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【1日目】バルーン部隊・隊長「サタン」との出会い

2020/04/03

みなさま、こんにちは。鬼嫁でございます。
今日から手術日(2020/4/13)まで、目指せ毎日更新!!

・・・という事で、あんまり張り切って欲張って書いても、絶対に息切れすると思うので、ちょっとずつ細切れに更新していこうと思います。

という事で、昨日の記事の最後でチラッとお見せしたコチラの画像・・・。

懐かしのmixi日記ですよ、奥さん!(mixi知らない人はググってね)

まあ、ここに書かれているのが全てなのですが、つまりは滞りなくスムーズに進むと思い込んでいた出産が、とんでもない数え役満になってしまったという事ですね。ではなぜ、こんなミラクルが我が身に降りかかってきたのかを、順を追ってお話ししていこうと思います。

・・・ということで、13年前の妊娠時代に「時を戻そう」。ピューウ♪

※「時を戻そう」を知らない人はググってね(本日2回目)。

イルハンって覚えてますか?

まずは、妊娠判明後からの経緯を振り返ってみましょう。
一般的に「妊娠かな?」と思ったら、市販の妊娠検査薬で検査をし、正式に精度の高い検査をするために産婦人科に行きます。私もこの辺りまでは、一般の方と足並みが揃っておりました。

ただ少し違ったのは、婚約中で入籍・結婚式をしてなかった事、結婚式のレンタルドレスを既に予約していた事、そして夫・マサオの住む家(田舎)に東京から引っ越してきたばかりという事でした。

妊娠という事になると、挙式の時には妊娠7ヶ月。お腹が膨らむのでドレスを選び直さなければなりませんし、演出も妊婦用に変更しなければなりません。後に触れるかもしれませんが、我々の結婚式&披露宴は、かなり気合の入ったもので、1年以上前から予約・打ち合わせ・特訓(何の?)を重ねてきた為、あらゆることを仕切り直さなければならなかったのです。

披露宴。サプライズで何かを仕掛ける妊婦(7ヶ月目)

そんなこともあり、一刻も早く妊娠の事実知りたい私は、右も左も解らない田舎町で暮らすようになってからの数ヶ月の記憶を総動員し、産婦人科「A」に辿り着きました。マサオのご両親が行きつけのレストランに何度か連れてってくれた時、その近くにあったのがA医院でした。外観はナチュラルで、かなり敷地が広いように見えましたが、それも車窓から見えるだけの景色。細かいところは何も解りませんでした。

そしていざ、A医院の門を叩く事になるのですが、入口から様子が少し変です。時は2006年ですから、震災による節電なども行われていないはずが、時流を先取りしたのか、ニコイチで並んだ蛍光灯のうちの一本が外されて、ロビーは薄暗い様相を呈しています。受付の上でクルクル回る手作りのモビールにも蜘蛛の巣がかかり、待合室の絵本や雑誌も白茶けて、あちこちに散らかっています。

ゴシップ好きの私は、女性セブン的な雑誌を手に取ってみたのですが、そこで愕然としました。かろうじて雑誌の体裁を保っているボロボロなその表紙は、2002年の日韓W杯で脚光を浴びたイルハン選手の満面の笑みだったのです。(イルハン選手を知らない人は、ググってくださいませ→本日3回目なので、少し低姿勢)

数年前のボロ雑誌が何冊も無造作に置かれるその様子に一抹の不安を抱きつつ、いよいよ診察の時がやってきました。高齢の女医さんが診察して下さり、妊娠の事実と週数が伝えられました。診察が終わり、会計で「診察のついでに、子宮頸癌の検査をしておいた。次回以降、結果が解り次第お知らせする」と言われ、思った以上に高額を請求されました。

はあ、そうですか・・・と金額を支払ったものの、許可もなく検査が行われたことや、薄暗く辛気臭い病院のムードを受けて「あの病院に任せて大丈夫なのか?」という疑惑が押し寄せてきました。「いやダメだろ!」と即座に自分にツッコミを入れて、別の病院を探す事にしました。

田園にそそり立つ、電飾のマリア像

なぜ最初からインターネッツの力をお借りしなかったのか今となっては疑問ですが、ここで初めてGoogle先生の登場です。我ら夫婦の住む田舎町には、産婦人科は殆どなく、車を少し走らせた隣町には数多く存在する事が判明しました。そんな中、鬼嫁のお眼鏡に適ったのは「産婦人科B」でした。

四方を田畑に囲まれながらも、なぜかイルミネーションに命を懸ける、まったくもって理解不能なB医院。実は何度もその前を車で通った事があったのですが、私の中では「田んぼの真ん中にあるラブホテル」という認識で、まさか産婦人科だとは思いもせず・・・。しかし、何かピンと来るものがあった私は、ここで会ったら百年目、B医院の公式サイトで詳細を調べてみる事にしました。

すると、そこには・・・メルヘンチックでロココな空間が!!

フォト

写真はイメージですが、ほぼ内容は一致しています。病室はもちろん個室、ベッドには一流ブランド・シモンズのマットレスが敷かれ、お食事も専属のシェフが腕を振るったコース料理が出されます。しかも、エステ設備も使い放題!

どうやら、当時の流行だった『セレブ出産対応』の産院のようです。公式サイトによると「一世一代のお産を豊かなものにしてもらいたい」院長たっての希望で、 このような設備になったそうです。その一文を読み、まだ鬼嫁に進化する前の “オボコい” 私はこう思ったものです。

「きっとこの産院の院長先生は、心温かなダンディに違いないわ。
そう、外見もきっと、小林薫さまとか、ハリソン・フォードさまとか・・・
ああ、どうしましょう。そんな素敵な殿方に、我が子を取り上げてもらえるなんて

私たち親子はなんて果報者なのかしら❤️」

と、 まだ見ぬ院長に思いを馳せ、密かな憧れを抱いておりました。 しかし診察室を開けると、そこには薫でもハリソンでもない、白衣を着たヒステリックなジジイが怒鳴り散らす地獄絵図が繰り広げられていました。そして、私のカルテと容姿にくまなく目を通し、高らかにこう言い放ちました。

「おーい、また高齢のババァか!勘弁してくれよ〜!」

イメージは、悪意溢れる立川談志師匠+サイコパスな毒蝮三太夫

諸悪の根源?サタンの登場

そう。このオモロすぎるオッサンこそがタイトルにもある『バルーン部隊』の切り込み隊長であり、妊婦・鬼嫁にとってのリーサル・ウェポンでもあったのです。私は、この爺さんに「サタン」というコードネームを付与しました。理由は説明するまでもなく、悪魔にしか見えなかったからです。

高齢のババアと言われましたが、当時は34歳(35歳目前でしたが💦)。確かに初産にしては高齢だったかもしれませんが、医療の進んだ現在はどうなんでしょう?最近の事情は解りませんが、人それぞれなのかもしれませんね。

とはいえ、今後の我が身に起こる様々な事件を考えると、サタンの言う「高齢ババア」の本当の意味も解るような、解らないような???・・・と言った感じです。高齢という女性ならではの問題を、当ブログでもそのうち扱うようになると思いますが、その時までどうか、お付き合いいただければ幸いです☆

~続く~

※病院や個人に関しては、ご迷惑がかからないよう、名称やバックボーンを変えて記事を書いております。