2022年4月から社会構想大学院大学の実務家教員養成課程に通って、「専門職大学」や「専門職大学院」などの高等教育機関や、専門学校、人材育成会社、組織内研修、企業内大学で教鞭をとるための基礎中の基礎を学んでました。
大学院と言っても、2年間の修士課程ではなくて、半年間のプログラムです。
入学試験の面談時に「大学院でもいいんじゃないの?」という面接官(川山所長)の質問に「25年も学校行ってないので、いきなり二年間も通える自信がありません」と素直に言ったのは内緒です。
もしかしたら勢いに任せて修士課程に通うかもしれませんが、大学卒業以来25年間、学校という学校に通ってないので、勉強のリハビリも兼ねてまずは半年間のコースを履修することにしました。
実はこのブログ記事も入学時に書き始めてるんですが、半年間のコースを修了できなかったら恥ずかしいなぁと思い、修了後に公開した次第です(弱腰)。
通い始めた理由はシンプルで、若年層に情報リテラシーや情報発信力の基礎を伝えるためには、公的機関や学校法人が運営する教育機関で教えるのが一番確実で公平だと思ったからです。怪しい儲け話に騙される前に、情報を見極める力を身に着けて欲しいからです。
個人で運営する自称○○大学では、社会人には届いても若年層に満遍なくという形が難しいんですよね。
目次
そもそも実務家教員とは
「実務家教員」について公式の定義はありませんが、一般には、企業・官公庁その他における実務経験を通して培われた知識・スキル等を活かして、大学及び大学院(専門職大学及び専門職大学院を含む)、短期大学(専門職短期大学を含む)、高等専門学校、又は専門学校、すなわち各種高等教育機関において、教育・研究その他の職務に従事する教員を意味します。「社会人教授」などと呼ばれることもあります。
https://jitsumuka.jp/about/
と、↑の紹介に書いてあるのですが、要は実務家教員とは「実務実践を軸に指導にあたる教員」を意味し、自分の専門分野の仕事をしながら、教育機関で教鞭を執る人を指すイメージです。
ちなみに社会人教授は「社会人経験がある研究者教員」で、社会人経験(実務経験)とは関係ない、アカデミックキャリアへの転身(転職)して教育機関に所属する人のイメージです。
これからの時代は「知識」が最大の資源となり、専門知(専門分野の裏打ち)、実践知(実践分野に裏打ち)、メタ知識(知識を生み出す・理解・活用するための知識)の3つの知を継承することが重要になってきます。
特に実践知は経験をベースにしているので言語化が必要です。新しい知識を「創造(言語化)」し「普及(第三者に共有し理解を促す)」させ「活用(できるようになる)」するサイクルを回し続けることで、知のアップデートが成されていきます。
なんか難しそうだけど、経験を理論化してわかりやすく伝える人でいいですよね?(ざっくり)
実務家教員養成課程とは
実務家教員養成課程とは実務家教員として活躍するため、実践経験にくわえて「教育指導力」と「研究能力」を兼ね備えた実務家教員を養成するための講座になります。
- 実務経験を言語化・体系化
- 実務の体系に即し、シラバスを作成
- 新たな実務・実践の形成に寄与
このサイクルを回すための勉強ですね。
僕は単発でのセミナーや講座はかなりの数を経験しているのですが、半年、1年かけて一つのテーマを深堀りしていく講座は作ってきてないんですね。
で、この実務家教員養成課程の教育指導力で学ぶ主な単元が
- 教員調書(高等教育機関用の履歴書や職務経歴書)作成の基礎
- シラバス(全15回の講座内容)作成の基礎
- 教材(授業のタイムスケジュールや使用するスライド)作成の基礎
- ファシリテーション論
- 研究指導法
- 成績評価の基礎
- 実践講義法
という、完全に足りない箇所を補填してくれる内容でした。なお講義は大学院現地(高田馬場キャンパス)でも、オンラインでも参加可能のコースを選択しました(地方キャンパスやオンラインコースもあります)。
なおかつ、4回の研究会(ゼミのような勉強会)で、作成したシラバスや教案の相互フィードバック&同期生との交流を図れます。この歳になって、異業種交流会以外でさまざまな職種(しかもプロフェッショナル)と知り合うことができたのは財産になりますね。
半年間の締めは模擬授業で、同期生&教員の前で教案に即した授業をおこない、最終評価を経て、修了という流れです。
