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アイデアの生み出し方

ここ数日、自分の本のコマーシャルばかりしていた気がするので、たまには書評記事でも書いてみたいと思います。

本日ご紹介する書籍はこちら。

アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

ジェームス W.ヤング
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たった100ページの本ですが(しかも40ページは解説なので、実質60ページ)、アイデアが生まれる原理を5つのステップですべて解説しています。数年前にとあるセミナーで「アイデアの生み出し方」を習った記憶があったんですけど、この本が原点(出典)だったんですね。

小さい

薄い

 
確かに帯に書いてある通り60分で読み終わりますけど、何度も読んでおきたい本です。

というわけで、僕の心に響いたフレーズを引用しながら感想を述べていきたいと思います。そもそも総文量が多くないので、あまり引用しすぎると全文公開になってしまうのが難しいバランスです。

経験による公式

第一は、この公式は、説明すればごく簡単なので、これを聞いたところで実際に信用する人はまず僅かしかいないということ。

第二は、説明は簡単至極だが実際にこれを実行するとなると最も困難な種類の知能労働が必要なので、 この公式を手に入れたといっても誰もがこれを使いこなすというわけにはいかないということである。

19ページ

僕も持ってるノウハウは全部公開してOK派なのですが、まさにこの2つの公式が代弁してくれています。知ることと理解することは別ですし、信用して実行できる人は本当に一握りです。

僕はセミナー参加者に向けて行動を促すために「情報発信の練習として、FacebookやTwitterで写真をアップしてタグ付けしてくれて大丈夫ですよ」とよく言ってるのですが、実行に移す人は片手で数えくれるぐらいしかいません。

「いい話を聞いた」、「参考になった」というだけで、また別のセミナーに行くのが大多数なんです。本当に驚くほど少ないんですよ。

心を訓練すること

どんな技術を習得する場合にも、学ぶべき大切なことはまず第一に原理であり第二に方法である。これはアイデアを作り出す技術についても同じことである。

25ページ

これも首がもげるぐらい頷く言葉で、原理をしっかり理解しておくと、状況に合わせて対応できるようになるんですよ。

方法ばかり集めていると、覚えることばかりに時間を取られて行動に影響が出ますし、なによりその方法が使えなくなった時に探し直しになります。いわゆるノウハウコレクターです。それ、完全に機会損失ですよね。

この書籍(アイデアのつくり方)も原理を凝縮したからこそ、100ページという少ないページ数で仕上がってるんでしょう。

既存の要素を組み合わせること

アイデア作成の基礎となる一般的原理については大切なことが二つ

・アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
・既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能は、物事の関連性をみつけ出す才能に依存するところが大きい

28ページ

・事実と事実の間を探ろうとする心の習性がアイデア作成には最も大切
・この心の習性は練磨することが可能

31ページ

まったく新しいアイデアなんてもはや存在しないんです。

世の中にはたくさんの情報があり、その組み合わせによって新しいアイデア(だと感じるひらめき)が生まれるわけです。

そして重要なことが一つ、そのアイデアを生み出すための「心の習性」は訓練することで能力を高められると明言されています。

天才と凡人を分ける要素
ベンチプレスとスクワットがあれば人生におけるほとんどの問題は解決できると思っている染谷です、みなさん今日も元気に朝から筋トレしてますか。 筋トレって面白いもんで…
someyamasatoshi.jp

二年ぐらい前にこんな記事を書きましたが、鍛錬 is 最強なわけです、はい。

アイデアは新しい組み合わせである

・目的のために心を使うには一つの技術がある
・アイデア作成にはつねにこの技術が意識的あるいは無意識的に用いられている
・この技術は意識して修練でき、それによってアイデアを作り出す能力は高められる

33ページ

僕もよく意識的、無意識的の話をしますが、人間って意識してないと無意識なんですよ(語彙力の欠如)。いかに意識的に行動できるかによって、得られる事象は大きく変わります。

心の技術は五つの段階を経過してはたらく

この記事の最初にも書きましたが、本書ではアイデアが生まれる原理を5つのステップですべて解説しています。

その5つのステップが以下の通りになります。

第一の段階は資料を収集すること
第二の段階は集めた資料を咀嚼する段階
第三の段階は消化過程
第四の段階が、ふとした瞬間のアイデアの訪れ
第五の段階が現実社会への適合

特に重要なんだけど、無視されがちなのが第一段階の資料収集です。本書では資料を「特殊資料」と「一般的資料」の2つに分類していますが、いづれにせよ情報収集は本当に大切な要素になります。

私たちはいつでもこれをいいかげんでごまかしてしまおうとする。
体系的に原料集めをやる代わりに霊感が訪れてきてくれるのを期待して漫然と坐りこんでいたりする。

↑これも本書内に書かれている言葉なんですが、あるある過ぎてつい吹き出してしまいました。漫然と座ってたってアイデアは降ってこないんですよ。

第二段階は可能な限り集めた資料を読み解いていくフェーズです。とにかく脳内に情報を入れてください。

第三段階でようやく待ちのフェーズに入ります。情報を充分に吸収し尽くしたらひとまず問題を完全に放棄して、自分の想像力や感情を刺激するのもに感心を移す段階となります。孵化課程とも言われます。要は資料のことは忘れて好きなことしろってことです。

そうすると、突然インスピレーションが天から降ってくる瞬間があります。お風呂に入っていたり、サイクリングしてたりする際に、ふと名案が浮かぶアレです。これが第四段階で、アイデアが生まれる瞬間です。

そして第五段階として、そのアイデアを具体化し、現実社会で活用できるよう展開します。

これがアイデアを生み出し、活用する5つのステップです。本書では具体例を入れながらもう少しだけ一つ一つの項目に説明を割いていますが、大枠はこんな感じです。

無意識にやってた

ちょっと前の項目で「意識的にやれるようになることが重要」って書きましたが、僕も本を書く際に無意識的にやってました。

例えばネットショップの教科書は企画から発売まで1年半かかっていますが、半年以上はリサーチばかりしていました。

参考資料を読み漁りながら、項目を出しては削り出しては削り、ふと良いテーマが思いついては項目に追加し、それを1~2ヶ月続け、原稿を書いたのは実質2ヶ月ぐらいでした。

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複業のトリセツも原稿を書いたのは2ヶ月程度ですが、独立してからの9年間はずっと副業について調べたり、考えたり、実践してきました。その経験があったからこそ、あの書籍ができたんだと思います。

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というわけで、アイデアに枯渇しているそこのアナタ!それは単なるインプット不足なので、泣きながらいろんな資料を読み込みましょう(自戒)。