そのノウハウに再現性はあるのかい?

僕の主業がなんなのかはさておき、お仕事の1つとして第三者に教えるという業務があります。コンサルタントやアドバイザーとして個別指導の時もあれば、講師として多数の人に同時に伝えることもあります。書籍も一対多数に同時に伝えられるツールですね。

そんな中で、僕が重要視しているのは「再現性」です。偶然うまくいったことを人に教えたって意味が無いんですよ。ヘタしたらミスリードになってしまう恐れもあります。検証を重ねて、(多少、劣化したとしても)同様の現象が確認できるようになってからその情報を伝達することによって、クライアントや受講者の成果を担保できるわけです。

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再現性を意識する

 
本を書いた時の事を事例にしてみましょう。

ブログ飯を書くときに再現性を意識したことは、ブログのアクセスアップの方法です。イノベーティブな商品やサービスを見つけたら、徹底的にその情報を取り扱おうということですね。僕の場合はスマートフォンメディアを複数運営してみて成功パターンを見つけました。もちろん他にもやり方はあるのですが、複数の主張を1冊の本に入れてしまうと読み手が混乱するので敢えてそのやり方をメインに据えました。

ネットショップの教科書を書いた時は、自分の経験もそうなのですが、様々なビジネスの成功者のパターンを抽出して紹介しています。ネットショップに限らずビジネス全般に使える内容に寄せているのは、インターネットというのはあくまでもツールのひとつで、商売を成功させる型を理解してもらいたかったわけです。人間の購買心理などを解説しているネットショップ本なんて少ないと思います。教科書という名の通り、長期間使える内容に仕上げたかったんですよね。

Google Adsense成功の法則(できるGoogle Adsense)は複数のメディアで配置位置を検証し、鉄板と思われるやり方を紹介しています。アフィリエイトの教科書も商品軸・運営者軸・流行軸という型に当てはめて再現できるように意識しています。人によって得意分野って違いますからね。

コンテンツマーケティングの常識も同様です。インターネットを通じた集客経験と、取材協力していただいたメディアの成功パターンを抽出して、共通点を見出して、再現しやすいように再加工して書籍にするわけですね。

僕の書籍の増版率が高いのも再現性を意識しているからです。書店営業やネットプロモーションでうまくいったことを何回も繰り返しやるから似たような結果に落ち着くわけです。

抽象化と具体化

成功パターンを作るには抽象化が非常に重要です。複数の現象からうまくいっているパターン/失敗しているパターンを見つけ出すんですよ。そのパターンの裏側にある共通点を抽出して、仮説検証し、1つの汎用的な型を作り上げるわけです。

抽象度を上げれば上げるだけシンプルな形になります。だからいろいろな状況の、業界のクライアントに対してもアドバイスができるんです。ただし抽象的な内容は汎用性は高いのですが、現実社会に照らし合わせて活用するのが難しいという弱点があります。抽象的な言葉のまま伝えると、理解してもらえないんです。

だから第三者に伝えるときは相談者に合わせて具現化しなければいけません。相談者の理解レベルに合わせて翻訳するんです。事例が具体的、生活に密接していればしているほど、物事は伝わります。反面、一つの現象でしか使えない内容になる傾向があります。クライアントのレベルに応じてこの具体化・抽象化のバランスを考える必要があるのです。

経験が足りなければ歴史に学ぶ

10回再現しろとは言いませんが、せめて2~3回はテストしてみましょう。さらに時代によって成功パターンは変わります。1つの成功パターンに固執してはいけません。常々、情報をバージョンアップさせていく必要もあります。昨日通用していた事例が今日通じるとは限らないのです。その辺り、柔軟な思考回路も必要です。

もし自分の経験が足りないのであれば、歴史に学びましょう。図書館で文献を読み漁れば、一般的な業界関係者よりも深い知識を得ることができます。その知識を基にさまざまな現象を眺めるだけで、解像度の上がったあなたの眼と脳は、今までと違った現実を見せてくれます。
 
 
このように基礎体力さえ向上させておけば、どんな状況になっても、どんなプラットフォームに流行の兆しが見えても、即時に対応出来るだけの能力値になってるはずなんですよ。だから質の高い本をがんばって読みましょう(と30冊ぐらい積ん読が溜まってる人が偉そうに言ってみる)。