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オズの魔法使いから読み解く、自分探しの旅と人間の認識能力

2014/06/27

そうそう、アイドルオタクのでこいさんがウィキッドを見に行ったというツイートで思い出したのですが、僕も数年前に四季劇場(海)に見に行ったことがありましてですね。

そうそう、こう見えて僕は劇団四季好きで話題なのですが、マンマミーアとか見てこっそり涙してたりするのです。

そうそう、話が逸れましたがご存じの通りウィキッドはオズの魔法使いの派生ストーリーなのですが、観劇に行った当時はオズの魔法使い自体をまともに見てなくて細かい設定とかわからなかったんです(劇自体は面白かったですよ)。

それで書籍とDVDを買って見たのですが、「あー、これって現実社会と凄い似てるわー」と感じたのをふと思い出したので記事にしたためました。ちなみに映画版は小説版では殆どなかった旅立つ前のストーリーも織り込まれています。ですが、その分、本筋が多少端折られている感じです。なので個人的には書籍の方が好きですね。

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あらすじ

簡単にオズの魔法使いのあらすじを確認したい場合はこのYahoo!知恵袋がわかりやすいです。

オズの魔法使いの『詳しい』ストーリーを教えてください。 カンサスの農場に住む少女ドロシーはある日愛犬トトが近所のミス・グルチからいじめられたといって泣きながら帰…
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

さらにまとめると、竜巻に巻き込まれて別世界(オズの国)に飛ばされてきた主人公のドロシーが、「脳みそがないカカシ」、「鍛治屋が心を入れ忘れたブリキの木こり」、「臆病なライオン」の3人(匹?)と一緒に苦難を乗り越えて、故郷のカンザスに戻ってくるというお話ですね。

自分の能力に気付くということ

ドロシーの仲間は「脳みそがないカカシ」、「鍛治屋が心を入れ忘れたブリキの木こり」、「臆病なライオン」。それぞれ、自分に無いと思っている要素の「頭脳」と「感情」と「勇気」を求めてオズの魔法使いに会いに行きます。

途中、いろいろな試練を乗り越えていくのですが、冒険中に一番知恵を出しているのはカカシであり、喜んだり、涙を流したり、心配したりして一番感情を露わにしているのは木こりであり、一番勇猛果敢に戦っているのはライオンなのです。

さまざまな冒険を経た後、オズの大王に「足りないと思っていた要素は実は自分の中にすでにある」と指摘され気付くわけです。(厳密にはダミーの脳みそやハート、勇気の素を貰ってようやく納得するのですが)

実はブログも一緒で、他人のやり方や情報が気になりすぎて、本人の良さやキャラクターが全く感じられないブログも散見します。外に求めるだけではなく、自分の中を深堀りすることで自分の強い点を見つけることってできると思うんですよ。もっと大きな視点で言えば、人生もそうかもしれません。

何かを求めてインドに行くのも悪くないと思いますが、ガンジス川で本当の自分が泳いでた!という話は聞いたことありません。向かいのホーム、路地裏の窓 こんなとこにいるはずもないのに。

もしかしたら明け方の街桜木町で本当の自分に会ったことのある人もいるかもしれませんが、少なくとも僕の周りには居ませんでした。

居るかわからない本当の自分を探すぐらいなら、もともとある自分の個性を再認識してはいかがでしょう?時折、僕もコンサルティングなのかカウンセリングなのかコーチングなのかをおこなうときがありますが、意外と自分の得意分野って自分で気付いていない人多いんですよね。

思い込みというフィルター

物語の中にはエメラルドの都という場所が出てきます。この都はその名の通り、全部エメラルド(緑)色で構成されています。家はすべてエメラルド色の大理石で作られており、端々にエメラルドが埋め込まれています。住民のドレスもエメラルド色。肌の色もほんのりエメラルド色なんです。

でも真実は異なっていて、「光り輝いている街だから目を痛める」という理由で緑のメガネを掛けさせられているだけなのです。これはオズ大王の決め事で、エメラルドの都の中にいる住民や訪問者全員が緑のサングラスを着けて生活しています。そのサングラスには鍵も付いていて、鉄壁なセキュリティですね。

でも現実社会でもこれってありますよね。一部の発言力の強い人の言っていることを正しいと思ってしまうことは往々にしてあります。以前に読書感想文(影響力の武器)で書いた「権威」ってこれなんです。

あとは勝手な思い込み。自分の意図の通り、相手が全部受け取ってくれることってありますか?「あれ?俺そんなこと言ったっけ?」という解釈をされることってよくありますよね。人間は自分の認識できる情報しか受け取ることができません。そして自分の都合の良い様に置き換えて理解します。

人間の目と脳はかならず意識のフィルタを通りぬけ、自分の脳内で判断/変換して反応に至るわけです。階段を踏み外すのだって一緒です。頭の中にはそこに階段があると認識していて、一段あるように見えているのです。でも現実には存在しないからカクってなるわけですよね。

僕は生きてる限りこのフィルターを外してあるがままに物事を見ることはできないと思っています。ただ、自分の認識には何かしらのフィルターがかかっている、言い換えると自分の目は節穴かもしれないと認識することはできます。そして経験や知識を増やすことで物事の見え方を増やすことも十分可能になると考えています。

オズの魔法使いを読んで「あー、おもしろかった」と感じか「あれ?これ実生活でもありがちじゃね?」と感じるかはこのフィルターの多さに依存してくるわけです。フィルターを増やすことで、様々な方面から物事を見分けられるようになります。

まとめてきな

今日の記事はOne more time,One more chanceを聞いてて思いついただけです。