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第二回ふるさと甲子園、無事に終わりました。ご協力して頂いた皆さま、ご迷惑おかけした皆さま、本当にありがとうございました。

2016/08/31

公式サイトの方でも書いたのですが、無事に、しかも大盛況で第二回ふるさと甲子園を終えることができました。

ふるさと対抗!全国「行きたいまち」決定戦〜『ロケ地&ご当地グルメ』〜
furusato-koshien.jp

巻き込んだ上で一緒に踊ってくれた皆さま、出展団体の皆さま、来場してくれた皆さま、そしていろいろとご迷惑おかけした皆さま。関わってくれた皆さまのおかげで、楽しくイベントをおこなうことができました。本当に本当にありがとうございます。

オフィシャル的な内容は上記のリンク先を読んでいただければと思うのですが(優等生的に書いてるので)、僕の帝国であるこの個人ブログでは、僕視点でイベントを振り返ってみようと思います。

僕の担当だったこと

・ふるさと甲子園公式サイトの再構築と運用

第一回の時は1枚ページのウェブサイトだったので、更新型のウェブサイトに再構築しました。何回も修正して今の形になっています。まだまだ修正したい箇所はあるのですが、それは第三回のウェブ担当者に引き継ごうかと思っています。

トピックスや各地域グルメ一覧、ブログ記事などは頂いた情報をベースにとにかく更新していました。この辺りも発信に慣れている人にお手伝いしてもらえる協力体制を作っておけば、もう少し別の事に時間を使えたなぁと思っています。

・公式Facebookページ運用

まず、いいね数の増加に力を入れました。いいね数を増やすことでタイムラインの表示数の純増に繋がり、イベントを知ってもらえる可能性が高まるからです。

とはいえ予算は無いので、やることは非常に地味で、自分の友人に「いいね」してもらえるよう働きかけること、そして積極的にタイムラインに投稿するということに注力しました。

・チケット販売のアウトソース化

第一回目は事務局の通販サイトで販売し、発送作業も事務局でおこなっていましたが、今回はQRコードで発券処理できるPeatixと、ファミリーマートでチケットを発券できるチケットペイを導入しました。

事務局直販の場合は実券を郵送したのですが、Peatix、チケットペイの場合はふるさと甲子園当日に実券と引き換えというフローにしました。

・公式スポンサーの導入

ぶっちゃけWordCampからヒントを得た仕組みです。

ふるさと甲子園というイベントは営利目的で運営されているわけではないので、そもそもの予算が恐ろしく無いんですね。第一回は会場であった都市センターホテルのご厚意と、チケットの売上で予算を賄っており、スタッフ自体は全員ボランティアでした。

第二回目の今回もスタッフがボランティアなのは変わらないのですが、会場が秋葉原UDXになったので(NTT都市開発さんがかなりの便宜を図ってくれたものの)会場費や設営費が増えたので、チケット売り上げ以外にも何かしら収益を得ないと運営予算的に厳しかったんです。

で、中央省庁が後援に入っていて、全国から地方自治体が集まって地域活性化について考え、そして企業や大学も絡んでいるという稀有なイベントですから、その理念に共感してくれる人(企業)って絶対にあると思ったんですね。というわけで、公式スポンサー制度を導入したわけです、はい。

・公式ブロガーの増員

マス媒体への広報は事務局であるロケーションジャパンの得意分野です。でもグルメイベントはインターネットとの相性が良いはずなんですね。なので地域活性、地方創生に興味がある、あるいは食いしん坊のブロガーさんにお願いして公式ブロガーとなってもらい、インターネット上の情報発信を強化しました。

・日本酒エリアの設置・交渉

昨年好評だった日本酒試飲し放題エリア。あれは都市センターホテルさんが酒蔵さんとコネクションを持っていたので、できたコーナーだったんですね。で、今回は誰もコネが無くて「あー、難しいかなぁ」と思ってたんですがひょんなこと(説明すると長くなるので割愛)から、酒問屋のジェノスグループさん、栃木県益子町の外池酒造さん、そして兵庫県神戸市の剣菱酒造さんと繋がることができて実施することができました。

