こんにちは、鬼嫁です。
今年は、仕返しと土下座という、SMの真骨頂が随所に織り込まれたドラマ、
半沢直樹が大ブレイクしたようですね(*^-^*)。
売れない脚本家時代は、オンエア中のドラマはくまなくチェックしていましたが
出産をきっかけに脚本から足を洗って以来、その反動とトラウマから
ドラマを受け付けない体になってしまいました。そんなわけでご多分に漏れず
この「半沢直樹」もまったくノータッチな私ですが、マサオをいたぶる際には
10倍返しだっ!と、堺雅人のモノマネをしながら、土下座するマサオの背に
ビシビシとムチを振るっている昨今です(^^)/。
さて、ミミコには2つ年上の兄と、4つ年下の弟がいます。
私のS嬢としてのルーツは、この兄弟構成にあると言っても過言ではありません。
兄は勧善懲悪のヒーローものやジャ○ア○ツ(球団)が大好きな正統派人間で、
小さい頃から自分がいつも主役でいたい、正義でいたい、格好良くありたいと考えるタイプでした。
ですので、私はいつもヒーローの乗るバイク役をさせられたり、
ショッカー役をさせられたり、カレー好きなポッチャリ隊員役をやらされたりしていました。
そう。女王・ミミコのスタートは、意外にもMだったのです!
しかし、将来の女王だけあって、やられっぱなしではありません。
少女ミミコは、家族が寝静まったあと、血ヘドを吐くような特訓をもって
強靱な精神力と肉体を作り上げました。ただひたすら、兄が私にひざまずく姿を夢見て・・・!
ある程度力をつけたところで、私は隠し持っていたムチを振りかざし
兄のおしりを軽〜くスパンキングしてやりました。すると兄は
恍惚に顔を歪め、恥ずかしそうに身悶えしたのです(≧∇≦)
あの日のことは、30年以上経った今でも忘れられません。
兄が一瞬見せた悶絶っぷりは、私にとっては100回の土下座にも匹敵すると同時に
「今こそ10倍返しだ!」と宇宙から言われたような気がしました。
それから私たち兄妹は、家庭内で長期間に渡る戦争を繰り広げました。
本当はドMのくせにSの鎧を着た兄と、本当はドSなのにM役を強いられた私との
愛と復讐の戦慄は、スターウォーズの原案になったとも囁かれています。
戦いは、進学のためお互いが家を脱出したことで結末を迎えましたが
その戦いやすさまじく、今も実家にはそこかしこに戦いの爪跡が残っており
殺伐とした当時の様子を物語っています。
あれから25年。。。兄は大卒後、半沢と同じ職業を選び、今もバリバリ働いています。
ドラマ同様(見てないけどw)、したくない土下座もたくさんしたと聞きました。
そして私以上にドSな奥さんと結婚し、公私ともにマゾライフを満喫しているとのこと。
それが証拠に、前頭部は見事なまでのM字ハゲでございます(≧▽≦)。
生き様を常に体現(しかも頭髪まで!)してくれる、男気溢れる私の兄ですが
そんな兄が私の為に出会いを提供してくれたことがありました。
ちょうど「躍年の中心」シリーズをmixiで書いていた2005年夏のことです。
今日は、当時のその記事をリライトしてみようと思います。
・・・てなことで、今日も元気に行ってみましょうヽ(^0^)ノ
『ミミコ兄プロデュース!巨大合コン2005』!!
日曜日は、待ちに待った兄の結婚式がありました。
結婚式といえば巨大合コン会場!!
しかも兄は、世界アバズレ選手権1位の私の存在をひた隠し、
某金融機関に勤めているエリートサラリーマンなのです。
ああ兄よ、当日は素性を隠して臨むから
稼ぎのいいイケメン独身をたーんと揃えといておくれ!
そんなこんなで迎えた日曜の朝・・・。
頭から爪先まで、ピンク(恋愛カラー)のコスチュームで
完全武装したミミコは、最高のコンディションでリングに上がりました。
「さぁて、どなたとお手合わせ願おうか」
まず、ミミコの食指にヒットしたのは、受付に立っていたクールな青年。
メタルフレームのメガネに、ピンストライプのスーツがミミコ好み☆
よーし、幸先の良いスタートだ!!
