友人の(だと思っている)和田亜希子さんが10年ぶりぐらいに書籍を出版されました。
和田さんには古くから良くしてもらってて感謝感激雨霰なんですが、実はこの書籍の編集者さん、前職で僕のAdSense成功法則57とアフィリエイトの教科書の担当編集さんだったというご縁もありまして、その関係性で献本いただきました。すっかり敏腕編集者になってしまい、なかなか声もかけづらい感じです。ここだけの話、表紙のデザイナーさんも一緒だそうです、読者には別に必要ないトリビアですが。
で、一般的な書評は和田さんの人徳でたくさん出ているので、僕は別角度で書いてみようと思います。
僕にとっての良書とは
僕の「良い書籍」の定義として、読後に「自分でもできそう」と感じてもらえるかという点があります。さらに「やってみた」と行動にまで移してもらえれば最高の評価だと思っています。僕が本を書くときも、それを一番に考えています。
このミニサイト本の内容は、ある程度ブログやウェブサイト運営をしている人にとっては既知の内容も確かに多いです。企画の生み出し方や、アイディアを形にしていくための道筋は別にブログ/ウェブサイト運営書籍以外でも書かれています。でも知っていることと使えること、そして行動に移せることってまったく別なんですよ。
僕がウェブの事業を始めた際、どちらかというとミニサイト作成側の人間だったんですね。ですから2009年~2010年にかけて、小~中規模のサイトを山ほど作りました。でも当時はミニサイト作りの指南書なんて無かったので、自己流でとても回り道したと思っています(その経験が今に繋がっているという側面もありますが)。この本があれば、この本があれば、直線距離で形作ることができたんじゃないかと、和田さんもう少し早く書いてよという気持ちで一杯です。
先程、書籍内には既知の情報が多いと書きました。それは基礎体力を向上させるような内容です。サイト企画の作り方、キーワードの選び方、文章の書き方など、ウェブサイト運営に最低限必要な方法が順を追って掲載されています。
でも企画を考えるのはあなたです。キーワードを見つけ出すのもあなたです。最初から文章が上手な人は居ません。トレーニングが必要になります。基礎を学び、手を動かすことで結果に繋がってくるわけです。
そしてこの本には流行を追いかけ、安易にページビューを伸ばすような方法は載っていません。質実剛健な、当たり前のことを当たり前にやるという点にフォーカスしています。すぐに使えなくなるような情報であったら、ほったらかしというこの書籍のテーマに反しますから。
(書籍のタイトルが「楽に儲ける」系の内容に誤解されそうですが、書籍タイトルは各所で大人の都合が働いて著者が自由に決められないので、その辺は僕も深く突っ込みません)
個人的にこの書籍の内容が響くのはまるっきりの初心者ではなく、ある程度の期間ブログを書いている人じゃないかという気がします。超初心者がいきなりミニサイトを作っても、いや、まず企画段階で心が折れるでしょう。
例え10記事~20記事のミニサイトを作ったとしても、最初のサイトから成果は生まれないでしょう。10個、20個と情報サイトを作ってみて、コツを掴むことによって成果が生まれてきて、得たノウハウを最初の方につくったサイトに反映させることにより、指数関数的に結果が伸びるような予感がします。
要は結果を出したければ「読むだけじゃなくて手を動かせ」と、マッチョ的な思想を強要する本です。いいですねこの思想、嫌いじゃないです。
放置していたミニサイトをメンテナンス
そんなわけで和田さんと編集者さんに怒られないように、手を動かして自分の保有サイトをリニューアルしてみました。2つとも2009年に作成したミニサイトで、年に1回ぐらいメンテナンスをしていましたが、基本的に放置してたサイトです。
https://tensyoku.style/1つ目は転職スタイルというミニサイトですね。修正期間は約1週間、約80記事、記事タイトルを全部考え直し、本文も検索エンジンにヒットさせたいキーワードの含有量を増やしました。文章も自分で恥ずかしくなるぐらい稚拙だったので修正しました。
そして一番の修正点がスマートフォンへの最適化です。2009年はパソコンからの閲覧がすべてだったので、テーブルタグ(表っぽい表示)を多用してたんですね。それをすべて削除しました。
2つ目が沖縄パワースポット旅行記です。このミニサイトも50記事ぐらい(ミニなのか?)修正しました。こちらの修正時間は5時間程度ですね。このサイトもタイトルや本文の修正もおこないましたが、微妙にフォントも大きくしています。テーマ的に旅行先で読むことが多いであろうということと、読者の年齢層を想像しながら文字のサイズも変えてみました。
実はあと30記事分ぐらいのネタがあるんですが、それも書かないとなーと思いながら数年過ぎました・・・。やらないといけないですね。
リニューアル途中でも1割ぐらいアクセス数が増えている傾向があるので、ひとまずこの状態で1ヶ月ぐらい様子を見てみて、次のメンテナンス内容を決めていこうと思います。
ミニサイトかブログか
僕はサイト量産型から個人ブログ型に移行したパターンですが、どちらが優れていてどちらが劣っているというわけではありません。一つのテーマに特化した情報サイト、個人の見解が強い個人ブログ、どちらも一長一短、好き嫌い、特徴があります。
お気付きの人もいると思いますが、僕はミニサイトの情報をSNSで拡散されやすいように加工して個人ブログに掲載している時もあります。和田さんの提唱している「個人ブログ内で反応の良い記事をミニサイト化する」の逆パターンです。どちらが正解というわけではなく、両方できたら強みになりますよね。選択肢が広がりますよね。
そんなわけで、趣味が多い人、旅行好きな人、転勤が多くて各地のグルメ情報に詳しい人、資格マニアの人、語学を教えるのが好きな人、ブログのカテゴリ内で記事が眠っちゃってる人などなど、自分の幅を広げて、インターネットからの副業収入を得たいと思っている意欲的な方は、ぜひ一通り読んでみてください。