人は自分の見たいようにしか見ないし、聞きたいようにしか聞かない


僕、こう見えて書籍やブログ、あるいはセミナー等で情報発信しているんです。

それで自分の書籍の感想や、参加者のセミナーレポートを読むのが結構好きなんですね。お褒めいただければ部屋の隅っこでニヤニヤしながらワインをちびちびやりますし、酷評されればキッチンの片隅でアルコール度数60度のバーボンをストレートであおっているんですが、いずれにしても文字にしてくれる事自体は有り難く感じております。

ただ時折、「そんな事言ったっけ?」「そんなこと書いたっけ?」という感想を頂くことがあります。不思議ですよね。でも人間って自分の脳内で勝手にストーリーを作り出すんです、みなさんもそういう経験無いですか?

そういえば約2年前にこんな記事を書きました。

この記事からも人間という生物はキーワードやフレーズを拾って、聞き手(読み手)の脳内で勝手にストーリーが紡ぎ出されることがわかります。そしてこれ別に良い悪いではなく、人の脳はそういうものだと認識しておくことで言葉の選び方って変わるんです。

発信者の立場になると、伝わらなくて当たり前といういい意味での諦めというか開き直りが必要なのかもしれません。

もちろんスピーカーとしては、可能な限り自分のメッセージを正確に伝えるという努力を怠ってはいけません。僕の場合、セミナーで使う言葉はできるだけ曖昧・抽象的な言葉を避けるようにしています。もし使う場合は「このセミナーでは○○という言葉は△△という意味で使います」と、しっかりと定義付けして使用するようにしています。

僕のセミナーに参加したことがある人は気付いているかもしれませんが、一つの単語を別の表現で言い直すことが何度もあります。これは、どのフレーズが受講者の思考に適切に届くのかを考えながら喋っているので、何回も別の言葉で言い直すんですよね。

さっきも書きましたが、人の脳って勝手にストーリーを創り出すので、自分の伝えたいことを的確に届けるために、使っている言葉のチューニングをおこなうわけです。

情報発信をしている、人前で喋る機会が多いという人は、その辺気をつけて、言葉を紡ぐと良いのではないでしょうか。