2013年4月16日より「日本アフィリエイト協議会(JAO)」の理事に就任させていただきました。
「日本アフィリエイト協議会」をざっくりと解説させて頂きますと、アフィリエイト・ビジネスの健全な発展と普及、そして消費者利益と事業者利益の共存と成長を図る事を目的とし、アフィリエイト・サイト運営者(アフィリエイター)、広告主、アフィリエイト・サービス・プロバイダー(以下ASP)、そして広告代理店間で協力しながら活動している任意団体で、おそらく業界では唯一、官公庁を中心とした行政機関とのパイプを有した団体となります。
詳細については公式サイトをご参照ください(→日本アフィリエイト協議会とは)
そもそも「アフィリエイトってなんじゃい?」とか「アフィリエイトって怪しいんでしょ?」という方向けに簡単に解説しようと思ったのですが、個人的に的を射ていると思うブログ記事がありましたので引用およびリンクさせていただきます。
アフィリエイトなんてのは単なるシステム
アフィリエイトというのは単なるシステムの総称です。ネットショップ(企業)と個人(法人も有り)とを成果報酬という報酬形態で提携させることにより、ネットショップ側は極力リスクを抑えて商品やサービスを販売することができ、個人は自分の好きな商品を在庫リスクを抱える心配なく紹介し売れた場合には任意の額の報酬を受け取ることができます。A8.netやリンクシェア、バリューコマース等のアフィリエイトサービスプロバイダ(以下ASP)は点在するネットショップや個人(法人)サイトを集約しお互いの利便性を高めるという価値を提供し、その結果、ネットショップからシステム利用料を頂いているという仕組みです。
そろそろ本気でアフィリエイトの話をしよう/WP-D
どうやら有識者の方々が匿名で記事を投稿しているらしく誰が書いているのかは存じ上げないのですが、特にアフィリエイトの仕組みの部分は客観的にまとめられているのでご一読する価値はあるかと思います。
さて前書きが長くなりましたが、このような責務を引き受けた訳ですから持っている知識や経験をフィードバックし、「アフィリエイト」という文化の浸透を図りたく存じます。何を持って「健全」かという論議はあるかと思いますが、少なくとも「アフィリエイト=悪/怪しい」というさまざまな誤解が解消されるよう尽力したいと考えております。
まだまだ右も左もわからない部分も多く、みなさまのご支援等いただく機会が多いと思いますが、なにとぞ長い目で見守っていただきたくよろしくお願い申し上げます。
という形式張ったご挨拶は以上です。これ以降は僕自身の私見となりますのでJAOの見解とは相違があるかもしれませんが、一応、僕の考えを述べておきます。
僕はアフィリエイターではないし、かといってブロガーという認識でもなく、Google AdSenseやスマートフォンに詳しい人ではありつつも専門家レベルではない。そうかと思えば人前で喋ることもあったり本を書いていたりというなんとも判別しがたいふわっとした場所に居る人間に、よくこんな大役の依頼が来たなぁというのが正直な感想です。まぁ、いろいろなカテゴリに片足突っ込んでる人間にしか見えない風景があると思うので、その辺りの経験を活かしていければいいと思っています。
で、正直なところ何が健全で何が不健全か、何が善で何が悪かという定義は人それぞれ違うわけで、これは良い、これは悪いなんて決めることは僕にはできません。ただ他人の迷惑になっている行為や、(これは僕のポリシーでもあるのですが)自分の家族に言えないような行為については客観的に「それ、やってて恥ずかしくないですか?」と指摘していきたいと思います。
それともう一つ。前項の内容にも被るのですが「これは良い情報」「これは悪い(役に立たない)情報」と一つ一つ分別するのは限界があります。ですので、細かいことを選別するよりも「そもそも、その情報が有益なのか無益なのか自分で判断できるようになってください」という教育というか啓蒙活動に力を入れていこうかと思っています。
何か変な情報を掴まされて「騙された!」という経験をされた人も少なくないと思います。「騙された!」「金返せ!」と言うのは簡単です。でも僕は「早めに騙されて良かった」と思うようにしています。客観的に分析することによって、騙されたという負の感情を学びに変えることもできます。「自分にやましい考えは無かったのか」「楽して稼げるなんて思ったのはなぜか」「お金に対してのコンプレックスがあったのか」「そもそも情報を正しく理解できず活用できなかった」などなど、学べる要素はいくらでもあります。
作品自体が本当にダメだったのか、自分自身に読み解く能力が欠けていたのか、買ったはいいものの実行に移せていないのか、などいろいろな角度から眺めてみてください。もちろん初心者が騙されない環境を創りだすことが重要ではあるのですが、早めに騙されたからこそ、被害が小さいうちにいろいろな学びを得られることもあります。その積み重ねが成長に繋がります。
一から十まで手取り足取り教えてもらう(教えてあげる)やり方もあると思いますが、それは教育ではなく依存ビジネスだと僕は考えています。やり方を教える人が居なくなったら何もできなくなってしまうような方法では、自分の力にならないばかりか教えてもらうためにお金を払わなければいけないという本末転倒な話になってしまいます。可能な限り自分で考えて判断できるようになってもらうことこそが教育だと考えています。別に選択が間違っていたっていいんです。そこから何かを学んでもらえるような仕組みができていれば同じ過ちを繰り返しません。
また、正解は一つではありません。10人いれば10通りのやり方があっても不思議ではありません。複数の選択肢を常に判断し、その時点では最良と思えるやり方を選択していく。上手くいったものは自分のノウハウとなり、上手くいかなかったものはナレッジになります。この繰り返しをなるべく少ないリスクで行えるような環境作りをしていきたいなぁ・・・ってかなり壮大になってきた感があるのでこの辺でやめておきます。
なんだか必要以上に暑苦しい感が出ているような気がしますが、リアルで会うとおそらく(表面上は)飄々としていると思いますので、生暖かく見守っていただければと思います。あー、真面目なこと書くの疲れた。