2019年は複業の啓蒙活動がメイン業務になっている僕ですが、いろんなところで話をしたり、聞いたりしていると、「複業(副業)」、「パラレルキャリア」という言葉を見て、難しそう、自分には関係ないと思われる人も少なくありません。
・会社が忙しいのに、別のことをやっている時間がない
・自分にはお金を生み出すようなスキルはない
「複業」をテーマにしたセミナーやワークショップでよく聞く言葉です。
確かに複業というと、複数の仕事を同時並行で進めていかなければいけないイメージがあります。コンビニや飲食店などで、時給で稼ぐスタイルの働き方が真っ先に頭に浮かぶ人も居るでしょう。
でも、複業ってそんなに畏まったスタイル、労働集約型産業のような時間を切り売りするようなスタイルばかりではありません。気軽な思いで、自分の空いている時間を活用して、自分の好きなこと、得意な分野でひっそりと始めてもらえばいいんです。
・うちの会社は副業禁止だから
これもよく聞くフレーズです。
では趣味と副業の違いはなんでしょうか?一つの要素として収入が発生するかどうかということが挙げられます。
副業禁止の会社に勤務しているのであれば、急いで収益を発生させなくても構いません。いつでもお金を生み出せる状態にしておくことが重要です。
準備さえしておけば、副業解禁された、あるいは会社を辞めた時に、広告を掲載したり、参加費をいただいたりして、すぐにお金を生み出せるようになります。
収入(課金)の種類
収入を得る方法は複数あります。お金を発生させるタイミングは大きく分けて2つ、課金の種類は (もっとあるけどキリがないのでひとまず) 6つです。
お金を発生させる2つのタイミング
「場に入るための参加費」と「必要に応じて発生するサポート代金」です。
簡単に説明すると、テーマパークを頭に思い浮かべてください。東京ディズニーリゾートの中に、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの中に入るためには入場券が必要です。これが参加費です。
そして入園後、レストランで食事をしたり、グッズを買ったりするのがサポート代金です。
余談ですがTDRやUSJは1dayパスポートの代金をどんどん上げています。一方、富士急ハイランドは入園料を無料化し、サポート代金(飲食やグッズ販売)で収益化する方向に舵を切りました。どちらが正解になるのか、あるいは両方正解なのか、注視しておきたいですね。
もうちょっと自分ごとに置き換えてみると、イベントやセミナーを単発で開催する人であれば参加費型。コミュニティを構築して適宜、有料フォローをおこなっている人はサポート代金型になります。
6種類の課金方法
- サブスクリプション(定額課金)
- セミナー・イベント(単発課金)
- コンサルティング・セッション(単発課金)
- グッズ販売(単発課金)
- ツアー・合宿(単発課金)
- 広告・スポンサー(定額・単発課金)
大きく分けてこんな感じでしょうか。
定額課金はオンラインサロンなどの月額課金型もあれば、ちょっと規模が大きいですがAmazonプライムやKindle Unlimitedもサブスクリプションモデルになります。
イベントであれば、例えばキャンプが大好きな人が居たとしましょう。
「キャンプ場の予約、テントからコンロ、食材、キャンプファイヤー、朝食後のコーヒーまで全部準備するから、みんなで割り勘で遊びに行こうぜ!」というのは趣味です。
ではこれを収益化するためにはどうしたら良いでしょうか?
キャンプ場の予約、テントからコンロ、厳選された食材、キャンプファイヤー、朝食後のコーヒーまで全部準備するから、1,000円だけ原価に上乗せさせて。面倒な準備から片付けまで全部こっちでやるよ。
↓
20人集めたら20,000円の利益も出る上に、参加者に喜んでもらえて、なおかつ自分も楽しい。月4回の土日で開催したら80,000円の収益になり、キャンプの楽しさに目覚めた仲間が増える。
例えばハンドクラフトが趣味の人が居たとしましょう。
- 公園のどんぐりを拾って、世界に一つだけしか無い手作りのアクセサリーを作る。
↑趣味
↓複業
- どんぐりアクセサリーを1つ1000円で販売する。
- どんぐりアクセサリーを自分で作れるようになる子供向けワークショップを主宰し、一人あたり500円の参加費をいただく。
例えばExcelが得意な人が居たとしましょう。
- 自分の仕事の効率化のために、関数を活用する。
- 同僚に質問されたので、マニュアルを作成した。
↑趣味(本業?)
↓複業
- カルチャーセンターでパソコン教室の講師になる。
- Excelを教えるオンライン講座の先生になる。
いかがでしょうか、なにか特別なことをしていますか?
お金が発生していなかったとしても、お礼に缶コーヒーをもらったり、ランチをごちそうしてもらったことはありませんか?極論、飲み会の幹事を引き受けて、自分の飲み代を参加者の会費に上乗せして、自分の分はただ酒にするというのもある種の副収入です。
ほんの少し工夫することで、そしてお金をいただくという行動をすることで、趣味から副収入を生み出す仕事に変化するのです。
最初から直接的にお金を生み出す方法を選んでも良いですし、お金を生み出さない準備段階を選んでもOKです。大切なのは選択できる状態にしておくということです。
ぜひ気軽な気持ちで、自分の趣味や得意なことがお金になるのか考えてみてください。
複業に関する本も書いてますので、ぜひご覧ください。なお、電子版はKindle Unlimited対象になっているので会員は無料で読むことができます。