毎年、染谷家では泣きそうになるぐらい混む初詣よりも、12月31日の大祓の際に神社にお参りに行っております。初詣のお祭り感は無いですが、すごく空いていてオススメですよ。
↓大祓についてはこちらをどうぞ。要は新たな年を迎えるために心身を清めるお祓いです。
で、今年は秩父方面に出向いて宝登山神社、秩父神社、そして三峯神社と、秩父三社をグルっと回ってきました。実は数年前にも秩父巡りをしているのですが、その時は雪の三峯神社で(あまりにも寒すぎて)ゆっくりと楽しめなかったんですよね。
宝登山神社
まず一社目は宝登山神社です。宝の山に登る神社って凄くないですか?ちなみに読み方は「ほどさんじんじゃ」です。
御祭神は日本の初代天皇とされる神武天皇である神日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと)と、山の御神霊である大山祇神(おおやまづみのかみ)と、火の御神霊である火産霊神(ほむすびのかみ)ですね。
火災盗難よけ・諸難よけの守護神としての御神徳が高く、年間100万人を超える参拝者がいるそうです。
本殿もきらびやかで、とても美しい神社です。明日の初詣はすごい人になるんでしょうね。秩父鉄道長瀞駅から700メートルぐらいの場所にあるので、電車でも参拝できますよ。
なお、駐車場近くの宝登山神社売店では黄金だんご(300円)が楽しめます。黄金色の甘味噌が塗られた団子は柔らかくてもちもちしていて美味しいです。お宝感満載ですね。
↓宝登山神社の公式サイトはこちら
秩父神社
二社目に訪れたのは、秩父地方の総鎮守である秩父神社です。
御祭神は八意思金命(やごころおもいかねのみこと)、知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)、天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)、秩父宮雍仁親王(ちちぶのみややすひとしんのう)で、学業系や健康系の御神徳が高いとされています。
埼玉の神社はきらびやかな本殿が多いですが、秩父神社もゴージャスです。本殿の四面には「子育てのとら」「お元気三猿」「北辰の梟」「つなぎの龍」の彫り物があります。
面白いエピソードが「お元気三猿」で、日光東照宮の「見ざる聞かざる言わざる」とは真逆で、テーマは「よく見・よく聞いて・よく話そう」だそうです。
↓秩父神社の公式サイトはこちら。秩父鉄道秩父駅から500メートルほどの場所にあります。宝登山神社からだと車で30分程度ですね。
三峯神社
秩父三社めぐりの最後は奥秩父三峰山に鎮座する三峯神社です。国内屈指のパワースポットとしても有名で、毎月1日だけに配布される白の氣守を求める渋滞は数時間にも及ぶそうです。
御祭神は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉册尊(いざなみのみこと)ですが、ご眷属の狼(山犬)信仰など独特な信仰がなされています。
御神徳はあらゆるものを祓い清め、さまざまな災いを除くと言われていますが、特に(後述する御眷属拝借については)火盗除、病気除、諸難除の霊験あらたかだそうです。
アメトークでも、はんにゃの金田さんが三峯神社の御眷属拝借の話ししてましたね。
実は2016年の大祓は三峯神社に行こうと決めて、せっかく秩父まで行くのなら秩父三社全部回っちゃおうぜという流れだったので、ついに到着したという感じです。ちなみに秩父神社から車で約1時間、宝登山神社から車で約1時間半ほどです。電車だと・・・西武秩父駅からバスで1時間半ぐらいです。
三峯神社の特徴としてまず挙げられるのが三ツ鳥居と狛狼です。全国的にも珍しい明神鳥居を三つ組み合わせた鳥居の脇には、狛犬ではなく狛狼が神域を守っています。狛狼の所以は、オオカミが日本武尊の道案内をし、その勇猛、忠実さから三峯神社の使い神に定められたと伝えられています。
鳥居をくぐると自然豊かな参道が続きます。駐車場から本殿まで10分程度かかりますので、歩きやすい服装で行くことをオススメします。とかいいつつ、僕はご祈祷を受けるつもりだったのでスーツ&革靴でしたが。
豪華絢爛な随神門を眺めながら更に歩みを進めます。
ついに拝殿に到着です。
三峯神社の手水舎は水が凍結することが多いため、冬場は祓い串になっています。
秩父三社の社殿は本当に美しいですね。
拝殿左脇には敷石の龍神があります。石畳に水をかけると、龍神が浮き出てくるという敷石で、この竜神は2012年(辰年)に突然浮き上がったと言われています。もちろん縁起物です。
で、で、今回の秩父三社めぐりのメインイベントです。
なんと三峯神社ではご眷属のオオカミの神様を拝借してこれるのです。ただ、それには条件があって、その条件とは「必ず一年以内に御札をお返しに行く」ということです。あくまでもご眷属をお借りするだけで、きちんと一年以内にお戻ししなければいけません。
で、いろんなブログやメディアを読んでいると「裏の御札をください」と社務所で言って、運が良ければ貰える的なことを書いてありますが、僕が行った時はご祈祷の申込みの窓口に大々的に飾ってあり、ご祈祷の申込み用紙にも「眷属」という項目がありました。
ご眷属を拝借するためにはきちんとご祈祷を受ける必要がありますので、待ち時間を含めて30分ぐらいは考えておいた方が良いでしょう。
ご祈祷が終わったら御札をいただけます。なおこの御箱は初回のみ購入が必要で(参拝道中時に御札を傷めないため)、次回以降はこの御箱をずっと利用します。
ご祈祷が終わったらそのまま帰るのではなく、拝殿の奥(温泉「三峯神の湯」の方面)に進んで「お仮屋」に参拝しましょう。三峯神社の御眷属、大口真神(お使い神、お犬さま)のお宮で、ご眷属を拝借するご挨拶をすると良いでしょう。
お仮屋への参拝が終わったら、最後に奥宮遙拝殿から妙法ケ岳山頂の奥宮を遥拝してきました。
そんなわけで、裏の御札と称されるご眷属拝借の御札がこちら。他にも御祈祷(諸難除)、火防、盗賊除の三枚が入っています。拝借料は・・・現地に行ってのお楽しみということで。御箱代を含めてもびっくりするような金額ではないので、諭吉さん一枚あれば充分です。
なお、毎月1日限定で「白い氣守」が販売されるのですが(他の4種類はいつでも買えます)、12月31日の14時時点ですでにテント列ができてました。初詣も兼ねてだとは思うのですが、毎月1日は渋滞も激しいらしいので購入したい人は気合を入れて並んでください。
※追記:白い氣守は渋滞等の問題で配布されなくなりました。
↓三峯神社の公式サイトはこちら
というわけで、2016年も無事(?)終えることができました。初詣は近所の氏神様にご挨拶してこようと思います。ではでは良いお年を~。