僕が複業のトリセツを出版したのが2018年、副業力を出版したのが2020年。時を経るごとに、複業(複業・兼業・パラレルキャリア)という言葉が一般化してきています。
近年、働き方の多様化が進む中、副業はこれからの時代において重要なキャリアの一部となっています。従来の一本の柱に頼った働き方ではなく、複数の収入源を持つことでリスクヘッジが可能となり、経済的な安定感が増すからですね。
また、単一の職場や業界に依存することなく、スキルや趣味を活かして新たな可能性を追求することができるため、キャリアの幅も広がります。このような背景から、多くの会社員が副業を積極的に取り入れ、自身のキャリアをより充実させています。
さらに今ではさまざまな複業・副業プラットフォームが運営され、数多くの会社が副業の仕組みを取り入れ、そして新しい知識や経験を求めています。僕も副業についてセミナーで語っているので、新しいサービスがローンチしたのに気づいたら実際に登録して利用しています。
そこで、僕が実際に使ってみた副業プラットフォームの感想を、主観盛り盛りでお伝えしようと思います。なお紹介の順序は好印象ランキングではなく、僕が登録した順になっています。なんという素晴らしい公平性(八方美人)。
目次
副業案件が決まったプラットフォーム
複業先生
株式会社LX DESIGNが運営する、複業(副業)で先生をしたい人と、学校をつなぐ教育特化型の複業案件プラットフォームです。直近ではベネッセと資本提携したニュースも、業界で話題になっていました。
サービスとしては主に小中高校生向けに、自分のキャリアに沿った内容の授業をおこなうことが多いです。授業料+現地までの交通費も支払われますが、それほど大きい金額ではないので(1回の飲み代ぐらいのイメージ)、報酬というよりも自分の経験やノウハウを若年層に伝えたいという意欲を持っている人にマッチするサービスですね。
ちなみに僕は千葉明徳高等学校で、経済やキャリアのテーマで登壇させていただきました。最近は全国の学校をオンラインで繋いで授業する形式も積極的に取り入れている感じですね。
複業クラウド
株式会社Another worksが運営する、複業したい個人と企業や自治体を繋ぐ、総合型複業マッチングプラットフォームです。
募集している企業・団体は地方自治体からスポーツチーム、一般企業まで幅広い業種で、エンジニアやデザイナーなどの技術職だけではなく、営業やマーケティングなどのビジネス職の方など様々な職種で利用可能なサービスです。
副業・複業としてのマッチングだけではなく、転職前提の募集も多い点も特徴的ですね。
ちなみに僕の地方自治体のアドバイザー契約(長崎県壱岐市、宮崎県宮崎市)も複業クラウドがきっかけです。複業クラウドが提供する地方自治体のアドバイザー契約は主にプロボノ活動(社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや経験、知識を活かして取り組む無償の社会貢献活動)になるのですが、一部報酬が発生する案件もあります。また継続契約で有償になっているパターンもあるそうです。
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DIGFUL BASE(DIGFULコネクト)
博報堂DYグループの株式会社アイレップが運営するサービスで、フリーランス・副業人材向けにキャリアやスキルを磨いたり、登録者同士の横のつながりを作ったりするためのコミュニティ(DIGFUL BASE)と、登録者向けに博報堂DYグループの案件を紹介するクラウドソーシングサービス(DIGFULコネクト)を展開しています。
コミュニティ(DIGFUL BASE)の方は2024年6月まで無料で利用でき(以降は月額6,600円予定のようですが永年無料になるという噂もちらほら)、デジタルの専門家による講座を100本以上受講することができたり、アイレップ主催での交流会を開催したり、オンライン上で登録者同士がやりとりできたりと、無料とは思えないサービスになっています。
コミュニティ参加はリファラー(紹介者)を重視しているようです。
申込みフォームの中に「DIGIFULベースを知ったきっかけ」という項目があるのですが、「紹介(DIGIFULベース会員)→染谷昌利」とすると染谷推薦という扱いになるようなので、もし良かったら使ってください(使わなくても全然OKです)。
もう一方のクラウドソーシングサービス(DIGFULコネクト)ですが、おそらくこれ単体でも利用可能だと思うのですが、BASEの方に登録しておくと優先的に案件情報が入ってくるようです。
ここから僕の想像–
基本的にデジタル系(コンテンツマーケティングやSNS、広告、ウェブ制作、映像制作など)に強い人たちを集めて、アイレップが運営するクラウドソーシングサービスを通じて案件の紹介をしていく構想のようです。
営業担当がいくら仕事の案件を取ってきても、受注できる人がいないと意味が無いので、先にそれなりのスキルを持っている人を囲っておこうという意図を感じます。
–ここまで
最近、案件も増えてきていて単価も悪くない感じです。実際に僕もインタビューの仕事を受けて、しっかり納品しましたよ!
lotsful
最後に紹介するのはパーソルイノベーション株式会社が運営する「lotsful」です。キャリアアップしたい個人を専任のタレントプランナーがサポートし、スタートアップをはじめとする企業や団体とつなぐ副業マッチングサービスです。
パーソルグループが運営しているだけあって、さまざまな業種や職種から副業先を探すことができ、なおかつほとんどの案件がリモート勤務可能です。
日本郵政グループの副業案件も独占、かつ継続的に取り扱っており、歴史を持った企業(団体?)の業務を請け負うチャンスもあります。
なお、僕もチャレンジのつもりでゆうちょ銀行の案件に応募したのですが、ご縁あって以下の業務を担当することになりました。企業規模デカくて震えてます。
案件決まってないけど定期的に見ているプラットフォーム
サンカク
リクルートが運営する複業プラットフォームで、地方(地域)に根付いた中堅・中小企業の案件を中心に紹介しています。また、社会人のインターンシップというサービスも展開しており、実はこっちの方に興味があったりします。
カイコク
株式会社BLAMが運営する副業プラットフォームで、主にWeb・マーケティング領域の副業案件を取り扱っているサービスです。
案件を見ている限りですが、地方自治体や公共団体、マスコミなどのメディアなども積極的に募集をかけており、Web系人材を求めているのはIT系企業ばかりではないんだなぁと感じています。
まとめ
副業を始める上でプラットフォームの活用は非常に有益です。自分にマッチしたプラットフォームを見つけることは、副業成功の第一歩だと思います。とはいえ、各プラットフォームは得意とする業種や職種が異なるため、自身のスキルや希望に合致したものを選択することが必要です。
というわけで、ひとまず6種のプラットフォームを紹介したのですが、これ以外にも数多くのサービスは展開されています。
まずはさまざまなサービスを実際に見て、案件が自分にマッチしているのか検証し、そして魅力的な経歴書(ポートフォリオ)を作ってみましょう。経験やスキルは時を経るごとに蓄積されますので、定期的な更新も忘れずに!(と自分に言っている)