久々に筋トレの話をします。
何回か書いてるのでご存知の人も多いと思いますが、僕が通っているトレーニングジムはアマチュア世界5位の現役ボディビル選手が経営しているジムです。
だからこそ、こだわりが強い。
一般的なジムで導入されているマシンは欧米人の骨格に合わせて作られているので、日本人の骨格には微妙に合いません。となるとやることは一つです。そう、日本人の体型にフィットしたマシンをオーダーメイドで作ってもらって(フィリピン製)、それを輸入するわけです。明快ですね。
日本で一台しかないマシンがここには存在し、その筋刺激を求めて日本中の筋肉が群れをなして集まってきます。
さらに凄いのが、フルオーダーで製作したマシンであったとしても、狙った部位に刺激が入らないということが判明したらすぐに別のマシンに入れ替わるという点です。入れ替えが激しい時は毎週のようにマシンの配置が変わり、僕が一度も筋体験することなく去っていったマシンもあります。
マシンに興味がある方はこちらのサイトに載ってるので、まじまじと眺めながらプロテインでも飲んでてください。
で、今回の記事の本題は新しいマシンの話ではなくて、ある日突然現れた中古のマシンの話になります。
いいですね、この使い込まれ具合。
新しい理論やテクノロジーに偏ることなく、たとえ古くても長く愛されるアームカールマシンです。このマシン、実際に使ってもらうと身体で分かるんですが、確実に上腕二頭筋に刺激を与えてくれます。
このような古き良きマシンが、最新のカスタムオーダーメイドマシンと共存しているわけです。こういうことって筋肉社会以外にも見られませんか?
定番になるということの強み
新しい情報やテクノロジーは確かに大切です。機能が改善されることで、最短距離で目的地に達することができるようになります。
一方、テクノロジーの進化に左右されない定番商品というポジションを確立している商品やサービスも存在します。
iPhoneは新たなテクノロジーでありながらも、定番商品というポジションを得ています。ガリガリ君も毎年夏になると安定的に食されています。
実は僕も本を書くにあたって、定番のポジションを取れるかどうかという点を重視しています。
僕が書いている書籍の分野は技術書に位置づくことが多いのですが、便利ツールの紹介や時代の変化によって使えなくなる可能性の高いテクニックなどは必要最低限しか載せていません。理由は今までに書いてきたとおりで、「定番商品」になれないからです。
2013年発売(書いていたのは2012年)にもかかわらず、いまだに売れているブログ飯はブログを書いている人にとっては定番商品になっているのだと思います。ありがたやありがたや。
ちょっと話は変わりますが、先日、時事.comに副業に関する調査結果が掲載されました。
記事消える可能性あるので、ちょっとだけ引用として載せておきます。
副業、4分の3が認めず=企業、過重労働を懸念
政府が推進する会社員の副業や兼業について、4分の3以上の企業で認める予定がないことが、厚生労働省所管の独立行政法人、労働政策研究・研修機構の調査で明らかになった。認めない企業の82.7%が「過重労働で本業に支障を来す」と答えた。企業の抵抗感が依然として根強い様子がうかがわれる。
ベンチプレスで大胸筋を追い込み過ぎて本業に支障をきたしまくっている僕からしてみると何を言っているのか分からないのですが、まだまだ副業は本流ではないのだということが理解できる数値ではあります。
おそらく企業側が考える副業って、単純に時間給労働のイメージが強いんでしょうね。テクノロジーと自分の経験を組み合わせることで、時間や場所に依存しない働き方ができるのですが、まだまだ浸透には時間がかかると思います。
そんな中で、今月27日に発売される「複業のトリセツ」。
想定読者層は、複業(副業・兼業)を考えている/興味がある層なのですが、企業の人事担当者に届けられれば新しい人事制度を考えるきっかけにもなれば嬉しいです。そして複業ジャンルの定番書になれるようにがんばりますね。
いろんな編集者さんと情報交換してると、新しいジャンルの新刊はみんなチェックしていて、その本が売れないとジャンル全体が売れない分野だと認識されちゃうのね。その悪い印象を覆すのすごい大変なのがわかったから、複業本はそうならないようにがんばろっと。
— 染谷昌利 / 複業のトリセツ (@masatoshisomeya) 2018年9月18日
以上、筋肉話とCMでした。