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縁を切ることを恐れてはいけないという話

2017/04/01

さ、今日から新しい期の始まりですね。というわけで、新年度にふさわしい前向きな話を書いていこうと思います。

それは人間関係の整理というお話。どう、新年度にふさわしいでしょう。

 
人間として40年以上も齢を重ねていれば、気の合う人も出てきますし、逆に気の合わない人というのも出てきます。どこかのパーティーで会った知人レベルであれば、「合わないな」と感じたら少しずつ距離を取ることで、自然と疎遠になっていきます。僕もよくやります。

友人という人間関係でも同じです。過去の一時期には意見も合って毎日のように飲みに行っていた人間でも、自分や相手の環境が変わってくれば自然と関係性は薄くなります。

高校、大学の時にすごい仲良かった友人でも、20年たった今、連絡を取っているのは数人です。それも数ヶ月に1回、SNSやLINE経由とかで、直接会うのなんてほとんどありません。みんなそんなもんですよね、そうだと言ってくれ。

疎遠になるのって別に特別なことじゃないんです。でも急に関係性を終わらせるとなると凄く悩みます。それってなぜでしょうか。僕には2つの要素がありました。

変化に対する恐怖と、自分を守る見栄

人は未知なことに恐怖を感じます。基本的に人間はネガティブにできてるんです。

ポジティブ思考で「僕は死にましぇーん」とか言って大型トラックの前に飛び出したら、だいたい轢かれるんですよ。ネガティブ思考でリスクを考えているから、行動にストップがかかるわけです。怖いって感情大切なんですよ。臆病者の僕が言うんだから間違いありません。
 

そしてもう一つ。人間は基本的に自分が悪者になりたくないし、悪く思われたくないんですよ。

 
「あの人との関係性が途切れたら仕事が無くなるんじゃないか」
「このプロジェクトから抜けたら、友人が離れていくんじゃないか」
「ネットで悪口を書かれるんじゃないか」
 

僕もそう思ってました。でもそんなことはありませんでした。
 

実は僕、ここ数年でいくつかの関係を断っています。その時は本当に悩みました。でも、いまも元気に楽しく生きてます。合わない人と縁を切るなんて、別に特別なことじゃないんです。

やることを尽くしたら、覚悟を決めて切れ

仕事の進め方の違い
約束を守らない
生理的に無理

人間が人間を嫌いになるには様々な理由があります。関係を解消したくなる事象なんて数多くあるんです。気を遣いながら音楽性の違う人とセッションしてたって、限られたエネルギーを浪費するだけでしょう。あなたの人生、そんな暇じゃないでしょう。

もちろんスパッと縁を切らなくても、少しずつフェードアウトという形でも問題ありません。

重要なのは、徹底的に自分の中でやり切ることだと思っています。ぼく、一緒に仕事やってた人に対して、本人の目の前で「あなたとは今後一緒に仕事はできない」って言い放ったんですよ。そんなことってありますか?それはそれはキツイ経験でした。でも自分なりに感情と向き合ったのは初めての経験だったので、今となっては貴重な財産になっています。
 

そしてもう一つ大切なのは、周りの人に対して誠心誠意対応することです。僕は関わってくれた人、心配してくれた人、巻き込んでしまった人に対しては、経緯を説明したり、結果がどうなったのか報告したり、場合によっては素直に謝ったり、自分のできることを誠実におこなっています。おこなっているつもりです。やってるよね?

それで今まで仲間だと思っていた人が離れてしまうのであれば、結局それまでの関係性なんですよ。仲良くしてくれる人は仲良くしてくれますし、離れる人は離れるんです。しょうがないんです。人生のスクランブル交差点で一瞬すれ違っただけなんですよ。でもそこには意味があったんです。

空いたスペースは必ず埋まる

仕事の、人の縁を切ったらそこにはスペースが生まれます。隙間が発生するのはとても怖いでしょう。でも安心してください。不思議とその隙間には別の何かが満ちてきます。

科学的に証明しろと言われると困るのですが、僕もここ数年(意図せず)毎年のようにスペースを作ってきました。確かに数ヶ月間は隙間風で震えてるんですが、しばらくするとそれまでのステージを遥かに上回る人とのご縁や仕事が発生します。

喉元過ぎれば熱さを忘れるとはよく言ったもので、今ではなんで1年前あんなちっちゃなことで悩んでいたんだろうと思います これが成長するということなんでしょうね。

だから安心して自分の人間関係は自分の意志で構築していきましょう。今年度もよろしくお願いします。