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新刊「ムリなくできる親の介護」は介護する人だけでなく、これから介護されるであろう親に渡してもらいたい一冊

2018年12月20日に「ムリなくできる親の介護」という書籍を発売します。2018年10冊目、通算25作目ですね。

この新刊「ムリなくできる親の介護」のテーマは書籍のタイトルの通り「介護」です!著者はすでに介護の書籍を3冊出版している工藤広伸さんで、僕は企画や編集協力をさせてもらいました。

高齢化社会の現在、誰もが通るであろう介護の話をできるだけわかりやすく、そしてできるだけ簡単に行動できるノウハウを盛り込みました。

著者の工藤さんは二度の介護離職も経験しつつ、祖母、父、母と3人の介護に取り組まれています。しかも東京のお住まいと、岩手の実家を往復しながらです。(祖母と父は他界されています)

どうやって遠距離での介護を実現しているのか、ケアサービスの選び方、介護グッズやテクノロジーの活用法など、実体験に基づいた内容になっています。

今回の書籍の特徴の一つとして、すべての項目に4コママンガを挿入しています。介護というと重い話に思われがちですが、マンガだけでも大枠の内容は掴めると思います。

介護は介護者側の労力ばかりが伝えられますが、その労力は準備や知識によって大きく削減することができます。一番の準備は、親(祖父母)が元気なうちに、介護について話し合っておくことです。

お金(貯金や保険)、常備薬、希望する医療方針など、軽く話しておくだけでも違います。縁起でもないと敬遠するのではなく、この書籍を話の種に、年末年始の里帰りの際にでも一度、話してみてはいかがでしょうか。

なお、工藤さんご自身のブログでも書籍について解説していますので、ご覧ください。

わたしの4作目の新刊『ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)』が、12/20に発売することが決まりました! 気になる本の内容、豪華な布陣による本の制作など、現…
40kaigo.net

介護=介護保険サービスの利用のことだと思われていますが、その枠を取っ払って介護を考えたとき、介護される人の人生を考えたとき、今までと違った視点で介護が見えてくるという思いも、本の中に多く書きました。本のサブタイトルである「使える制度は使う、頼れる人に頼る、便利なツールは試す!」の精神そのままに、介護保険制度の枠の中だけで考えていません。

 

–以降、余談
 

9月に出版した「複業のトリセツ」、そしてこの「ムリなくできる親の介護」はストレッチゾーンと言うか背伸び枠としての書籍となっています。

解説:ストレッチゾーンとは

「背伸び空間」というものは、学習者が様々な未知のものに出会い、それへの適応や対処を求められる空間です。

 ここは「ストレッチ」という言葉の示すとおり、学習者には「挑戦」が求められ、かつ、失敗するリスクが生まれます。
 しかし、「挑戦」や「失敗」を裏返して言えば、そこには「学び」があるということです。ですので、この空間は、別名「Growth Zone(成長空間)」「Learning Zone(学習空間)」とよばれています。

快適空間、背伸び空間、混乱空間・・・あなたが今立っているのはどの空間?:学びとリスクの微妙な関係
http://www.nakahara-lab.net/2013/04/post_1992.html

僕が技術書を出版するのはもう予定調和なのですが、流れのままに技術書ばかり書いているのではコンフォートゾーン(ぬるま湯)に浸かりきった状態になってしまいます。

よく茹でガエルという言葉が使われますが、激動の現代に、居心地の良い場所に居続けたら、気付いたときには身動き取れなくなっちゃうんですよ。いい湯だなと感じている間に、気が付かないうちにおいしく茹で上がっちゃうんです。

というわけで、技術書の枠を飛び出して、ビジネス書カテゴリ、そして介護カテゴリの書籍プロジェクトに取り組んだわけです。でも飛び出したと言っても、まったく無関係ではありません。「複業のトリセツ」、今まで出版し続けた技術書、そして「ムリなくできる親の介護」は連動しています。

以前にこんなブログ記事を書きました。

リストラと介護離職の共通点
クビにになる準備してますか?
someyamasatoshi.jp

そういえばこの記事を書いたきっかけも工藤さんなんですが、これからの人生、何が起きるかわからないんですよ。準備しているかどうか、背伸びして知識や経験を積み増しているかによって、変化に押しつぶされてしまう人、変化の波に乗れる人に分かれます。

ぜひ今のうちに知識を付けておき、自分が介護者の立場になったときに慌てないように準備しておきましょう。