しっかり修了したので、もし染谷に科目を持たせてもいいぜと思う教育機関があればお気軽にご連絡ください、お仕事ください。
作ったシラバス(案)
もともと講座のベースはあったのでいい機会だと思い、欲張って半年間で3つのコースを作ってみました(欲張らなきゃよかった…)。
ちなみに模擬授業をおこなったのは、これから紹介する1つ目のシラバス(情報リテラシーⅠ)の10週目「レポート作成の基礎」です。
最終評価対象は1つだけなので、2つ目、3つ目のシラバスはブラッシュアップ途中になっています。ただ、これ持ってるネタ(オンラインコミュニティ運営とか商業出版とか)を全部シラバス化すれば、自分の講座の再構築にもなるのでいつかやります。
何が大変だったかって、大学などの高等教育機関で教える内容って、先行研究がなされていてアカデミック的な知見があるかどうかなんですよ。要は「それ言ってるのお前だけだよね?」じゃダメってことです。
きちんと学術的に体系だった裏付けがあって、僕らの経験はエッセンスとして加味するイメージです。論文探すの大変。
【提出シラバス】情報リテラシーⅠ(1年前期)
そんなわけでそのまま公開します。怒られたら消します。
1.科目の概要および目的
これから4年間、大学生として研究に取り組む際に必要とされる能力や、多くの情報を適切に扱う基礎的な能力を身につけるための科目である。
コンピュータ環境を利用するための基本的な知識、スキル、マナーを学び、社会で求められるPCスキルや情報セキュリティ、コンプライアンス等を身に付けると同時に、大学での学修に最低限必要なICT機器の基本操作ができるようになることを目標とする。
情報が氾濫する現代において、情報収集能力がなければ必要な情報にたどり着くことができずに時間を浪費してしまう。情報を精査する能力を向上させることで、情報の信ぴょう性を見極めることができ、間違った情報に惑わされるリスクを軽減させることが可能となる。
さらに大学1年生にとって、資料の収集、研究の準備、レポート課題や卒業研究論文作成のためのITスキルは必須であり、社会に出たあとも活用できる実用的な能力を取得することを目的とする。
2.到達目標(授業を通じて身につく知識・技能・態度)
・研究に必要不可欠な「検索」の基本を理解し、特に複数キーワード検索、リアルタイム検索、文献検索といった、より詳細に情報を得ることができる検索を実行できる
・インターネット利用のメリットやリスク、モラルを理解し利用することができる
・メールやチャットツールを活用し、ビジネスコミュニケーションの基礎・テンプレートが利用できる
・Excelを使い、四則演算、表・グラフ作成、関数の活用(10種類以上)ができる
・Wordを用い、A4用紙10枚以上のレポートを作成することができる
・PowerPointを用い、10枚以上のスライドを作成することができる
3.授業内容
1 ガイダンス(情報リテラシーⅠ概要)
授業概要・到達目標の説明
LMSの利用法の説明
PCの起動、アカウント、パスワードのセキュリティ管理
インターネットブラウザの解説
IT技術の発展の歴史と今後の予測
【事前学習/90分】講義概要を確認する
【事後学習/150分】Google Chromeブラウザをインストールし、利用できるようにする/Googleアカウントを作成しログインできるようにする
2 オペレーションシステムとソフトウェア
オペレーションシステムの種類・特徴
基本的なソフトウェアの解説
PDFの利用法、およびファイル(拡張子)の解説
Windows利用における時間短縮術24種(資料配布)
【事前学習/120分】WindowsとMacの違いを調べ、説明できるようにする
【事後学習/120分】OS・ソフトウェアの起動/終了/保存ができるように復習する
3 ネットワーク接続とオンラインツールの種類
オンライン接続におけるセキュリティ管理
フリーWi-Fiとスマートフォンのテザリングの活用法
オンラインで利用できる各種サービスの解説
【事前学習/120分】街中でどのようなWi-Fiが飛んでいるか確認する。特に鍵マークがついているものとついていないものについて注視すること
【事後学習/120分】授業で紹介したサービスに登録する
4 電子メール/チャットツールの使用法、マナー、タイピングの基礎
メールソフト型とWebメール型の違い
ビジネスメールの基礎とテンプレート
