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史上最年少で東証一部に上場したリブセンスのやり方を勝手に読み解く

2012/10/09

はい、どうも。みなさんこんにちは。

僕の独断と偏見で勝手に読み解いてくシリーズ第何弾だっけ?ま、まぁ、今回は先日の2012年10月1日に史上最年少で東証一部に上場したリブセンスのやり方について書いてみようかと。

なんで10月1日に書かなかったんだと言われたら困るのですが、いやー、すっかり忘れてただけなんだねこれが(`・∀・´)エッヘン!!

(注:何度も言いますがこの勝手に読み解くシリーズはあくまでも僕が勝手に解釈しているだけで、当事者はそんなことまったく考えていない可能性もあります。というかその確率の方が高いと思いますので、「あー、こんな見方もあるんだー」的な気持ちで読んで頂ければこれ幸い。)

リブセンスをご存じない方のために簡単に解説すると、アルバイト情報サイトをメインに取り扱っている会社(他にも中途採用や不動産、中古車メディアもやっていますがここでは割愛)で、業界では異例な広告掲載費無料で採用成功時に報酬が発生、しかもアルバイトが決まった本人にも最大2万円の祝い金が出るという、業界の常識を覆した会社なのです。

http://j-sen.jp/
ジョブセンス

そもそも業界の常識って何よ?

僕は就職情報誌の業界や人事担当をしていた期間が長いのでやっぱり頭が固くなっていると思うのですが、基本的に人(今回はアルバイト)を採用したいのであれば、フロムエーやanなどのアルバイト求人情報誌&ウェブに掲載料金を払って広告を載せなければいけないわけです。

そして応募があるか、さらに採用できるかどうかというのは、広告のクリエイティブや会社の知名度、時給、勤務環境によって変動し、最悪の場合、広告費を払っても一人も採用できないという事も往々にしてあるわけです。

でも、人は採用しなければいけないので、ひたすら求人広告に出さなければいけない・・・ちっくしょーっ!!とベジータさんぐらい悔しがることになるわけです。

ちなみに広告が掲載される順位&サイズは広告料金に比例していますので、大きな広告を出したければ高いお金を払う必要があるのです、ちっくしょーっ!!

リブセンスは何をやったか

ここでまず一つ業界の古い常識を覆しています。それは広告の掲載料自体は無料で、採用が成功した際に指定の料金が発生する成功報酬型を導入したということ。そして、採用された側にもお祝い金が発生するという、従来では考えられなかった仕組みを導入しています。

これにより求人広告を出した会社はほぼノーリスクでアルバイトを採用できる、応募者は採用が決まったら約20時間分のアルバイト料と同等額をリブセンスから貰えるとダブルでお客が喜ぶことを行なっています。

じゃぁリブセンスはリスクばっかりじゃんという話になりますが、確かにその通りです。でもね、今の時代、リスクを追わずに突き抜けられるワケがないでしょう。その結果が、創業5年、25歳で東証一部上場という結果に繋がるのです。

リブセンスはリスクを負って何を得たか

それは評判です。

広告主からはノーリスクで人が採用できるという評判。無料で求人広告が載せられるのであれば、まったくリスクはありませんので広告数はどんどん増えていきます。

そしてそれよりも大事なのは応募者の口コミです。アルバイト先を探している学生が居たとして、その子がジョブセンスを使ってアルバイトが決まった時2万円貰えたら、クラスメイトに間違いなく言いますよね。

そうしたらクラスメイトは採用されてもなにも発生しない他の媒体を使うより、ジョブセンスでバイト先を決めて2万円貰いたいと思いますよね。

こうして広告数と応募者を囲っていったことが一つの成功要因になっています。

リブセンスは何をやったか その2

リブセンスはもう一つ従来の常識を覆しています。それはアルバイト探しを求人サイト内での勝負ではなく、インターネット全体の勝負に変えたのです。

どういうことかというと、従来はフロムエー内、an内でのスペースの取り合いや、いかに求人サイト内で検索に引っかかるかという点での争いでした。

これを検索エンジン対策を施すことによって、GoogleやYahoo!で直接検索すればアルバイト情報が表示されるようにしたのです。試しに「アルバイト 地域名」で検索をしてみてください。ほぼジョブセンスのページが上位に表示されると思います。

これにより、わざわざ求人サイトに行かなくても求職者はアルバイトを簡単に探すことができるようになったのです。

要はなにが言いたいかというと

就職業界というのはかなり業界としても古く、しかも数社の巨大企業による寡占状態になっていました。ただ、ちょっと見方を変えたり技術を有効に使うことによって、完成され踏み込む余地も無いと思われていた業界でも、一からここまで成長することができるのです。

もしかしたら古臭い業界の方が、このような事例が発生する事が多くなるかもしれませんね。

↓本人が書いたわけではないですが、一応参考書籍。