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YouTube Space Tokyo ゲストスピーカーイベントで世界トップクラスのYouTuberの話を聞いてきたのでシェアします

2013/07/12

2013年7月11日に、六本木ヒルズ29階にあるYouTube Space Tokyoにて「YouTube Space Tokyo ゲストスピーカーイベント」が開催されました。

http://youtubecreatorjp.blogspot.jp/2013/06/711-youtube-space-tokyo.html
日本版 YouTube クリエイター ブログ: 7/11 (木) 米国トップクリエイターの話を聞きに来ませんか: YouTube Space Tokyo ゲストスピーカーイベント

僕は生粋のYouTuberではないのですが、単にYouTube Space Tokyoに行ってみたかったのでYouTube チャンネル登録者数世界ランキングで第5位のライアン・ヒガ氏をはじめ、ベサニー・モータ氏メグ・ターナー氏と、世界トップクラスのYouTuber(YouTubeで生活している人)の話が直接聞けるということで、とても楽しみにしていました。(※リンク先のYouTubeページはいきなり音が出ます)

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YouTube Space Tokyoの入り口はこんな感じ。他のGoogleの部門とはなんとなく空気が違う雰囲気です。

で、3人のパネルディスカッションがメインコンテンツだったのですが、そりゃもうみんなお喋りだったのと、それにつられて同時通訳も凄い早かったので、全部ではないですがメモれた部分をシェアしたいと思います。あとで感想も書きますが、いろんなジャンルに通ずる共通点があったような気がします。(※なお、話している内容は通訳のフィルタを通っている上に、僕の主観で多少再構築されているのでそのあたりも踏まえた上でお読みください。)

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【質問】動画の発想・インスピレーションはどこから生まれてくるか

ライアン・ヒガ氏(以下R)「まずエンデイングを考えてから。コメディにエンディングが無いのはありえない。」

ベサニー・モータ氏(以下B)「スポンジになる。ファッション&ビューティだから、街を歩いてもタンブラーでも情報はなんでも吸収する。そしてトレンドもチェックしておく。吸い上げた情報をそのまま公開するのではなくちょっと工夫する。」

メグ・ターナー氏(以下M)「自分が何を見たいか。何に対してお金を貰いたいかを常に意識しておく。」

【質問】これから盛り上がると思われるコンテンツ

R「音楽関連、コメディ。言葉を使わないコメディならどの国でも理解してもらえる。」

B「今はSNS等ですぐに拡散する。ファッションでもコメディでも。女の子は自分の衣装をみんなに見せたいもの。」

M「新しいもの、。おもしろいもの。旧来あったジャンルの組み合わせも重要。」

【質問】1本の動画を作るのにどれくらい?

R「撮影は2~3日、編集も2~3日。書く、生み出すのが大変。編集者は雇えるが、脚本家は難しい。なぜなら自分と同じ事を書ける人がいないから。」

B「20分~30分でできるのもあれば4日かかるものもある。ロケ、編集で最大1週間かかることも。」

M「コンテンツは書くのに30分、撮影15分、編集2時間ぐらい。企画によっては長期間かけているのもある。(チームで動いている場合も多い)」

【質問】機材やソフトは?(※カメラに詳しくないので聴き逃してます&間違いがあるかも)

R「キヤノンの3D、iムービー、ファイナルカット(買ったけど使いこなせない)。」

B「キヤノンのT4i、iムービー(親友)、ファイナルカット(買ったけど使いこなせない)。」

M「キャノンの何か(聴き逃し)、ファイナルカットは凄いからぜひ使って!」

共通意見「自分がしっくりくるものがいい。最新がいいわけではない。」

【質問】動画を作る上でのコツ

R「あんまり心配しないでとにかく作って発信する。コンテンツがすべて。コメディはクオリティよりもコンテンツ。」

B「ビューティは多少クオリティのいいものが必要。高すぎるものは必要ない。もちろんクオリティを上げていく努力はする。」

【質問】登録者を増やすには。あるいは試したもの

R「大きな失敗は『視聴者を増やそうと意識したこと』。ビジネスを作ろうとすると失敗する。コンテンツを作るという情熱が重要!!ビューや登録者を増やそうとしたら効率が悪くなった。情熱を忘れてしまっていた。コメディでもビューティでも一緒。」

B「一貫性。継続してアップロードすることが重要。最初は誰も見に来ない。誰も私のことなんか見ないと思っていたが、少しずつ増える。最初はホント大変。自分でオモシロイと思ってつくていればおもしろいと思って見てくれる人は必ずいる。」

M「ポストし続ける。みなさんがポストをしていて楽しいと思ったらポストをし続けてください。『しなければならない』ではなく自分も楽しく。自分が楽しければ視聴者に伝わる。」

【質問】視聴者の期待値と自分たちとのバランス

R「自分がやりたいこともあると思うが、視聴者も念頭に置く。自分自身がドラマをやりたくなったとしても、視聴者とのすり合わせる。昔からやりたかったとか注意書きを付ける。突然やると嫌われる。すこしずつ馴染ませる。ブログも重要。直接ファンと話し、真摯におこなえば理解してもらえる。」