チャットツールの種類と利用法
送付先設定の種類と署名、ファイル添付の方法とマナー
キーボード入力の基本操作学習
メール管理に役立つ時間短縮術11種(資料配布)
【事前学習/60分】Gmailアカウント、Slackアカウントを作成する(作成マニュアルは事前配布する)
【事後学習/180分】授業内で設定したテーマに沿ってビジネスメールの文章を書いて、指定(大学付与)のメールアドレスに送信する(ミニットペーパー扱いとする)。なお文字数は500字以上とする
5 検索エンジンやSNSによる情報収集
基本的なWeb検索とリアルタイム検索
検索結果表示画面の情報分類
詳細な情報収集のための検索テクニックの紹介
【事前学習/120分】興味のある事柄について検索し、A4用紙一枚程度にまとめる
【事後学習/120分】授業の内容をもとにより詳しい検索を実行し、事前学習の内容に情報を追加した上でミニットペーパーとして提出する
6 SNSの活用法とマナー、リスク管理
SNSの種類と特徴
情報発信を行う場合の注意点
収集した情報の正誤判断基準・フェイクニュースの見極め
【事前学習/120分】どのようなSNSがあるか検索し、A4用紙一枚程度にまとめる
【事後学習/120分】人気アカウントを3つ(3人)抽出し、それぞれの特徴をA4用紙一枚程度にまとめ、事前学習と合わせてミニットペーパーとして提出する
7 文書作成ソフトの基本操作
Microsoft Wordの基礎
文書の作成方法
便利な機能の活用
文書作成に役立つ時間短縮術12種(資料配布)
【事前学習/60分】Wordを起動し利用できるようにしておく
【事後学習/180分】文書入力がスムーズに入力できるように復習し、授業内で提示した課題文書(A4用紙一枚程度)を作成しミニットペーパーとして提出する
8 表計算ソフトの基本操作
Microsoft Excelの基礎
表やグラフの作成方法
並び替え機能の活用
関数・計算式の活用および検索方法
Excel利用に役立つ時間短縮術24種(資料配布)
【事前学習/60分】Excelを起動し入力できるようにしておく
【事後学習/180分】表やグラフの作成がスムーズにできるように復習し、授業内で提示された課題を作成しミニットペーパーとして提出する
9 プレゼンテーションソフトの基本操作
Microsoft PowerPointの基礎
フォントサイズやレイアウト等のスライド作成の注意点
図形や表、画像の挿入方法
アニメーション機能の活用
【事前学習/60分】PowerPointを起動し入力できるようにしておく
【事後学習/180分】スライドの作成がスムーズにできるように復習し、授業内で提示された課題を作成しミニットペーパーとして提出する
【模擬授業指定回】10 レポート作成の基礎
主張と論証の構成
「○○とは」と5W3H1R
文章を構成する4つの型の紹介
Word、Excel、PowerPointの連携機能
【事前学習/150分】『「超」文章法』の”第一章”を読み、自分自身の主張を入れた感想をA4用紙一枚程度の文章でまとめる
【事後学習/90分】授業の内容をもとに事前学習の文章を修正し、ミニットペーパーとして提出する
11 著作権にまつわるルールとモラル
そもそも著作権とは
引用の6条件
フリー素材の活用
【事前学習/120分】著作権について調べて簡潔に説明できるようにする
【事後学習/120分】引用を活用したA4用紙一枚程度の文章を作成し、ミニットペーパーとして提出する
12 プレゼンテーションの基礎
プレゼンテーションの意義や目的
プレゼンテーション方法の種類(Summary Detail Summary法、Point Reason Example Point法、Describe Express Suggest Consequence法等)
伝わるプレゼンと伝わらないプレゼンの違い
ノート機能の活用
【事前学習/60分】9講で作成したスライドをベースにプレゼンテーション(発表)の練習を行う
【事後学習/180分】授業内で紹介したプレゼンテーション方法の種類を利用し、スライドを修正した上でミニットペーパーとして提出する
13 PDFファイルの作成、加工方法
PDF(Portable Document Format)とは
PDFファイルの閲覧方法
PDFファイルの作成・編集・共有方法
【事前学習/90分】PDFファイル化したいA4用紙一枚のWordデータを準備する。なおテーマは問わない
