2016年7月28日~29日にかけて視察旅行に参加し、プロジェクトの様子などを見てきた記事を数日前に書きましたが、
今回の記事はその続編です。2日目に訪問した鳥取県ハイヤータクシー協会にて、ユニバーサルデザインタクシーについて学んできました。
ちなみに国土交通省のサイトにユニバーサルデザインタクシーの定義が載っています。
ユニバーサルデザインタクシーとは、健康な方はもちろんのこと、足腰の弱い高齢者、車いす使用者、ベビーカー利用の親子連れ、妊娠中の方など、誰もが利用しやすい”みんなにやさしい新しいタクシー車両”であり、街中で呼び止めても良し予約しても良しの誰もが普通に使える一般のタクシーです。
※運賃料金は一般のタクシーと同じです。
というわけで、鳥取県と日本財団が協力して配備しているユニバーサルデザインタクシー(UDタクシー)がこちら。
一般的なタクシーはセダンですが、このUDタクシーは車高も高くゆったりとしています。とはいえ、乗車料金は一般のタクシーの金額と一緒です。
後部座席を倒すことで、広いスペースを確保できます。
スロープが装備されているので、車椅子の方も余裕で乗車可能です。
もちろん、椅子を戻せは普通のタクシーです。普通よりもゆったりと座れます。
UDタクシーと言うと、どうしても障がい者専用のタクシーと思われがちですが、決してそんなことはなくて、大きなスーツケースを持っている旅行者や、小さな子どもが居る家族、妊婦さん、高齢者など、さまざまなシチュエーションで利用してもらえるタクシーなんです。なので、健常者であろうと積極的に乗車してくださいね。
現状は台数が少ないので物珍しさが先立ちますが、将来的にはUDタクシーが主流となるので、健常者/障がい者関係なく、このサイズのタクシーが町中を走ることになり、利用されることになります。
さらに車体というハード面だけでなく、ユニバーサルドライバー研修というソフト面の充実も図られています。お客様への接遇対応の留意点や緊急時の対応や、UDタクシーの乗降方法、車いすの取り扱い、障がい疑似体験など、より実践的な研修が実施されているわけです。
数年後にはUDタクシーと言う名称すら無くなり、タクシー=この形(サービス)という流れになっていくんでしょうね。
ちなみにガソリンとガスのハイブリッド仕様になっていたのが、メカマニアの僕としては嬉しかったです。