B「ファンの声に耳を傾ける。Eメールで希望を送ってもらっているのでリクエストが分かる。新しいことはゆっくりと。突然はやらない。」

M「ずっとやりたかったことだったと伝える。説明をすれば嫌われるという度合いは減る。視聴者も自分の夢を理解して守ってくれる。」

【質問】クリエイターに向けてのアドバイス

R「音楽を活用したコメディをやる。言葉がわからない人にも伝えやすい。言語が必要ないコンテンツの方が広まりやすい。」

B「ビューティは自分をショーケースするのが重要。自分の目に写ったものをショーケースする。」

M「日本はオタクのメッカ。みんなエキサイトする。ゲームもコスプレ(?)も日本のニュースを聞くのはエキサイトする。世界中のオタクの金脈。ちゃんと発信すれば良い。」

【質問】他のクリエイターへのアプローチ

R「2006年当時はなにも無かった。いろんな人にEメールを書き続けても帰って来なかった。会って、生身のつきあいが重要。オープンな心で会うことが重要。会うとみんないい人。」

B「いろんな会議やコンベンションを利用して、とにかく会う。」

M「もともとYouTuberにコネがある会社で働いていたが、とにかく呟く。素敵なダンサーが居れば呟きかける。アプローチしなければ伝わらない。」

【質問】ブレイクのきっかけ

R「口パク芸をずっとやっていたが、寸劇をやり始めたら登録者数が増えた。自分をさらけ出すことができた。自分が好きだと思える人間を視聴者は探している。」

B「人気が爆発したわけではなく、徐々に増えていった。諦めずに投稿し続ける。弾みが付くとどんどん増えていき、結果として爆発したように見える。」

【質問】YouTuberになったのは偶然だったのか?

R「そうですね。YouTubeを始めたのはそもそも好きな事をやりたかった。」

B「自分の好きなファッション・ビューティを共有したかっただけ。」

【質問】Youtubeで活動する価値は

R「日本に来ることができた(笑)俳優にも役者にもなれる。夢を実現するための凄いプラットフォーム。」

B「いろいろなチャンスを与えてくれる。誰にも指図されることはない。アカウントを作るだけでなんでもできる。」

M「インフォーマルなプラットフォーム。自分自身で居ることができる。リラックスできるプラットフォーム。生身のキャラクター方が受ける。」

【質問】10年後は

R「今やってることが10年後も続けていればそれがゴール。制作することが好き。YouTubeであればなお良いよね。」

B「今やっているような形で作り続けたい。見る人が居続ければ私も続けている。」

M「ビデオゲームやコスプレでお金をもらっている。これからも楽しいことをいろいろと広めて行きたい。」

【参加者質問】壁にぶつかった時、どうクリアしてきたか

B「最初は人が少なくて辞めたくなった。自分のコンテンツは不十分なんじゃないかと思い、2週間ぐらい投稿しない日々もあった。そこから抜けだした理由は成功したいから始めたのではなく、自分を表現したいから。視聴者に喜んでもらいたかったから。視聴者が自分が突然やめた時どう思うかを考えた。辞めたくなったら初心に帰ることが重要。」

M「批判を気にしない。ネガティブなコメントがあってもポジティブなコメントを読むことで相殺する。動画内で自分が傷ついたと言ってしまう。そうすると白馬の騎士がやってくる。視聴者が守ってくれる。」

【参加者質問】緊張せずに撮影するには

R「レッスンあるのみ。ぎこちないのも自分以外になろうとしているから。でもぎこちないのも自分だからそれを出せばいい。」

M「人間は完璧ではない。完璧だと逆に批判が出るから、完璧過ぎない方がいい。」

【参加者質問】コメントの対応は

R「できるだけ反応すること。反応することの重要性。全員でなくても返事をするという姿勢を見せる。」

B「できるだけ返すが返せない場合はまとめて「読んでるよ」コメントする。TwitterであればRTだけでもする。」

僕の感想

このイベントで真っ先に感じたことは、参加者のキャラクターがAdSenseやGoogle+、ブロガーとの集まりとはぜんぜん違うということです。やっぱり、YouTuberは自分のキャラクターを発信していく人が多いので、すごく積極的だし社交的な雰囲気でした。あと、みんな英語でが堪能!パネルディスカッションの質問も、普通に英語でおこなってました。やっぱり世界を意識したYouTuberはまず英語程度話せないと厳しいのかなぁという印象でございました。全世界で一番使われている共通語だから当たり前といえば当たり前ですけどね。

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で、パネルディスカッションの後は軽食を食べながらのユーザー同士の交流会があったのですが、人見知りの極みである僕はもちろん場に馴染めるわけもなく・・・

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一所懸命、YouTube Space Tokyo内のスタジオをパシャパシャ撮影してましたとさ。