とはいえ、日本酒エリアへの導線や入場料など、反省すべき点は数多くありました。そもそも僕が担当持ちすぎててフォローできなかったのが一番の問題だった気がします。

・抽選の手配、当日運用

ふるさと甲子園にはいろんな協賛企業がいるので、最後のお楽しみ抽選会(追加チケット2,000円分で一回権利)が異常に豪華だったりします。

某知事で有名になったホテル三日月の宿泊券やリーガロイヤルホテルのスイートなど、どう考えてもその予算は運営に回した方が良いだろと思う景品がMORIMORIしています。ここだけの話、某北本日記さんがオークラアクトシティホテル浜松ペア宿泊券を当選させたりと、好評でした。

ここのエリアは第一回の時も担当していたので、前回同様iPad&福引アプリで運用しました。

・投票の電子化

ふるさと甲子園は来場者の投票により順位が決まるので、締めの投票の精度と開票スピードは非常に重要なんですね。

昨年は跡見学園のスタッフに各団体の投票箱を作ってもらって、その中に投票券を入れるというスタイルだったんですが、これが集計が本当に大変で。スタッフ総動員で枚数を数えて、表彰式に間に合わせるという薄氷を踏む思いだったんですね。

なので今年はこれも電子化しました。投票のウェブサービスもあったんですが、信頼性とコストを考えてGoogleフォームを使いました。基本的にiPadで投票を受けてたんですが、行列になった際は別のAndroidタブレットやノートパソコンを追加して凌ぎました。

集計はリアルタイムでおこなえるので、投票締め切り後、5分で事務局に結果報告できています。投票は18時締め切りで、多少の投票時間延長は合ったものの(並んでいる人対応)、18時15分ぐらいには集計完了してました。

・跡見学園女子大学(リーダー、副リーダー)との調整

跡見学園女子大学からは160人ものボランティアスタッフが協力してくれました。基本的には3年生の学生リーダーと、2年生の副リーダーと、大学の先生が統率してくれてたんですが、困ったときの相談担当的なポジションで関わらせてもらいました。

そんなわけで、2回ほど大学に潜入して、100人以上の学生の前でふるさと甲子園にボランティアスタッフとして参加する意味や、地域とのコミュニケーションについてのお話をさせてもらいました。

 
 
と、軽くまとめてみましたが、よくぞここまで好き勝手やらせてくれたなぁというのが振り返ってみての感想です。担当持ち過ぎな分、一つ一つのケアが弱くなってしまったのは反省点でもあります(打ち上げの時に案の定突っ込まれた)。

ちなみに僕、イベンターじゃないですからね。どちらかというとPR関係が得意分野です。

自分一人では何もできない

誤解を恐れずに言うと、僕、なんでもそこそこできちゃうんですよ(完璧じゃないのはご愛嬌)。だから一定規模のイベントや勉強会程度であれば、周りのペースに合わせるのが嫌なので、個人で取りまとめる癖があるんです。

でもね、全国から自治体レベルの団体が集まってきて、ステージではパフォーマンスがあり、2,000人規模の来場が予想される会場をスムーズに回し、抽選や投票を漏れ無くおこない、160人を超えるボランティアスタッフのモチベーションを維持し、保健所や酒販免許周りの手続きを滞り無く済ませ、前日の搬入や、当日朝の飾り付けなどなどなどなど。

そんなの一人で抱えるなんて無理ですよね。自分の無力さを痛感するとともに、協力してくれる人のありがたさを感じた半年間でした。もちろん、ご迷惑おかけした方もたくさんいると思うので、お詫びも含めて、改めてお礼を申し上げます。

旧交を温めるとともに、新たな出会いを

ふるさと甲子園の運営にあたり、いろんな人に連絡を取りました。ふるさと甲子園公式Facebookページに「いいね」をお願いするといった軽いことから、公式スポンサー・公式ブロガーの依頼、チケット買ってってお願い、愚痴を聞かせてやるから飲みに付き合えという強要まで。よくぞまぁ、皆さん快く話を聞いてくれたなぁとしみじみ思います。

