こんにちは、海無し県埼玉在住の染谷です。
まぁ、別に海がないからって日常生活に困るわけでもないので神奈川や千葉にジェラシー感じてるわけじゃないんですけど、美味しい海鮮料理を食べるんだったら、やっぱり気分的に海が近い方がいいですよね。
で、あー、旨い魚食いてえなぁ、旨い魚食いてえなぁと呟きながらテレビを見ていたら、海無し県仲間の栃木県で、あの高級魚のトラフグ先輩が育成されているというじゃないですか。同じ海無し県のくせにとジェラシーを感じているわけでないのですが、これは町おこしとしても面白い取り組みだと思い見学に行ってきました。
温泉トラフグの養殖をしているのは、栃木県那珂川町(旧馬頭町・旧小川町)に養魚場を持つ株式会社夢創造さん。
http://www.ganso-onsentorahugu.com/許可を得て、大桶運動公園近くにある温泉トラフグの養魚場も見学させていただきました。
入口では温泉マークを胸元に刻んだトラフグ先輩がお出迎えしてくれます。
こちらが養魚施設ですね。今回はビニールハウス内の水槽を見せてもらいました。建物の方は元スイミングスクール施設で内部には25メートルプールもあり、季節によってはプールを使って養殖しています。
ビニールハウス内にはこのサイズの水槽が3個(4個だったかな?)あり、その中を悠々とトラフグが泳いでいます。馬頭温泉郷で湧き出す温泉水の水質が生理食塩水(0.9%)に近いことから、トラフグの養殖が可能なのではないかと思い養殖にチャレンジしたとのことです。
このサイズで1年ぐらい育てているそうです。食用に適したサイズまで育ったら、那珂川町の飲食店に出荷され、食されています(那珂川町で温泉トラフグが食べられる場所はこちら→温泉トラフグ取扱店一覧)
で、見るだけではレポートとしての完成度は50%なので、しっかり温泉トラフグを味わっても来ましたよ。温泉トラフグ取扱店の一つである那珂川うまいもの店みづ乃さんに予約を入れて、温泉トラフグ本格コースをいただいてきました。
こちらに関しては特に解説もいらないと思いますので、写真だけ置いておきます。
そんなわけで目で見て舌で味わって来たわけですが、地元の資源を利用して新しい産業を生み出している温泉トラフグは、町おこしとして非常に参考になる事例だと感じました。
一過性のイベントや、有名になるかどうか・集客に繋がるかどうかわからないゆるキャラなど目新しいものに予算をつぎ込むよりも、「もともと地域に存在する資源を見直し、再利用・利用法の転換をし、雇用を生み出し、お金を落としてもらう」という質実剛健な町おこしが地方創生の真の姿なんじゃないかと思い直した次第です。トラフグ美味しかったです。