先日、某夢の国の入園料が2020年4月1日から値上げするというニュースが出ました。
で、この件に関した内容のコラム(人気テーマパークはこれからも値上げするよという内容)を、僕が運営するオンラインサロン「ギガ盛りブログ飯」で過去に書いていますので、ここぞとばかりにシェアしたいと思います。
目次
人気テーマパークの入園者数/入場料の推移とこれからの方向性についての考察
先日おこなったコミュニティ2.0セミナー内で、「東京ディズニーリゾート」や「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」といった人気テーマパークの入場料はこれからも上がり続けるよって予測をしました。
どんな事を話したかというと、
おそらく1dayパスの値段は入園者数が減るまで上がり続けて、近いうちに1万円を超えます。たとえ入園者数が減ったとしても、売上が最大化していれば問題ないからです。そして入園者数が減れば、園内のゲストの満足度は上がります。なぜなら行列が減るからです。
という内容だった気がします。
企業利益の最大化を考えると、入園料のバランスを調整して来場者数が減らずに価格を上げるのがベストなわけです。最悪、入場者数は減っても、利益の総額が減らなければ企業活動としては問題ないんですよ。
で、せっかくなので調べてみました。
東京ディズニーリゾートの1dayパス価格と入園者数
東京ディズニーリゾートの公式発表データはこちら→入園者数データ
表の通り、1dayパスの価格は上がっていて、それでも入園者数は右肩上がりです。結果として(単純計算ですが)売上も毎年伸びています。TDRおそろしや。
そしてTDRで使うのはチケット代だけではないですよね。そう、グッズや飲食でも収益を得ているわけです。こちらは大きな変動はありませんが、10年前と比べたら微増しています。
入園者数が減少すればグッズ販売や飲食販売は減ると思いますが(たまにしか来ないとなるとグッズ販売収入は増えるかも)、全体合わせての売上が最大化するまでチケット代は上がり続けるでしょうね。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの1dayパス価格と入園者数
さて東のディズニーといえば、西のユニバーサル・スタジオ・ジャパンも忘れてはなりません。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは2016年でデータ公表を止めてしまったので、開園の2001年から2016年まで、15年間のデータとなります。
データ元はこちら
2002年から2011年までは苦しんだものの、2012年から入園者数が一気に伸びています。そしてTDRと同様に、1dayパスポートの価格も上がっています。価格の上昇ペースはTDRよりも早いです。
こちらもまだまだ値上げしていくでしょう。
入園値上げのメリット
ゲスト(来場者)にとって、入園料の値上げは家計へのダメージしかないからデメリットだけでしょ?と思いがちですが、決してそうでもありません。
僕が考えるに、大きなところで以下の3つのメリットが挙げられます。
入園者が減ることでアトラクションの待ち時間が短くなる
現状は値上げしても入園者数が減っていないので(TDRおそろしや)このメリットを体感することはできませんが、価格が上がれば来場者数は減るのが一般的です。
来場者数が減るということは、園内にいる絶対数が少なくなりますので、アトラクションやレストランの待ち時間は減ります。パレードも何時間も前から場所取りしなくてもよくなります。
結果として園内の快適性が上がり、ゲストの満足度が向上します。
特別感が増す
価格が上がるということは、なかなか気軽に来れなくなるわけです。
そうなると「ディズニーランドに行く」という行動自体が特別感を増し、「ディズニーランドにいく私たちすごい」という気持ちになってしまうのです。不思議ですね。
ギフトパスポートの価値が上がる
これは2つ目の特別感にも紐づくのですが、入園料が高額化していくことにより、プレゼントとしての喜ばれ方も変わってきます。
自分では買わないんだけど、誰かから貰うと嬉しいものってありますよね。二台目の空気清浄機とか。それと一緒です(一緒か?)。
誕生日などのなにかの記念日に贈ることで、感謝の量が変わってくるわけです。
入園料を無料化した富士急ハイランド
一方、入園料を無料化したテーマパークもあります。それが富士急ハイランドです。
富士急ハイランドの公式サイトには、このように書かれています。
ちょっと雰囲気を感じたい、お土産だけ購入してみたい、レストランで食事をしてみたい、有名アトラクションをちょっと体験してみたい、そんなことが気軽に出来るようになりますよ!
要は入園してもらって、中でお金を落としてもらう方向に舵を切ったわけです。
とは言え、こんな情報もあります。
2020年2月現在のアトラクションチケット価格はこちら。
高額化 or フリーミアム、どちらがより良い結果になるのか、注視しておきたいですね。