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コントロールとマネジメント、そして

2018/09/10

先日、日本語ペラペラの英国人と飲んでたんですね。

その場で「自分や相手の行動や感情をコントロールできたらいいですね」的な話をしたら、

「ノーノー、コントロールしてはいけないよ、必要なのはマネジメントだ」

というリターンがやってきまして。

もちろん英語力の拙い日本人と、ペラペラとはいえ日本語が母国語ではない英国人との会話なので、正確なコミュニケーションではないのですが、言葉の定義マニアの僕としては非常に好奇心をそそられた次第です。

ですから、各々の言葉の意味を英和辞典で調べてみました。

・コントロール(control)
ちょうどよいぐあいに調節・統制すること。管理。制御。統制。支配。

・マネジメント(Management)
様々な資源・資産・リスクを管理し、効果を最大化する手法のこと。経営。運営。

確かに意味が違います。

コントロールは「支配」という意味が含まれていることで分かるように、指導者側の想いを押し付けているような印象があります。自分の理想を生徒に強要し、画一的な人間を作り出すイメージです。見回してみると、こんな教育をしているコミュニティもありますよね。

一本の道を指し示して、その通りに学習させることで、一定の結果に結び付けられるのは良い点かもしれません。でも「自分で考える」という、もっとも大切な要素を教えていないので、指示待ち人間を錬成しているだけになっている可能性が高いです。

信者ビジネスだったらそれでも良いのですが、それは僕の目指す方向とはちょっと違います。
 

マネジメントは会社経営的な要素も含まれていますが、どちらかというと自由度も高めてあり、受講者の能力が最大化するように指導していくという要素が感じられます。指導者側のゴールイメージがあって、メンバーがその方向に向かって進めるようフォローしていく雰囲気です。一般的な教育研修はこの方針ですし、マネジメント力を高めて部下を育てるためのマネジメント研修もいろいろな会社でおこなわれています。

とはいえ、やっぱり会社なんですよ、経営の最適化のための学びがマネジメントなんです。
 

でも、これからの時代を生きていくために必要なことは、組織への最適化ではありません。

自分で考え、自分の特性を理解し、自分の最大のパフォーマンスを発揮してお金に変えられる力こそが大切だと思っています。そのためにはメンバーに筋道を提示するのではなくて、メンバー自らが決めた道を自分の意志で歩いてもらい、リーダーはメンバーの行動を促し、必要な時に手助けするという立ち位置が重要なんだと思っています。

僕自信もまだできていないことは重々承知の上ですが、僕のセミナーやコミュニティは、そんな気持ちで運営していると思って頂ければ幸いです。

※この記事は僕が運営するコミュニティ「ギガ盛りブログ飯」のコラムを微修正して公開しています。