僕が文章を書く際に気をつけていることがいくつかあります。
それは、「文章の書き出しと着地点を決めてから書き始めること」、「主張と論証のバランスをとること」、そして、「同じ言葉を繰り返さないこと、同じ言い回しを避けること」の3つです。
今日は3つ目の「同じ言葉を繰り返さないこと、同じ言い回しを避けること」について書きたいと思います。文章を書く人からしてみたら当たり前かもしれませんが、自分の常識は他人の非常識という言葉もあるので、改めて記事にした次第です。
実は昨日、僕のFacebookのウォールでこんな投稿をしました。
ここ数年、◯◯の染谷ですと名乗っていない理由を書きました。なんとなくふわっとした文章になってしまいましたが、立ち位置がふわっとしているのでこんな感じになっちゃったんでしょう。「ふわふわ」って言葉は地に足が付いていないという意図もありますが、固定されていないという要素もあります。そんなわけで、ふわふわっと読んでいただければ~。
Posted by 染谷 昌利 on 2016年2月11日
もうぱっと見で、ふわふわふわふわふわふわふわうるさいですよね。お前、どんだけ地に足ついてねぇんだよと、つい突っ込みたくなりますね。このように近い位置での同じフレーズの繰り返しは、文章のリズムまで狂わします。
もちろん検索エンジン対策的には、一定比率でのキーワードの挿入が必要です。でも一文内に何回も同じ言葉を入れていたら読みづらいですし、なにより無様です。文章力を疑われますよね。
そこで置き換えが必要になってくるわけです。適度な代名詞や別の言葉での言い換えですね。言い換えの際に僕がよく使っているのがシソーラス(類語辞典)でございます。シソーラスを見てるだけでどんぶり飯3杯ぐらいぺろっといけるぐらいの大好物なんですよ。
ではさっそく直してみましょう。
なんとなくエアリーな文章になってしまいましたが、立ち位置がひょいっととしているのでこんな感じになっちゃったんでしょう。「ふわふわ」って言葉は地に足が付いていないという意図もありますが、固定されていないという要素もあります。
そんなわけで、やんわりと読んでいただければ~。
うるさくはないけど鬱陶しいですよね、読み手にマイナスの印象を与えたら、文章としては致命的です。なのでもう一回直してみましょう。
なんとなく抽象的な文章になってしまいましたが、軽めのポジショントークをしているのでこんな感じになっちゃったんでしょう。「ふわふわ」って言葉は地に足が付いていないという意図もありますが、固定されていないという要素もあります。
そんなわけで、遊び心を持って読んでいただければ~。
どうでしょうか?これでも鬱陶しかったらごめんなさいと土下座るしか無いんですが、軽快さと堅実さのバランスを考えながら書き直してみました。
あと細かいようですが、文末も前のセンテンスと重ならないよう注意しています。ですます程度の一般的な文末であればそこまで意識する必要はないですが、「わけです」とか「ですよね」とかいう印象的な文末の場合はより一層注意しています。同じ文末が繰り返されるとしつこく感じるんですよね。
そんなわけで、自分の文体の癖を再認識するために書いたふわっとした記事でした。