【事後学習/150分】資料をPDF化し、編集の練習をおこなう。授業で解説した機能を使い、編集後のファイルをミニットペーパーとして提出する
14 無料ウェブサービスの活用
Office互換ソフトウェアの解説
画像加工/翻訳/カレンダー/Web会議/ミーティングツール・オンラインストレージ
ウェブサービスを活用した時間短縮術9種(資料配布)
【事前学習/90分】世の中で活用されているウェブサービスを調べ、特徴・機能をまとめる(5種類以上を目標とする)
【事後学習/150分】授業内で紹介したウェブサービスを使ってポスターを作成しミニットペーパーとして提出する
15 理解度・到達度の確認と解説
理解度確認テスト①:セキュリティ、モラル、著作権
理解度確認テスト②:アプリケーションの使用方法
テストの解説とフィードバック
【事前学習/210分】理解度確認テストに備え、これまでの授業を復習する
【事後学習/30分】テストのフィードバックを確認するとともに到達度の低かった分野を見直す
4.教科書・参考文献
教科書 :『「超」文章術/野口悠紀雄 著(中公新書)』をレポートの課題とする
参考文献:大学生のための レポート・卒論で困らないワード/パワポ/エクセルのコツ/秀和システム、パソコン時短術 完全マニュアル/秀和システム
7.成績評価方法・評価割合・評価基準(5,6は割愛)
授業内テスト20%(10%×2種、第15回)、レポート提出25%(文書15%、スライド10%)、毎回の事後学修ミニットペーパー55%(5点×11回)
レポートのテーマは、『「超」文章法』の全編を読み、自分自身の主張を入れた感想・書評をWordにてA4用紙五~十枚程度の文章と、PowerPointにて五~十枚程度のスライドを作成し提出すること(第15回講義終了時までに提出)。
※レポート、ミニットペーパーの評価方法については、別途ルーブリックにて評価基準を公開する
※レポートを期限内に提出していない場合は減点対象となる
【参考】情報リテラシーⅡ(1年後期)
Ⅰと似通う箇所が多いので、目的や到達目標、事前・事後学習などは割愛して、授業内容(案)だけ載せます。
1 ガイダンス(情報リテラシーⅡ概要)
授業概要・到達目標の説明
Microsoft Officeの基礎
2 検索エンジンによる情報収集方法
基本的な検索方法
学術論文や統計情報の検索方法
情報の取捨選択方法
3 効率化のための入力時短術
ショートカットキーと辞書登録
音声入力の活用
無料オンラインサービスの活用
4 文書作成基礎
文書作成ソフト「Microsoft Word」の基本操作の確認(文字列の配置、ページ設定、フォントの種類・サイズ、文書の印刷など)を学習する
5 文書作成応用
Wordの機能であるフォントサイズ・スタイル・色/図·表の挿入/ヘッダー·フッダー等の機能を通じ、読みやすいレポート作成を学習する
6 レポートの構成と文章力の基礎
テーマ決め、論点を絞る技術、引用、論理的な段落構成、および主張や論証など、レポート作成に不可欠な技術を学ぶ
7 数値データの取扱い基礎
文書作成ソフト「Microsoft Excel」の基本操作の確認(文字列の配置、ページ設定、フォントの種類・サイズ、文書の印刷など)を学習する
8 数値データの集計・整理
四則演算や並び替え機能を活用し、データの整理整頓を学習する。また便利な関数を活用することによる効率化・自動化も合わせて学習する
9 数値データの可視化
データをグラフや表、推移や分布図などに加工し、見やすいアウトプット方法を学習する
10 プレゼンテーションスライドの作成基礎
Microsoft PowerPointの基本操作
フォントサイズや配置
画像や図表の挿入
11 プレゼンテーションスライドの作成応用
アニメーションの挿入(動的表現)
Word、Excelとの連携
発表用スライドの作成
12 スライドを利用した研究発表方法
スライドショーの作成・確認
発表時のメモ(ノート機能)設定
プレゼンテーション時ののコツ
13 PDFファイルの作成、加工方法
PDF(Portable Document Format)とは
PDFファイルの閲覧方法
PDFファイルの作成・編集・共有方法
14 著作権にまつわるルールとモラル
そもそも著作権とは
盗用と引用の違い
フリー素材の活用