招待客も次々と席に着き、いよいよ披露宴のゴングが鳴りました。
新郎新婦の入場・・・新婦のA子さんは、菊川怜クリソツのスレンダー美人。
しかしそんな事はどうでもいい(ゴメン、嫁!)。
夫婦の経歴、そして兄の上司の挨拶・・・そんなものもどうでもいい。
ミミコに与えられたミッションはただひとつ、
未来の王子様をノックアウトすること!!
煙た顔で「いいから落ち着きなさい!」と制する母親を尻目に
会場の隅々までくまなく目を配り、ひたすら獲物を物色し続けました。
いや~、いるいる!素敵なメンズがひしめき合ってるじゃないのさ!
すっかり浮かれた私は、次々と運ばれてくる料理もそこそこに
イケメンを見つけては座席表と照らし合わせる作業に追われました。
受付のメガネ君の該当箇所には「新郎後輩」と書いてあります。
後輩かあ!上下関係の厳しい職場みたいだし、
兄さえ味方につければ、何とかモノにできるかも☆
・・・などと、しばし妄想の世界に浸っていると
突然「ウオー!」という雄叫びが聞こえてきました。
同僚や友人達の拍手に乗せられて、兄がビールを一気飲みしています。
「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ!!」(←掛け声)
わんこ蕎麦の要領で、次々お酒がグラスに注がれ、
兄はされるがままに(嘘。自ら喜んで)液体を流し込んでいきました。
すっかりバックギアに入った広~いM字のオデコまで真っ赤になった兄ですが、
グラスを口に運ぶストロークは留まるところを知りません。
その様子の凄まじさたるや、獲物の物色もすっかり忘れてしまう程でした。
「兄さん、あんた凄いよ!あんた輝いてるよ!」
小さい頃から兄を知っていますが、こんな楽しそうな兄を見た事がありません。
ミミコは心からの拍手を送りました。
すると、兄を煽っていた方々が、次々とスーツを脱ぎ出し、
半裸になって一列に並び出しました。
「○○銀行独身寮・寮生の舞『パリラ』いきまーす!」
寮長らしき方の、応援団風の掛け声を皮切りに、
裸の男達と新郎が、大声で歌い始めました。
「パーリラ、パリラ、パーリラ!(ハイハイ!)」
歌に合わせて、真剣にボディビルのポージングする兄と愉快な仲間達・・・(;´Д`)
「パーリラ、パリラ、パーリラ!(ハイハイ!)」
苦虫を噛み潰したように俯く新郎の親族席の面々・・・(i|!゜Д゚i|!)
「パーリラ、パリラ、パーリラ!(ハイハイ!)」
天を仰ぎながら、怒りの涙を堪える新婦・・・_| ̄|○
益荒男ぶり炸裂(?)のヌーディティな男達が盛り上がるほどに
場内の温度は一気に急降下し、痛々しいほどのドン退き状態と相成りました。
式が終わり、人気もまばらになったロビーで、私達家族は
兄の姿を探していました。皆様から頂いた御祝儀を置き去りにしたまま
誰にも行き場を告げず、こつ然と居なくなってしまったのです。
と、そこに新婦のA子さんが歩いてきました。
ミミコ「A子さん、うちの兄貴知りませんか?」
すると新婦は「プイッ」と踵を返して
「知らない!(キッパリ)」
と、冷たく言い残し、エレベータにて去っていってしまいました。
え・・・ええ~っ!?
もしや決裂?もしや離婚?ヤバい、何とかしなきゃ!
A子さんを追おうとエレベーターのボタンを押すと、
開いたドアの中には車椅子にのった兄の姿が・・・!
すっかり精気を失い、すがるように私を見つめて何やら呟いています。
兄「スマン、2次会は中止だ。。。ヽ(lll´Д`)ノ」
うっそーん!結婚式は2次会からが勝負じゃんっ!
メイン試合(2次会)の為に、披露宴では酒もノリもセーブしてたのに、
ピンクのコスチュームの力量を発揮出来ないなんて嗚呼っ・・・!
つーかそれより、立ち上がって早く新婦探しに行かないと!!(マジで)