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【2日目】サタンも最初は天使だったんだなぁ(みつを風に)

2020/04/04

こんにちは、鬼嫁です。『春は手術でI’ll be back』も2回目を迎えました。
⬇️1日目のブログ記事はこちら⬇️

【1日目】バルーン部隊・隊長「サタン」との出会い
みなさま、こんにちは。鬼嫁でございます。今日から手術日(2020/4/13)まで、目指せ毎日更新!! ・・・という事で、あんまり張り切って欲張って書いても、絶対…
someyamasatoshi.jp

しかし、毎日更新って大変ですね。遠い昔、mixi日記で書いていたテキスト原本があるので、それを軸に情報を足していく形にしようと考えていたのですが、当時の日記を読み返すと、恥ずかしさで顔が赤く…いや、血の気が引くほど文章がド下手すぎて、使い物にならない事が判明。。。(><)

こんなのを世に晒すくらいなら、ヌード写真(マサオの)をブログに貼り付ける方がマシです。アドセンス止められるし、何より年頃の息子がいるので貼り付けませんけど(そりゃそうだ)、とにかく、山のように抱えた「伝えたい事」の在庫を、ブログ記事として叩き売っていかなければなりません。クッソー!毎日更新なんてイキってしまった自分が恨めしい・・・。

サタンと初のお手合わせ in 母親学級

と、愚痴ってる間にも無駄に文字数と時間を使ってしまうのも本末転倒なので、そろそろ本題に入ります。今回の主役は、言わずもがな・・・このお方です。

ドーーーーン!!

コードネーム「サタン」こと、産婦人科Bの院長先生です。
おそらく年齢は2006年当時で70〜75才くらい。現在は80代ということで、現場は後身に譲り第一線から退いてるようです。(今回ブログを書くにあたり、ちょっと調べてみた)

前回の記事では、この鬼嫁様を「高齢のババァ」と罵ったエピソードを書きましたが、厳密に言うと彼との「初顔合わせ」は診察室ではなく、母親学級でした。母親学級とは、産院や自治体などが主催し、妊娠から出産に関する流れや、新生児のお世話などを学ぶ授業のことです。

産院Bでは、毎週水曜日と土曜日に母親学級が開催され、妊娠5ヶ月目から参加を勧められます。全4回の授業で、後半の2回は院長が直々に教鞭を取るとのこと。ちなみに、院長による診察が始まるのは妊娠6ヶ月目からなので(それまでは若い勤務医さんが対応してくれました)、院長には未だ会えていなかった訳です。

その頃の私の脳内では、院長=小林薫+ハリソン・フォードという公式が成立していたので、母親学級で彼に会えるのを心待ちにしていました。そしていよいよ、院長の授業の日がやってきました。

病院内にあるセミナールームの、真ん中より少し後ろという絶妙なポジションを確保し、待つこと数分。なぜか作務衣に身を包んだ、気難しそうな爺さん・・・つまり院長が入室してきました。そして、やおら室内を仰ぎ見たかと思うと、ホワイトボードに「啐啄」と書き殴りながら

「そったく!」

と叫びました。作務衣の老人と、西洋のお城を模したラブホっぽい空間という掛け合わせが、得も言われぬシュール感を醸し出す中、院長は「啐啄(そったく)」の意味を切々と語りはじめました。

サタンの意外な第一印象

さて、啐啄の意味ですが、三省堂の辞書『大辞林』によると 、以下のように書かれています。

〔「そつ」は「啐さい」の慣用音。雛(ひな)がかえろうとするとき、雛が内からつつくのを「啐」、母鳥が外からつつくのを「啄」という〕

①禅において、師家と修行者との呼吸がぴったり合うこと。機が熟して弟子が悟りを開こうとしているときにいう。

②得難いよい時機。 「利家も内々かく思ひ寄りし事なれば-に同じ/太閤記」

つまり、出産は自然が司るもので、赤ちゃんは産まれ出て来るタイミングを本能で知っている。母はそれを信頼し、外側から殻を突っついてあげるだけでいい。そして医師は、啐啄が安全に行われるよう見守るサポーターの立場である・・・と、仏の教えを交えながら院長は語りました。

あゝ、何と素晴らしきかな、この産院!

ブラボー、アメージング、トレビア〜ン・・・あらゆる言葉で称賛したくなるほど、私は院長の言葉に心を動かされました。当時(2006年)は、欧米に端を発したLOHASブームの末期で、私も結婚する数年前からファッション誌に影響されて、ヨガやら禅やらオーガニックにドハマりしてた訳です。

今は程よく落ち着きましたが、ちょうど極に振れていたタイミングという事もあり、まんまと院長の言葉にハートを射抜かれてしまいました。これぞまさに 啐啄同時(タイミングがぴったり合うこと)。図らずも(禅語を)体現しちゃってる辺りが、火中の栗拾いをライフワークとする鬼嫁らしくて泣けてきます。

。゚(゚´Д`゚)゚。

院長の法話にハートをズッキュンされた私は、アンケート用紙にびっしりと共感と讃美のフレーズを書き込み、帰宅後はマサオを相手に「いかに院長の話が最高だったか」を熱弁しました。そう、院長・・・いや『サタン』に対するファースト・インプレッションは、意外にも「尊敬と憧れ」だったのです。

次回、悪魔の素顔が現れる?!

母親学級で出会った院長は、偏屈そうな外見や言動とは裏腹に、内面は慈愛に満ち溢れた人物のように感じられました。しかし次回の母親学級で、驚愕の光景を目の当たりにする事になろうとは・・・。人生とは本当に解らないものですね。

最後に、「サタン」のウィキペディアに書かれた冒頭の一文を紹介して、今日は一旦、筆を置きます。

サタンは、かつては神に仕える御使いであったが堕天使となり、地獄の長となった悪魔の概念である。

サタンも、ダースベイダーも、最初は天使だったんだなぁ。(相田みつを風に)

〜続く〜