最近、無意識ではあったのですが、サービス(商品)販売関連の記事が続いたので、ダメ押し的にもう一つポジショニングについての記事を書いてみたいと思います。
ちなみに最近続いた記事は以下の2つです。
4つのポジション
いきなり種明かしですが、世の中に出回るサービス(商品)は大きく分けて4つのポジションに位置付いています。
それは、「節約型」、「安心型」、「代替型」、「現実逃避型」の4つの分類です。あなたが提供するサービスを考える際、どの型に一番近いのかを理解しておくことが大切です。
そのジャンルの中での競合や、あるいは参考にできる共通点は何かということを認識しておくことで、あなたのサービスの立ち位置を明確にすることができます。漫然と売るのではなく、しっかりとサービスのポジションを認識しておくことで、余計な競争や労力を減らすことができます。
節約型
節約というと「お金」の印象が強いですが、お金以外にも「時間」や「労力」を節約してくれる商品も含まれます。この節約型に当てはまる企業がユニクロやマクドナルド、Amazonが該当します。商品で言うならばルンバも節約型に当てはまります。
まずユニクロ。説明するまでもないですが、クオリティの高い衣料品を低価格で提供しています。原料や製造工程、人件費など、さまざまなコストを削減することで商品自体の品質を下げることなく値段を下げることに成功しています。
続いてマクドナルドですが、こちらは値段と時間を節約しています。忙しくてランチもゆっくり食べられない会社員が、急いでハンバーガーを胃袋に詰め込んでいくシーンをよく見かけませんか。これが時間を節約するパターンです。もちろんマクドナルドの価格帯も安いので金銭的にも節約が可能になっています。
Amazonやルンバは労力を節約してくれるサービスや商品です。自宅で欲しいものをクリックするだけで必要な商品が届くAmazonはあなたの労力や時間を大きく節約してくれます。一般の店舗よりも商品が安くなっている時もありますので、場合によってはお金の節約にもなります。だからこそ全世界的に一気にサービスが拡大していったのです。
ルンバもそう。掃除をするというあなたの労力を大きく節約してくれています。あなたが掃除をしないということは、もちろん時間も節約されているということになります。従来型の掃除機よりも高い値段でもルンバが売れている理由は、お金よりも自分の時間や労力を節約したいという顧客層に響いているからです。
安心型
安心型で代表的な商品として、無農薬野菜・生産者の顔が見える野菜が挙げられます。
旧来も産地や生産者名を載せているスーパーがありましたが、生産方法や生産者の顔写真など、さらなる情報の開示をしているお店が増えています。生産者の顔が見えることによってお客様に対して安心感を与えられるために、このような施策を活用しているお店が多いわけです。
実は、数万円もするような高級基礎化粧品も売れています。これも安心型の特徴で、地肌に直接浸透させるような基礎化粧品は、デパートの化粧品売り場でビューティーアドバイザーに相談しながら決めたいのが顧客心理です。自分の肌に対する安心感を、化粧品の専門家に相談しながら得たいのです。
ちなみに数千円単位の中間層のメイクアップ商品は苦戦していますが、数百円単位のマスカラなどは飛ぶように売れています。これからの時代、大きな特徴を持たない中間に位置する商品はますます売れづらい環境になってきますので、注意が必要です。
代替型
代替型というと既存製品からの置き換え(古い例えですがCDからMP3、布おむつから紙おむつなど)を頭に浮かべる人も居ると思いますが、ここでいう代替型はそうではありません。代替型の代表は「高級おせち」が挙げられます。
これは何の代替になっているでしょうか。
高級おせちのライバルは旅行会社です。家族で旅行する代わりに、高級おせちをみんな食べるのです。旅行に行くよりも安く、でもなにか贅沢したいという顧客心理に働きかけることにより、別の業界からお客様を得ることに成功しています。
他にもスポーツサイクルなども代替型に位置します。
ガソリン価格の高騰や健康ブーム、東日本大震災で発生した帰宅難民の経験から自動車や電車を使った通勤通学から、自転車へ変えている層も生まれています。この層にマッチするようなデザイン性の高い自転車や電動アシスト自転車などを効果的に展開することにより、多くのお客様を得ることも可能です。
現実逃避型
現実逃避型の代表はゲームやアニメ、アイドルなどのエンターテイメントが該当します。
一時期流行した韓流スターもこの型に当てはまります。AKB48やももいろクローバーZ、ビジュアル系バンドや初音ミクもこのジャンルです。個人的には2018年2月4日に中野サンプラザで単独ライブをおこなうSTARMARIEが大好きです。
概念としては、つらい現実から一時でも逃避させてくれるものが挙げられます。
ただ、この現実逃避型の場合は内部での競争が激しくなりつつあります。ゲーム業界にしてもアニメ業界にしても人気作とそうでない作品の二極化が大きくなっています。また、市場の展開が早いため次から次へと商品を開発し、スマッシュヒットを継続して出していなかければ厳しい業界になっています。
パズドラやモンストなど、当たれば大きいですが、なかなか大ヒットを生み出すのが難しいジャンルでもあります。
インターネットビジネスで生き残るために
僕は以前から主張しているのですが、インターネットビジネスでは勝つ必要はありません。生き残り続ければ、それだけで結果はついてきます。
そのために自分のポジショニングや希少性、独自性などが重要になってくるわけです。
そして淡々と生き残り続けられたら、次におこなうことは、同じ労力で利益を増やす、少ない労力でも利益を減らさない、あるいは少ない労力で利益を増やし自分のステージを上げていくことです。
そんなわけで突然のCMなのですが、ネットショップのプロフェッショナルを講師に招いて、インターネットビジネスで生き残っていくための秘訣を学ぶセミナーを開催します。
詳細はリンク先を見ていただきたいのですが、
インターネットビジネス成功に必要な、本質的な3つのこと
-自分のアイディアをいいから出す
-好きなモノ・得意なモノを選別する
-出したアイディアを積みあげる
差別化するためのストーリーの使い方
-やっていることの価値を上げるサンドイッチ
-ストーリーオブアス
など、オリジナリティ溢れるサービスを展開するためのセミナー・ワークショップを予定しています。
一般枠はそれほど多くないですので、ピン!と来た方はお早めに申し込んでくださいね。