面倒くさいから
・・・、いや、ホント、これが8割ぐらい占めてるんですが、これだけだとさすがにアレなのでそれっぽい理由をこれからつらつらと書いていきますね。
で、最初に誤解なきよう書いておきますが、別に出版キャンペーン自体を否定しているわけじゃなくて、あくまでも僕がやらない理由を書いているだけなので、お気を悪くなされないようよろしくお願い申し上げます。
今までの著作と今後のスケジュールを
1冊め プロが選ぶ WordPress優良プラグイン事典
WP-Dのみんなで書いた本ですね。十数人で書いているので著書と言ってしまうとなかなかこそばゆいのですが、一応、出版デビュー作ですね。出版キャンペーンってやったっけ?
2冊め ブログ飯 個性を収入に変える生き方
おなじみブログ飯ですね。最近ではなんかブログで生活するということがブログ飯と表現されるようになり、なんというかこそばゆい限りでございます。こちらが単著でのデビュー作ですね。
ブログ飯の時は特設サイトは作りましたが、大々的なキャンペーンはやりませんでした。目立った施策はお世話になった方々への献本と、嫁が描いたポップ持参での書店挨拶回りを最初の2日間で10店舗ぐらいですね。あとはお出かけに合わせて、適宜ご挨拶してたぐらいですか。
3冊め 成功する ネットショップ集客と運営の教科書
企画段階から数えると1年半もかかった難産作品です。リサーチや事例収集に時間をかけていたら、気づいたら1年以上経過してました。実質の執筆期間は半年ぐらいかな。こちらの書籍は実務面の部分で共著をお願いしています。
ネットショップの教科書の時は発売2ヶ月後にセミナーをおこないましたが、出版時は取材させていただいた方々へのお礼参り(献本)と嫁ポップ持参の書店挨拶回りだけしかしてません。
4作め Google AdSense 成功の法則 57
7月19日い発売予定のGoogle AdSenseの書籍です。実は執筆期間は2ヶ月ぐらいでした。やっぱり自分自身で体験している物事を文章にする方がスラスラと出てきますよね。
あと、(僕が書き終わればという大前提があるのですが)9~10月にかけて2冊、12月に1冊出版予定になっています。そんなわけで2014年は5冊に関わることになりそうです、もちろん書き終わるかどうかは神のみぞ知る領域ですが。ただ出版社さんには申し訳ないですが、Amazonキャンペーンとかはやらないと思います。書店は喜んで回ります。
ベストセラーかロングセラーか
自分の書籍が出版されたら、誰もが全力でPRすると思います。当たり前ですよね。神田昌典さんや村上春樹さんなら出版しただけで数万冊の売上は約束されているかもしれませんが、知名度も実績もない一市民が書籍を出版したって話題にすらなりません。だから話題を作るために(だけではないですが)キャンペーンをおこなうわけです。
代表的なのはAmazonキャンペーンです。ある一定の日時を決めて、そのタイミングで一斉に買って(予約して)もらってランキングを急上昇させるあれですね。予約ナンバーをメールすると特典PDFとかがもらえるあれですね。実店舗のキャンペーンでは、発売日に紀伊國屋書店で買ってください。10冊買って、みんなにプレゼントしましょうとか言ってるあれですね。
いや、別にキャンペーンはやりたい人はやればいいと思うし、一気に売上を伸ばしてベストセラーにして話題を作るには非常に有効な施策だと思うんですよ。ただ、僕のポリシーと合わないだけで。
なにが僕のポリシーに合わないかというと、キャンペーンってカンフル剤なんですよね。いわゆる人工的なバズです。一気にランキングは上昇するかもしれませんが、キャンペーンが終わったら急降下してしまう可能性もあるわけです。もちろん、キャンペーンをやっている全部の書籍がそうだとは言いませんが。
中身が詰まっていて、読み手の役に立つ書籍を世に送り出した自信があるのであれば、もっと地に足を付けたロングセラーを狙う戦略を採っても良いのではないでしょうか?僕は購入者限定コンテンツという方法ではなく、ボツ原稿は全部公開しています(とはいっても明確なボツ原稿が多かったのはブログ飯だけですが)。
僕は「無料で読んでもらって少しでも良いと感じたら書籍を手に取って欲しい」という考えでこの方法を採りました。コンテンツなんてケチケチせずに全部出しちゃえばいいんです。パクられたら、ネタが無くなったらどうしようなんて考えがあるんであれば、しれっと捨てちゃいましょう。コンテンツなんて誰が書いたかに価値は依存するし、自分が成長すれば過去のコンテンツなんて質が低くていやんな気持ちになりますよ。
あと、お世話になった方、取材させていただいた方への献本。もちろん自腹です。別に書評やAmazonレビューなんて期待せずプレゼントしています。もし書いていただけるにしても「良いも悪いも含めて好きに書いてください」と言ってます。
そして、何度も書いてますが書店挨拶回り。書店員さんに話を伺うと、挨拶回りしている著者は物凄く少ないそうです。自分の書籍を置いていない書店もあります。持参したポップを必ず設置してくれるとは限りません。でも行かなければ接点はゼロです。Amazonはあくまでも一書店でしかありません。全国の書店に並べてもらうことがランキング攻略よりも重要だと思っています(ランキングも上がれば嬉しいですけどね)。おかげさまで都内の10店舗ぐらいの書店員さんとのコネクションができました、ありがたやありがたや。
キャンペーンでズキュゥゥゥンとランキングが上昇するとテンションも上がりますし、いままで苦労して書いてきたご褒美に感じるかもしれません。でも発売後も地味な筋トレのような施策を淡々とおこなうことで、自分自身の力でロングセラーへの道を切り開いていくことだって可能なのです。
実績ってどうなの?
そうは言っても、売るチャンスを逃しているかもしれないという不安もあるかもしれません。あくまでも僕の事例で、なおかつ自慢できるような数字でも無いのですが、Amazonのランキング推移を載せておきます(Amazon神に怒られたら消します)。
ブログ飯 書籍版
Google AdSense成功の法則57 書籍版(予約状況)
キャンペーンやらなくても、じわじわと売れ続けているのが見て取れます。ホント、ありがたい限りです。
選択できるということ
「できないんじゃない やってないだけさ」と乃木坂46先生も歌ってました。いやー、勉強になります。