15 まとめ:自己評価のための資料作成
これまで学んだことをレポートにまとめる。使用アプリケーションの種類は問わないが、提出データはPDFファイル形式とする。
【参考】情報発信学Ⅰ(3年前期)
ちなみにこのシラバスは完全に詰め込み過ぎです。各授業でこんなに教えられない(というか学生が理解しきれない)。
1.科目の概要および目的
「情報発信力」を身につけるための心構えや具体的な方法について実践を通じて身につけるための講座である。
情報発信力はビジネスに直結できる立派なスキルである。現代は情報発信力(影響力)があれば何でも売ることが可能であり、モノやサービスを販売できればストレートにお金を稼ぐことができる。さらに売るための方法を企業にアドバイスすることでコンサルティングの仕事を得ることも可能となる。
ビジネスに留まらず、運営するコミュニティ(サークル)活動の情報を届けて仲間を増やすことも可能になる。さらに影響力を持っていることは就職活動においても大きなアピールポイントとなる。
2.到達目標(授業を通じて身につく知識・技能・態度)
・情報発信の種類や特徴、具体的施策について説明できる
・情報発信力を持つことの社会的メリットについて説明できる
・テキストコンテンツ、SNS、動画などで発信ができる
・著作権を中心とした注意点を学ぶことができる
・自分の特徴を対象者(読者・面接官に)に適切に伝えることができる
3.授業内容
1 ガイダンス(情報発信の基礎) 授業概要・到達目標の説明
情報発信ツールの種類と特徴
【事前学習】どのような発信ツールがあるのか調べてまとめる(90分)
【事後学習学習】ブログ・SNS・YouTube等のアカウントを開設する(150分)
2 検索エンジン・SNSによる情報収集方法
基本的な検索方法
学術論文や統計情報の検索方法
情報の取捨選択方法
【事前学習】興味のある事柄について検索しまとめる(90分)
【事後学習】授業の内容をもとにより詳しい検索を実行し、事前学習学習の内容に情報を追加する(150分)
3 得意分野の掘り起こし
自分の過去の振り返り
得意なこと、好きなこと、これから学びたいことをアウトプットし、シェアする
【事前学習】過去の経験や知識をまとめる(150分)
【事後学習】誰かの役に立ちそうな自分の経験をピックアップする(90分)
4 発信テーマを決める
日記と情報の違い
価値の定義と価値観の違い
自分の常識は他人の非常識
【事前学習】1週間のいずれか1日の日記を500字で書く(120分)
【事後学習】自分が提供できる価値を考えまとめる(120分)
5 文章術Ⅰ
その文章に主張はあるのか
「○○とは」と5W3H1R
文章を構成する4つの型
【事前学習】自分の好きなことを第三者に伝えるための文章を500字程度でまとめる(150分)
【事後学習】授業の内容をもとに事前学習学習の文章を修正する(90分)
6 文章術Ⅱ
翻訳者としての意識と役割
人の心を動かす文章の構成
引用と権威の活用
【事前学習】前回の事後学習学習とは別のテーマで500字程度の文章を用意する(150分)
【事後学習】授業の内容をもとに事前学習学習の文章を修正する(90分)
7 テキストメディアを中心とした発信術の基礎
テキストメティアサービスの種類と特徴
発信テーマの決め方
フロー型記事とストック型記事
【事前学習】個人の日記ブログと企業運営の専門メディアを2つずつ調査し違いをまとめる(120分)
【事後学習】気になるニュースを取り上げた文章を書く(120分)
8 テキストメディアを中心とした発信術の応用
誰に向けての内容か(ペルソナ)を決める
検索エンジンとキーワード
データの分析と改善
【事前学習】得意分野(専攻)を1000字程度でまとめる(150分)
【事後学習】事前学習学習の内容を小学生高学年でも理解できる平易な言葉で編集する(60分)
9 SNSを中心とした発信術の基礎
SNSの種類と特徴
テキストコンテンツとの違い
バズと炎上の違い
【事前学習】人気アカウントを3つ調べ、特徴をまとめる(150分)
【事後学習】Twitter、Instagram、LinkedInアカウントを作成する(90分)
10 SNSを中心とした発信術の実践Ⅰ
(Instagram) Instagramとは
Instagramの投稿・閲覧・検索方法
Instagramで反応を得やすい投稿
【事前学習】人気アカウントを3つ調べ、特徴をまとめる(90分)