会場でお会いできた方には直接お礼も言えたのですが、お会い出来ていない方(結構、FacebookやTwitterのタイムラインで来場を知った人も居たり)、この場を借りてお礼申し上げます。

 
そしてこのイベントを通じて新たな出会いもありました。日本酒エリアでご協力頂いたジェノスグループさんや外池酒造さん、剣菱酒造さん、チケット販売にご協力頂いたPeatixさん、チケットペイさん、メディアスポンサーになっていただいたジモコロさんなど、ふるさと甲子園のおかげでご縁をいただくことができました。

今度何か日本酒イベントとかやりましょう(僕はイベンターじゃないけど)。

若さというパワー

じょしだいせい160人の圧すごい。

60
むねさだブログより写真お借りしました)

彼女たちは55の出展団体に加わり、地域PRのパワーポイントの作成や、イベント当日、担当ブースでの呼び込みや売り子さんとして動いてくれました。他にも受付・出口周り担当、ステージ担当、アンケート担当など、各所で活躍してくれました。

彼女たちのサポートと笑顔と熱量が無ければ、ここまで一体感のあるイベントにはならなかったと思います。

 
また、実は彼女たちには午前午後各30分の視察タイムを取るように指示しています。なぜかというと、地域と学生が単にこのイベントだけの関係性にしたくなかったんですね。今回、ボランティアスタッフとして参加してくれた学生のほとんどが、観光などの勉強をしています。となると、全国から55もの地域が集まっているこのイベントは、各地のリサーチの絶好の機会なんです。

彼女たちの尽力に対する恩返しとして、30分という短い時間ではありますが、自分の興味のあるブースを回って交流を深めてもらったり、新たな出会いのチャンスを得て欲しかったんですよね。仲良くなった地域に遊びに行ったり、就職先の候補になったりしたら本当に嬉しいです。

出展団体が切磋琢磨し合って嬉しい

僕は三度の飯よりエゴサーチが好きでしてね。「ふるさと甲子園」というキーワードでYahoo!リアルタイム検索を日本酒飲みながらやっていたら、出展団体の長野県須坂市のブログが見つかりまして。

須坂市からお越しいただいたスタッフも、跡見学園女子大学のボランティアスタッフも一丸となって優勝という目標を掲げ、そして来場者に喜んでもらいたいという想いが感じられる内容でした。残念ながら入賞には至りませんでしたが、いかに自分の街をPRするのか、一生懸命考えられている姿が素晴らしいと思います。ぜひ来年もご参加ください。

 
今回の優勝はラブライブ!サンシャイン!!を擁する静岡県沼津市でした。「人気アニメの聖地で、イベント会場が秋葉原なんだから有利だよね」という声もあるかと思いますが、その人気アニメのパワーを最大限活かすような活動ができたからこそ、グランプリに輝いたんだと思います。

ラブライブ!サンシャイン!!の公式サイトに、沼津市がふるさと甲子園に出展すると載りましたが、この情報掲載一つ取っても、なかなかできることじゃないですよ。作品と街が一体となって地域を盛り上げるという、一つのモデルケースなんじゃないでしょうか。
 

準グランプリに輝いた愛知県蒲郡市も、グルメ開発に取り組み、当日は数多くのスタッフで臨んでいます。一生懸命、自分の街を盛り上げようとする姿勢が感じられます。

このように、各市町村の有志が切磋琢磨することで、地域が活性化してくれれば嬉しいですよね。ふるさと甲子園はあくまでもきっかけであって、グランプリに輝いた地域も、残念ながら入賞には至らなかった地域も、今後は地元でどうやって観光客を呼び込んでいく施策が生み出せるかが本当の勝負なんだと思います。

まとめ

これ第一回ふるさと甲子園が終わった時にも書いたんですが、僕は大きなトラブルも怪我人もなく、無事に終了した時点でイベントは成功だと思っています。

今回のように予算もなく、知恵と労力と熱意だけで動かしているイベントならなおさらです。これだけみんなが楽しんで、たくさんの取材を受けて、地域がフォーカスされていく。充分すぎるほどの意義があるイベントだったと思います。