アザラシがアザラシを抱っこ&おんぶしてみました☺️
あぐVer. pic.twitter.com/LEqMBmKRlD
— 紋別オホーツクランド (@mombetsu_land) 2017年2月23日
本当はもっと早く書くつもりで、ブラウザをずっと開いていたんですが諸般の事情(生ハム)があり、つい舞い上がっていたら1週間ぐらい経過してました。
さて、僕は(特に去年)地方創生のお仕事に関わる機会が多かったのですが、それぞれの地域独自の魅力って本当に多いんですよ。でも、「おらが街を盛り上げるぞ!」と旗を掲げて町おこしを始めると、なぜか新しいものを作ろうとするんです。ゆるキャラとか。
それってお金もかかりますし、なにより手間がかかります。ただでさえ忙しい日常業務の他に、会議なんてやりたくないんですよ。
いや、話が愚痴っぽくなっちゃいましたね。今回の記事はそんなことが言いたいんじゃなくて、ちょっと知恵を絞って既存の資産を活用すれば、余計なお金や時間を使わなくても人は集められるんだという事例を紹介したかったんです。
まずこの記事の一番最初に貼り付けた紋別オホーツクランドのアザラシの”あぐ”くん(28歳)と”日和”ちゃん(2歳)。
アザラシがアザラシのぬいぐるみを優しく抱くというパフォーマンスは、他の水族館では見ることができません。そこに人が動く理由が生まれます。
普通のアザラシショーをおこなうのだってトレーニングが必要です。でも普通のアザラシショーでは他の水族館と一緒です。わざわざ紋別まで足を運ぶ意味はありません。知恵を絞り、差別化・独自化をすることで、お客に選ばれる、足を運ぶ理由がある場所になるわけです。
もう一つ事例を挙げます。山口県下松市での英国向け高速鉄道車両の昼間陸送イベントです。
http://tv.minkei.net/?id=190そもそも下松市って知ってましたか?「くだまつし」って読めましたか?
通常、電車の車両の運搬は深夜にひっそりと、秘密裏におこなわれます。でもこの陸送は従来とは真逆の発想で、「ものづくりのまち くだまつ」をアピールするために下松市と日立製作所が協力し、町おこしのイベントとして生まれ変わったのです。
結果として3万人もの観客を集めました。3万人ですよ。下松市の人口って約5万7000人ですよ。
あくまでも試算ですが、一人が1,000円使ったとして、3000万円が下松市で発生したわけです。深夜にひっそりと運搬していたら、この人たちは集まること無かったわけです。お金も街で使われることはありませんでした。お金が動くことって本当に重要で、運営側のモチベーションにも繋がります。
この陸送イベントももちろん準備に時間がかかっていることでしょう。でも、もともと地域にある資源を活用し、町おこしに繋げているわけですからPRの意味もありますし、継続性も見込めます。ブームに乗っただけの一過性の町おこしじゃ意味が無いんですよ。
地域のPRを考えている、町おこしイベントを開催したいけどこれといったアイディアが出てこないという人がいたら、このような事例を探して、自分たちの状況に置き換えてみると、さまざまなヒントが見つかると思いますよ。
(余談)
じゃあ、なんで新しく地域の名物を作りたがるかというと、それにはそれなりの理由があるのですが、ここで書くとなんかアレなのでクローズドのオンラインサロン「ギガ盛りブログ飯」で近いうちに追加情報として載せます。