【事後学習】自分の好きなことの写真を撮影し、投稿する(投稿のシミュレーションをする)(150分)
11 SNSを中心とした発信術の実践Ⅱ(Twitter)
Twitterとは
Twitterの投稿・閲覧・検索方法
Twitterで反応を得やすい投稿
【事前学習】人気アカウントを3つ調べ、特徴をまとめる(90分)
【事後学習】自分の好きなことの写真を撮影し、投稿する(投稿のシミュレーションをする)(150分)
12 YouTubeを中心とした動画配信術の基礎
テキストコンテンツ・SNSとの違い
収録に必要な機材と準備
動画の構成と収録
【事前学習】人気アカウントを3つ調べ、特徴をまとめる(90分)
【事後学習】得意分野(専攻)を軸に10分程度の動画収録用の構成を考える(150分)
13 動画編集の基礎
編集に必要なソフトウェア
動画編集のポイント
配信用データの作成
【事前学習】前回の事後学習学習をもとに10分程度の映像を撮影する(120分)
【事後学習】撮影した映像を編集する(120分)
14 発信力とモラル
情報発信と著作権
感謝される人と炎上する人の違い
言葉を選択する力
【事前学習】著作権について調べてまとめる(90分)
【事後学習】代表的なインフルエンサーの投稿内容を検証する(150分)
15 まとめ・相互発表会
事前に作成(提出)したデータをグループ内で見せあい、お互いにフィードバックをおこなう
【事前学習】相互発表用の資料(テキスト・SNS・動画のいずれか)を制作する(180分)
【事後学習】課題を日課にする方法をまとめ、実行する(60分)
模擬授業用教案
教案という言葉だと聞き慣れないかもしれませんが、言い換えるとタイムスケジュールです。
特に人前で話し慣れてない人は、緊張などで時間感覚が狂ったり、話すことを忘れてしまったりするので、大枠の台本として(できれば詳細に)作っておくことをオススメします。
タイムスケジュール
00:00~00:05
前回の講義の振り返り
00:06~00:10
事前学習の確認、事前学習をおこなった感想の共有
00:11~00:15
今回の講義の概要
文章の4つの種類
-面白い文章・美しい文章・専門的な文章・伝える文章
文章のクオリティを決める3つの要素
00:16~00:35
主張(メッセージ)こそもっとも重要
【大まかな内容】
主張(メッセージ)の明確化
その主張はひとことで言えるか
広く浅くではなく、深く狭く
主張が見つからないときは
アイディアの生み出し方
00:36~00:60
文章の構成
【大まかな内容】テンプレートでまずは慣れる事が重要
文章の4つの構造
-パラグラフ、短文、長文(論文)、書籍
文章を構成する3つの型
-三部構成(序論・本論・結論)
-四段構成(起・承・転・結)
-PREP法(Point/結論・Reason/理由・Example/具体例・Point(結論)
冒険物語と対立構造
00:61~00:80
言葉を選ぶ力を養う
【大まかな内容】「○○とは」と5W3H1R
翻訳と例え話
-伝える層のピラミッド
-アウフヘーベンを分解・翻訳
引用の技術(詳細は11講にて解説)
推敲と装飾
00:81~00:90
今回の講義のまとめ
事後学習の指示
模擬授業用スライド
模擬授業は90分用スライドのうち、指定箇所を20分話します。僕の場合は「言葉を選ぶ力を養う」パートでしたが、そこだけ分割するのも面倒なので、フルサイズをシェアします。
19b136230acca7ab0fab598477c52649要望あれば喋りますので、こちらもお気軽に問い合わせてください。
実務家教員養成課程を修了しての感想
50歳近くなっての新しい分野の勉強は大変ですけど、これまでに関わることのなかった人たちとの交流や、今まで自分が経験して得た知識の棚卸しなど、非常に得ることが多い半年間でした。
もし教員を目指したいという目標があるのであれば、半年間通ってみる価値はあると思います。
ただ、学費はそれなり(半年間で35万円)にかかるので、もし興味があるけど迷っている人がいれば相談に乗れると思います。強くオススメもしないし、無理に止めもしない、フラットな立場で感想を伝えるので、あとはご自身で判断してください。
そんなわけで、しっかり修了したので、もし染谷に科目を持たせてもいいぜと思う教育機関があればお気軽にご連絡ください、お仕事ください。