてみてはいかがでしょうか。全体の能力値が上がることで、今まで目に入らなかったチャンスに気付き、チームが活発化するはずです。